前回はパソコンの中身(CPU・メモリ・ハードディスク)について説明しました。
今回はCPUについて紹介していきます。
■CPUとは
CPUは「Central Processing Unit」の略で、「中央演算処理装置」を意味します。
名前の通りに「演算」を司る部品です。パソコンはドキュメントの作成や動画の再生などあらゆるサービスを提供しますが、全ての動作の根本は「0と1」で構成される2進数の世界から提供されます。私たちがパソコンを操作するたびにパソコンは瞬時に演算をして、演算結果を返してくれる仕組みになっています。
そしてもっとパソコン内部を考えると、演算を行っているのがCPUになります。
(2進数とは「0」と「1」という2つの数字のみで数値を表現する方法です。私たちが普段使う表現は10進数といいます。)
前回の例(CPU=脳、メモリ=机、ハードディスク=本棚)に沿って、パソコンが動く流れを説明すると以下になります。
例えば、保存してあったWordファイルを開くとします。
保管してある書類(データ)は本棚(ハードディスク)にしまってあります。
それを使いたいとなったときには、机(メモリ)に出してきます。
そして、出してきた書類の編集を行って作業が終わったら、また本棚にしまってあげて完了になります。
この編集の速さや何個並行して作業できるかなどが脳(CPU)によって変わってきます。
■CPUの性能
ではCPUの性能は何によって差が出てくるのでしょうか。
ここでは「ソケット」「コア」「スレッド」「クロック」「キャッシュメモリ」という言葉を説明していきます。
上に挙げた言葉は全てCPUに関連するものです。
それぞれ簡単に説明していきます。
①ソケット
マザーボード(パソコンの部品を設置する板)上のCPUを設置する接続部分のことです。
つまり、ソケットの数がCPUの搭載できる数になります。
CPUは「脳」にあたる部分なので、CPU数が多いほど処理能力が向上します。
②コア
昔のCPUは、1つのCPU毎に1つの処理が行われていましたが、技術が進歩した現在は1つのCPUの中に複数の処理できるような構造が組み込まれました。このCPU内部の部分を「コア」と言います。
見た目上は、1つのCPUですが実際には2個以上のCPUが入っているあるということになります。
そのためコア数が多いほど同時処理ができることになります。
③スレッド
「スレッド」は論理コアとも呼びます。
上記の物理的なコアに対して、論理的(物理の実体はない)なコアになります。
今まではコア(物理コア)=スレッド(論理コア)は同数でしたが、技術進歩により1つのコアでも複数のコアに見せられるようになりました。
これは、物理コアの使用率に空きがある場合などに、論理的にもう1つコアを増やしてやることができます。
これにより、より複数の処理が行えるようになります。
④クロック
上記の3つはCPU(脳)の数に関する言葉だったのに対し、「クロック」はCPUの処理速度に関します。
単位は「Hz(ヘルツ)」で表し、数値が高いほど速度が上がります。
⑤キャッシュメモリ
CPUでメモリ?と思われるかもしれません。
メモリ(机)は書類(データ)を広げるためのものですが、その机が脳(CPU)に入っているイメージです。
CPUにキャッシュメモリがあることで、CPUが通常のメモリを見に行く手間が省けます。
机で手を動かさずとも、脳内で暗算できちゃう感じですね。
そのためキャッシュメモリの容量が大きいほど、CPUの同時処理能力が上がります。
CPUの性能を考えるのに必要な要素を説明してきました。
これらの要素の個数や数値が大きい方が、性能が高くなります。
しかし、もちろんその分どんどん高価になりますので予算と相談です、、、
次回は「メモリ」についての説明です。是非見てください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ LPI Linux Essentials (エッセンシャル) 資格取得コース (LPI公認)
■ゼロから始めるMicrosoft Azure 勉強法(システム構築編)
■リモートワークツール『GO-Global』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■株式ティエスイー
システム基盤の構築からアプリ開発、システムの保守運用、コンサルティングまで幅広く携わっているIT企業です。
リモート環境構築のための商品やサービスもご提案できますので、お気軽にお問い合わせください。
〇プロダクトサイト
〇お問い合わせ
info-tse@kktse.co.jp