先日、中部電力の浜岡原子力発電所を見学して来ました。
動画はこちら
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pamphlet/movie/anzensei/movie_201310/index.html
パンフレットはこちら
http://www.chuden.co.jp/resource/corporate/catalog_03_04_2.pdf
浜岡原発は2011年の東日本大震災の後、その年の5月に当時の菅総理の要請により運転を停止し、現在も稼働していません。
現在は、震災後に制定された基準に基づき更なる地震・津波対策を実施して原子力規制委員会の審査を待っている状態です。
今回、その地震・津波対策を見学させてもらえることになりました。
浜岡の地震・津波対策は、それはもう厳重の上にも厳重で、海抜22メートルの防潮堤、7段階の電力喪失対策など、まさに
八重垣つくる この八重垣を
と言った感じでした。
動画はこちら
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パンフレットはこちら
http://www.chuden.co.jp/resource/corporate/catalog_03_04_2.pdf
しかし私が一番感心したのは、亀の話です。
亀の話をするには、まず取水塔の話をしなければいけません。
原発は、常に冷却を必要とします。日本では海水により冷却を行います。大陸では川の水で冷却することも有るんですが、まあ日本では海なんです。
海の水を取り入れるのが取水塔で、浜岡原発の海岸から600メートル沖に建てられています。取り入れられた海水は、海底のパイプを通って原発敷地内の取水槽という溜池に貯蔵されます。
その取水槽には、取水塔から色々なものが入ってくるんだそうです。魚とか、エイとか、、、
それで、魚やエイは良いが、亀は困ると、浜岡原発の人は言うんです。
なぜ困るのか。
亀は縁起物なので、敷地内で死なれては困ると言うんですね。なるほど。
亀が入ってくると大騒ぎになって、みんなで網を持って亀を捕まえに集まってくるそうです。
それで亀を捕まえてどうするかというと、御神酒を飲ませて、海にお返しするんだそうです。
それを聞いて私は、はは~、と感心してしまいましたね。
そういう感覚で仕事をしてもらっているというのは、頼もしいというか、安心出来る感じがします。
浜岡原発の方も、未曾有の事態に対応出来るのは、最後は人だと仰っていましたが、全くその通りだと思います。
福島第一原発の事故のときも、もし吉田所長がいなかったらと思うと背筋が寒くなります。
想定外の事は、想定出来ません。
私達に出来ることは、人を育てることなんだろうと思います。
しかしまぁ、本当の意味では人が人を育てる何てことも出来やしないのかもしれませんね。
結局私達に何が出来るのでしょう。
何もできない気もしますが、まぁ、強いて言うなら地に足をつけて毎日を生きるってことでしょうか。
何だそりゃと思われるかもしれませんが、私が亀の話に感心したというのは、結局はそういうことなんです。
ここには常識が残っている。そんな当たり前のことに感心したんです。
日本の企業には、国旗の掲揚、神棚、節目節目での神社参りなど、家庭からは失われてしまった伝統、習慣が残っています。
そういう会社がこれからも生き残っていける世の中で有って欲しいですね。
それでは、今日のところはこのへんで。。。
顔のない独裁者 「自由革命」「新自由主義」との戦い