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今回はハードウェア編最終回、第4回目「ハードディスク」について説明します。

 

【第1回:ハードウェア編】パソコンの中身(CPU・メモリ・ハードディスク)

【第2回:ハードウェア編】CPUについて

【第3回:ハードウェア編】メモリについて

 

■ハードディスクとは

今までCPUは「脳」、メモリは「机」、ハードディスクは「本棚」という話をしてきました。今回は書類(データ)を保管している「本棚」の話です。
私たちがパソコンを使用して作成したWordやExcelなどのファイルや、インターネットからダウンロードしたファイルは、紛失しないよう大切に保管されます。その保管先がこの「本棚」(ハードディスク)になります。
データを置いておくという意味だと「メモリ」も同じなのですが、両者の決定的な違いは電源を落とした時にデータが残るかどうかです。ハードディスクは電源を落としたあと改めて起動してもデータは保存されていますが、メモリ上にあったデータは消えてしまいます。あくまでもメモリは作業机なので、作業が終わったらデータを本棚へ戻すのです。
 
ハードディスクの種類や性能についてみていきましょう。
 

■ハードディスクの種類

ハードディスクの種類は2つあります。

1.HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)

2.SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)

 

ざっくりと違いを述べると、

・HDDはディスク(円盤)を駆使し「磁気」でデータを保存

・SSDはフラッシュメモリ(電気が通わなくてもデータが消えないメモリ)を駆使し「電子」でデータを保存

・HDDは古くからある技術でSSDは新技術

・SSDの方が圧倒的にデータの書き込み(保存)、読み込み(参照)の速度が速い

 

それじゃあSSDの方がいいじゃないかと考えられるかと思います。しかし、HDDもメリットがあります。

まずSSDに比べて安価で済みます。また、一般的にHDDの方が大容量の保存ができかつ機器の寿命が長いとされています。

最近ではSSDも大容量のものも登場していますが、コスト面を考えるとHDDが選ばれる場面も多くあります。

寿命に関しては、確かにSSDの仕組み上データの書き込み回数の上限というものが存在し、すぐに使えなくなってしまうというイメージが持たれています。しかし一方で、HDDはディスクとそれに書き込むパーツなどが組み合わさって構成されており、ディスクは無事でも他のパーツがダメになってしまう可能性が存在します。一概にSSDが短命と判断はできません。いずれにせよ機器は故障してしまう可能性があるので、日ごろからデータをバックアップしておくことが大切です。

 

■ハードディスクの性能

ハードディスクの性能は、「データの保存ができる容量」と「データを読み書き速度」で決まります。

容量はもちろん多ければ多いだけ、たくさんのデータが保存できますし、読み書きの速さも早ければ早いほどパソコン操作のタイムラグが少なくなります。あとはどれだけの容量や速度が欲しいかという要件と、使える予算との相談です。

 

HDDとSSDは根本的にデータ保存の仕組みが違うので、「データの読み書き速度」はSSDの方が速いという前提の上で、HDDとSSDそれぞれの性能を考える必要があります。

 

〇HDDの性能指標

・ディスクに回転数

HDDは高速でディスクを回転させて読み書きを行っています。そして、ディスクの回転速度が早ければその分読み書き速度が向上します。(例えば5400rpm(回転回数)より7200rpmの方が早くなります)

・キャッシュ容量

HDDにもメモリが内蔵されていて、これまで述べてきた「作業机」の役割を果たします。このメモリがあることでデータ読み書きの効率がアップします。前回紹介した「メモリ」と同じく、大きければ大きいほど作業効率が上がります。

・接続形式

HDDと外部パーツとの接続形式によってデータの読み書き速度が変わります。「SATA(サタ)」と「SAS(サス)」という接続形式があり、SASの方がデータ転送速度が速いですが高価で、サーバなどの大きなコンピュータで使用されます。

〇SSDの性能指標

・SSDの種類

HDDと同様に、SSDもデータの保存領域がいくつもに分かれ、各保存領域にデータが格納されます。そして、ひとつの保存領域に何個データが入るかで種類が異なります。

1つが「SLC(シングルレベルセル)」、2つが「MLC(マルチレベルセル)」、3つが「TLC(トリプルレベルセル)」、4つが「QLC(クアッドレベルセル)」というようになっており、数が大きければより大容量のデータを保存できることになります。しかし一方で、何個も情報を詰め込むことは保存領域の寿命を縮めることになるので一長一短です。

・データ読み書き速度

SSDはHDDと比べて、ディスクの回転数などの物理的に見える指標がないので、各メーカーが速度を測定して数値を公開していることが多いです。(このような速度測定のことを「ベンチマーク」という)

・接続形式

HDDと同様に外部パーツとの接続形式によって性能が変わります。当初は「SATA(サタ)」形式で接続していましたが、高性能なSSDにSATAが対応しきれず、「M.2(エムドットツー)」という規格が登場しました。SATAに比べM.2は圧倒的に速度が向上しています。

 

以上、ハードディスクの性能指標について説明してきました。

かなり項目が複雑でわかりにくいかもしれませんが、大切な指標なので機器購入の時などには参考にしてみてください。

 

4回に渡ってパソコンのハードウェアについて説明してきました。

なんとなく「パソコンってこう動いているんだ」という感覚が持てて頂ければ嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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