アルゼンチンタンゴのリード(情報を出すこと)は胸で行います。

サロンタンゴは振付ではなく、

音楽にあわせて全て即興なので、

男性側がステップを組み立てて女性側に伝えるのですが、そのリードは胸から発信するのです。


組み方の名称はアブラッソ(アブラソ)
スペイン語で抱擁を意味します。

胸と胸がしっかりとつきます。



私がアシスタントをしているスタジオは自分でも立てる(自立できる)位のバランスでアブラッソします。

ずっとつきっぱなしでもないし、すっと身体を離すこともスムーズ。


あとはコロナ禍なのもあり、今はどのレベルのクラスでも少し相手との体に距離を保った状態(オープンと呼んでいます。)で組むことが多いですね。

それでも「男性の肩が見えないくらい」近い距離で組むことを推奨してます。


私は長いこと競技ダンスをしていたので、この組み方は最初かなりの違和感があったし、

今でも多少の癖というのは残っているのだと、思います。

社交ダンスはみぞおちあたりをコンタクトしますし、「ホールドを組む」と言いますね。

上体は左ななめ後方に、

男性との顔の間に大きな空間を取り、

左右に引っ張られるように肘もしっかり張って、手もある程度圧をかけて自分の体を伸ばします。


なので胸と胸がつくことも違和感だったし、

腕や手にも力が無意識に入っていたり。


アルゼンチンタンゴ(のサロンタンゴ)は割と脱力します。腕も相手に添わせるし、肘も自然な高さ。


ずっと前にやっていた競技ダンスの癖は今も出るようで、

私が最近師匠に言われたこと!

「リアリティーがない」

なんだか、手もピンと伸ばしたりちょっと浮かしてたり少しフワフワしてる感じなんだと。


もっと背中もしっかり触るし、腕もしっかり掴むよと言われておぉ!っと思いました。

リアリティー。

現実感。肉体、

からだ・気持ち・心❤︎

リアリティー出していこうー。


知り合いの社交ダンスプロが、

アルゼンチンタンゴの動画見ると

「えらい足が絡むよね」と言っていました。


グスタボ・ナベイラ

ジゼル・アン