澤田事務所管理人が更新します。
この「連載プレイバック」は
1982年7月8日から1989年9月28日まで
雑誌「スコラ」に掲載された
笑人間を加筆訂正したものです。
本日は1984年6月28日
笑人間「夢路いとし・喜味こいし」(#31)後編です。
テーマ: すばらしい兄弟コンビ
(本文)
今でも本読みの風景をはっきりと覚えている。
Bスケさんだけが楽屋でも舞台と
同じようにふざけていて、いとしさんもこいしさんも、
落ち着き払っていた。
秋田実先生を中心に、やがて本読みがはじまった。
いとしさんがいろんなギャグを提案していたのも印象的だった。
蝶々・雄二さん、いとし・こいしさん、
Aスケ・Bスケさん、笑福亭松之助さん、
そして森光子さん、みんな若かった。
でもみんな私よりはるかに大人だった。
今でもいとし・こいしさんの前へ座ると、
私(※澤田隆治)は30年前の『漫才学校』の
本読みの時のように、緊張するのだが、
いとし・こいしさんの方は、あの時と同じように
落ち着き払って、ニコニコしているのだ。
おわり
澤田隆治