澤田事務所管理人が更新します。
この「連載プレイバック」は
1982年7月8日から1989年9月28日まで
雑誌「スコラ」に掲載された
笑人間を加筆訂正したものです。
本日は1984年7月26日 笑人間
「高橋春男、古今亭円菊、竹中直人、西川のりお、イッセー尾形」(#32)前編です。
テーマ: おめでとう。そして、ありがとう。
(本文)
ニガオマンガでおなじみの高橋春男さんが、
「第30回文芸春秋漫画賞」を受賞した。
マンガ家がもらえる賞がいくつあるのかは知らないが、
そもそも賞というのは、どんなジャンルでも
そんなにあるわけではないから、
同業者の多い中で選ばれて
賞に輝くというのは、すばらしいことである。
高橋春男さん、おめでとうございます。
私(※澤田隆治)がこの頁でとりあげた
「笑人間」のニガオを高橋春男さんに
お願いして3年もたつ。
そのころ高橋春男さんはもうかなり忙しかったが、
超一流というわけでもなかった。
このコラムを私(※澤田隆治)が取り上げるタレントの人気で
読んでくれる人が多いのは当たり前だが、
高橋春男さんのニガオのおもしろさで読んでくれる人が
だんだん多くなり、いまや、私(※澤田隆治)も高橋春男さんが
どんなニガオマンガを描いてくれたか
楽しみで『スコラ』の発売日を待つようになっている。
『花王名人劇場』でも高橋春男さんのニガオを
たびたびつかわしていただいて、
ずいぶん私(※澤田隆治)はトクをした。
最も派手につかわしてもらったのは、
ミスターマジックSAKOH&SAYOのニガオである。
高橋春男ニガオマンガをモチーフにして、
ラスベガス公演のための大きなポスターを
作った私たちは、そのポスターをラスベガスのあちことに
貼ってまわったり、タクシーの広告にもつかって
ラスベガス中を走りまわらせたのだ。
このポスターはラスベガスのショーのプロモーターも
「マーバラス!」「ファニー!」とほめてくれて、
SAKOH&SAYOのマジックショーの声価を
高めるのに大きな役割を果たしてくれた。
高橋春男さん、ありがとうございました。
つづく
澤田隆治