全沖縄少林寺流空手道協会では、年2回昇段審査を実施しています。
受審方法は2つ。
一つは沖縄へ行って審査を受ける。
もう一つは東京で実施される審査を受け、その結果を沖縄へ報告して宗家に認めていただく。
東京での審査は錬士六段以上が3名必要でありますので、東京支部の館長が集まって審査員を務めています。
自分たちにそこまでの事が許されているのでありますが、そこには重い責任が伴います。
5月2日は後者のやり方で東京支部の昇段審査が行われ3名が審査を受けました。
4月26日には級位の審査員をしましたが、大きく似ているところ、大きく違うところがありました。
共通点は、その人それぞれの癖・課題が審査では如実に表れるということ。
普段から、そして初心者のころから指導されているであろう部分がそのまま審査に出ていたり、
審査で一層強調されていたりする。
これは各館長とも同じ認識でした。
少林寺流空手道の稽古は稽古年数が長くなったり帯の色が変わったからと言って、
受ける指導内容が大きく変わるわけでもなく、
科学の分野や医学のように新しい知見(技や新しい型など)が発見されるわけでもありません。
全てがすでに存在していて目の前にある。
包み隠さずそこにあって伝承されている。
そして自分の身体にそれを通し、鍛え身に付けていく。
全ては自分次第だと思っています。
表現が難しいところではありますが、どれだけ一つ一つのアドバイスや指導内容に対して一心に取り組んでいるか?
そこに日々取り組んでいるか? が結果としてその人の空手や審査内容に表れていると思っています。
これはここ数年、非常に強く感じているところ。
宗家もよくおっしゃいます。「一度にたくさん伝えても出来ませんので、今日は身体を通すだけでいいです。
ただ、この部分はこうしてください」と。
先代の仲里常延先生も同じ指導方法でした。「いっぺんにたくさんは覚えられませんからね」と。
1から10まで指導・アドバイスするのではなく、1から2であったり多くても3くらいまで。
一番直した方がいい部分(伸びしろ)にピンポイントで。
非常に効果的な指導方法であるため私もこのような指導方法を取っていま・・・・というより、
この指導方法で育ったため、この方法しか知りません。
自分自身もまだ修行中の身。
一つ一つしっかり稽古積んで、さらなる高みを目指したいと思います。
(恥ずかしながら指摘いただく課題は昔から変わっておりません)
相違点は、仕上がりの点。
段位と級位では当然違いますが、段位受験者は現時点において技のキレやバランスが整っているという点。
そこが級位受験者と大きく違いました。
範疇から大きくブレることもなく、突き蹴り受けも一定以上の修行度合いが出ている。そこは鍛えが入っている。
各受験者にそれが見受けられ、さすがだなと思う箇所がありました。
技がしっかりと出ている。走っている。安定している。
次の段位を目出すための土台を作っていけそうだ、と判断しました。
仲里常延先生は言っておられました。
「アーナンクーでも八段の審査ができますよ。それだけ難しいということです」
少林寺流のみに伝わる型、アーナンクーは入門して最初に学ぶ型です。
だからこそ、修行の度合いがすぐに出てしまう。
審査員を務めると非常に緊張します。
道場生が鏡となって私自分自身の指導や修行度合いを映し出すからです。
他の館長からいただく澤田道場の道場生に対するアドバイスは私自身への叱咤激励だと思っています。
たどり着くには続けていくしかありませんね。
頑張りましょう!




