8月3日(土)、8月17日(土)と行ってきた「はじめての沖縄空手体験教室」も、この日で最終回。
今回は3回のコースになっています。
澤田道場からは、前回に引き続き、A弐段、小学生S君(8級)が強力なアシスタントとして参加。
ありがとうございます!
この日の参加者は4名で、今回の教室は申込してくださった方が全員、3回とも参加してくださいました。
沖縄空手の魅力に気付いていただけたなら、とても嬉しく。思います。
今回の教室の目標は、1941年に沖縄空手の普及を目的として長嶺将真先生により創作された、
普及型Ⅰ という型の演武。
また、杉板の試し割りも行う予定です。
第1回目は空手の基本的な技(受け、突き、蹴りなど)の練習、
第2回目は普段の澤田道場の稽古に近い流れでの練習と行ってきました。
第3回目は、再び基本的な技の練習を中心に行いました。
少林寺流で行う定位置鍛錬稽古は、10数種類の技がありますが、今回の教室では広く浅くではなく、狭く深く。
突き、受け数種類、前蹴りなどに絞って、体験していただいています。
技を行うときは、少林寺流の稽古を行う上での心構え(一つ一つの技に勝ったという気持ちを込めること、受けも攻撃であること)をいくつか参加者の皆さんにお伝えし、稽古に励んでいただきました。
第3回目は、演武と試割りを控えているため、少しタイトなスケジュールとなりましたが、
3回目ともなると、皆さんも段々と少林寺流の拳士になったかのような動き!でした。
型の演武では、最初に少林寺流の私たち3名が型を披露します。
沖縄での稽古のやり方に従って、先輩から行います。
(演武した順番)
チントー
徳嶺の棍
セーサン
パッサイ
普及型Ⅱ
アーナンクー
そしていよいよ、参加者の皆さんの個人演武!
手順を覚えている途中であるため、私が号令をかけ、一緒に普及型Ⅰを行いました。
皆さんの動きに、感動してしまいました。
わずか3回の練習で、参加者の皆さんの動きが見違えるようになったからです。
技を出すときの動き、気迫、正確な技の位置など、4人の参加者それぞれが意識をし、
体現をしようとしていらして、表情も真剣。(緊張なさっていたからかもしれませんが・・)
真摯に普及型Ⅰと向かい合っていただき、無事に4人の演武が終了。
試割りは板を実際に見て触っていただき、行う/行わないは、各自で決めていただきました。
3人の方がチャレンジ!
記念に板は持って帰っていただいたりと、最後は緊張もほぐれて和気あいあいとした中で、
試割りタイムを終えることが出来ました。
最後はあいさつに代えて、沖縄空手の流派についての説明を、資料と一緒にお伝えしました。
百花繚乱、色々な流派がある現在の空手界の中で、少林寺流の立ち位置とはどのようなものか。
少林寺流とはどのような歴史があるのか、そして系譜は・・?
と。
何かの折に思い出していただいたり、空手を学ぼうと思っていただいたときの、参考や道しるべになれば嬉しいですね。
今回は非常に良い経験をさせていただきました。
地道な普及活動や広報(世に知らしめていくこと)が、いかに大切か。
少林寺流の歴史や伝統、空手界での位置をきちんと伝え発信していくこと。
そして、それらを自らが言葉で説明し、身体でも体現できること。
いずれ・・・後世に評価を受けるものではなく、今この時間に取り組んでいかなければならないことが、
たくさんあるということ。
それらに気付くことが出来ました。
引き続き、全沖縄少林寺流空手道協会の一員として稽古に励み、正しい少林寺流空手道を伝承していきます。
演武の様子(チントー)