この「連載プレイバック」は
1982年7月8日から1989年9月28日まで
雑誌「スコラ」に掲載された
笑人間(※著者:澤田隆治)を加筆訂正したものです。
本日は1982年(昭和57年)11月25日
笑人間「島田紳助・松本竜介」(江川卓、財津一郎)(#10)後編です。
テーマ:「紳竜よ、大いにケンカすべし。」
(本文)
それからの島田紳助・松本竜介の売れ方は御存知の通り。
「ツッパリ漫才」などというレッテルをはられてきたが、
今となっては「突っ張る」理由もなくなって、
客席との間に敵意など全く感じられないようになってしまった。
「花王名人劇場」の
3周年特別公演で久しぶりに会ったときの会話。
すっかり’’良い子’’になってしまった
紳助が昔と変わらぬ神経質そうな表情で
「こんなことでええのやろうかと反省の日々ですわ」という。
「こないだのコンサートで取材しない
約束を破ってライトをつけたテレビ局の人に
怒鳴ったら、喧嘩する紳助に
安心したというファンの手紙が来ましてん。」
先手必勝、勝てる喧嘩は大いにすべし。
おとなしくしていると漫才師は
ゲタでなぐられる運命にあるのだ。
おわり