澤田事務所管理人が更新します。
この「連載プレイバック」は
1982年7月8日から1989年9月28日まで
雑誌「スコラ」に掲載された
笑人間を加筆訂正したものです。
本日は1984年6月28日
笑人間「夢路いとし・喜味こいし」(#31)中編です。
テーマ: すばらしい兄弟コンビ
(本文)
私(※澤田隆治)がまだ学生のころから、
夢路いとし・喜味こいしという漫才コンビは
ラジオのお笑い番組で活躍していて、
テンポのいいしゃべくり漫才は最高であった。
そのころ人気のあった雁玉・十郎、五九童・蝶子、
光晴・夢若という戦前から活躍していた漫才コンビが、
どことなく古くさいスタイルで、ワカサ・ひろしのテンポと、
ダイマル・ラケットのテンポが好みにぴったりだったのだが、
若さでいえば、絶対、いとし・こいしとAスケ・Bスケだった。
Aスケ・Bスケの人気たるや、ものすごいもので、
あの漫才ブームの時のB&Bの人気も及ばないぐらいであった。
同じ宝塚新芸座のメンバーで、
共にラジオの人気番組『漫才学校』の生徒なので、
どうしてもいとし・こいしさんの方がワリを食ってしまうのだが、
私(※澤田隆治)はいとし・こいしさんの方が好きだった。
朝日放送へ入って、まず見学に連れていかれたのが
宝塚新芸座で公開放送をやっていた『漫才学校』で、
私は憧れのスター達をそばでみられると思うだけで
興奮してしまったものだ。
つづく
澤田隆治