新入社員のビジネス英語② 駐在帰りの上司の英語力を推し量る | オーストリアで暮らしてみたら

オーストリアで暮らしてみたら

同い年の夫と息子(13歳)の三人暮らし。
数年前にオーストリアへ移住しました。主婦の目線から日常で本当に使えるドイツ語と英語のフレーズをエピソードを交えながら綴っています。
TOEIC905点英検準一級(移住前)

こんにちは!

 

今日もゆるーい記事で失礼します。

 

新入社員の頃の思い出。

 

初めての直属の上司は、ドイツ駐在帰りの主幹さんでした。(Aさん)

某難関国立大学経済学部卒。

とってもスマートな方でした。

 

Aさんと初めての打ち合わせを行った時、Aさん、資料を英語で作っていました。

かっこいい~と思いました。

 

内容は、私の今後一年間の業務内容とチームメンバーの業務内容。

 

Aさん:「この資料ね、あとで部長に見せるから英語にしたのよ。日英、両方作るのめんどくさくて。」 ←部長、アメリカ人でした。当時。

 

Aさん:「このレベルの英語だったら、問題なく読めるでしょ? 鈴木さん、TOEIC800点なんだよね?」

 

ワタシが所属する本部は、月に一回、新入社員が業務レポートを書いて(英語・日本語両方)本部長、部長他幹部社員に提出する義務がありました。

これがしんどくてしんどくて。。。 ← 本部長も、アメリカ人でした。当時。

 

先に日本語で書いて、それを英訳しようとすると全く訳せなかったんです。その当時の私の英語力では。。。(入社時TOEIC800点。その後約100点スコアをあげました。)

 

英語で書ける内容にすると、中身のないぺらっぺらな事しか書けない。。。

 

悩んだ挙句、日本語で書いたものを英訳出来るところだけ書いて提出しました。もうそれしか方法が無かったんです。。。

それでも、貴重な土日を費やして書いてたんですけどね。。。だから、全然気が休まらなかったです。笑

 

本部長に届く前に、もちろん直属の上司のチェックが入って。

ワタシはAさんに呼ばれました。

 

Aさん:「鈴木さん(仮名)、日本語の方よく書けてるよ。せっかくよく書けてるのに、肝心なところが英訳できてないじゃない。」

 

ワタシ:「す、すみません~ いくら時間を掛けても出来なかったんです。。。」

 

Aさん:「分かった。」と言って、その場で英訳してくれました。すらすら~って。

 

ワタシは、感動!! はー。 やっぱり駐在帰りの人は違うな~~

 
ワタシ:「Aさん、ありがとうございます!! すごいです~ 英語ってもうペラペラなんですか? 映画とか字幕なしで全部理解できるかんじなんですか??」と調子に乗って聞いてしまいました。
 
Aさん:「んなワケないじゃ~ん」

 

Aさん:「全然だよ、まだまだ。おれ、2年半しかいなかったしね。途中で戻されて」 ←新組織に必要な人材だったということですよね。。のち、スピード出世されます。
 
Aさん:「英語だったら、やっぱりOさんじゃない? あの人、帰国子女だからね。やっぱり帰国子女の英語は違うよ。」 ←Oさんはワタシの4つ上の女の先輩でした。幼少期をマレーシアで過ごし、ICU卒だったかな。
 
Aさんのお話、すごく興味深かったです。 そうなんだ、駐在しても英語ペラペラにはなれないんだ。。。困ったな。
英語、どうやったらペラペラになれるんだろう~と模索の日々が続きました。
 
サウロロフス
 
追伸: 当時の本部長(アメリカ人)は、とっても気さくな方で素敵な方だったので、人気がありました。
新入社員の挨拶などで、顔を覚えてくれていたみたいで、ある日、ワタシが座っている席にいらしたんですよね。
「どう、がんばってる??」みたいなノリで。
 
周りの人たちは、パソコンカタカタやって、いかにも仕事しています的でしたが、みんな耳をダンボにしていました。笑
そんな中で、ワタシは英語で答えないといけないんですよ!! めちゃくちゃ緊張しましたね! 
 
ワタシ:「はい、とってもやりがいのある仕事を頂いて! 難しいですけど精一杯頑張ります!」って英語で言ったつもりでした。
 
本部長は、ワタシに声を掛けたのも特に意味はなかったので、そのまま「オーケー」みたいな感じで去っていきました。
 
その後、Aさん、ポツリ。
 
Aさん:「鈴木さん、さっきのは頂けないなー おれが悪いみたいじゃん。。。」
 
ワタシ:「はい?」
 
Aさん:「仕事が難しいっていうのは、「difficult」ではないんだよ、。そういう場合は、「challenging」って表現しなきゃー 笑」
 
ワタシは、顔から火が出るほど恥ずかしかったです。笑 ←若かったですしね。真面目だったし。
 
みなさまも、チョイスされる単語にはお気をつけくださいませ。