※澤田事務所管理人より

 

 

この「連載プレイバック」は

1982年7月8日から1989年9月28日まで

雑誌「スコラ」に掲載された

笑人間を加筆訂正したものです。

 

 

本日は1983年7月28日 

笑人間「立川談志」(#20)後編です。

 

 

テーマ:

「落語のことなんかどうでもいいや」と

悪口を言いながらほんとは落語に惚れぬいている」

 

 

(本文)

 私(※澤田隆治)と会うたびに、

私がマジメすぎるぐらい芸能界の将来について

考えているので、談志さんも、

マジメに落語界の将来について憂い、

現状打破のためになにかやらねばと、

まるで決起前の三島由紀夫のような

気持になって別れるのだが、

なにせ大阪と違って、東京は俗事が多すぎる。

 

 

談志さんの関心を落語界だけに釘づけにしておかないのだ。

 

 

そんなこんなでいつのまにか血気には

やれない五十代のおじさんになって、

単なる小言幸兵衛になってしまうのはイヤだねェ、談志さん。

 

おわり

澤田 隆治