積極的な彼女 | オーストリアで暮らしてみたら

オーストリアで暮らしてみたら

同い年の夫と息子(12歳)の三人暮らし。
数年前にオーストリアへ移住しました。主婦の目線から日常で本当に使えるドイツ語と英語のフレーズをエピソードを交えながら綴っています。
TOEIC905点英検準一級(移住前)

こんにちは!

 

風邪が長引いて、暫くブログをお休みしていました。

皆様もどうかご自愛ください。

 

さて、私が住んでいるオーストリアには秋休みというものが存在します。(今回は10日間です。)

オーストリアだけでなく、ドイツ、スイスにもあるようです。(でも他のヨーロッパの国、例えばフランスとかイタリアとかにあるかは分かりません。) 

 

子供が幼稚園に通っていた時ももちろん秋休みは適応されました。

約二か月の長ーい夏休みが終わってやっと9月に新学期が始まったと思ったのに、もう一か月したらすぐに秋休みというのが、私はあまり好きじゃありませんでした。

どんだけ休むの??って思って。

ですが、今はこの秋休みが待ち遠しいです。

小学校が始まって、子供が新しい環境で大変なのは勿論ですが、それに付き合う親も結構大変。 日々のお迎え、習い事の付き添い、担任の先生とのやりとり(英語&ドイツ語)、子供のクラスメートのママとのやり取り(ドイツ語)+マウンティング対応(!)、子供の語学補修。。。

少しゆっくりしたいです。。。(日本だと、4月から新学期が始まり、一か月子供も親も新生活で緊張して、ゴールデンウィークで少しゆっくりするみたいな感じでしょうか。)

 

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さてさて、やっと本題に入りますが。。。

最近、我がアパートに新しい家族が入居しました。

 

子供の新しいピアノの先生と初めてのレッスンを終えた日、少し疲れ気味で帰宅した時の事。

アパートのエントランスで私たちの前に一人の女性がいて、ドアを開けて建物に入っていくところでした。私たちもそれに続いて入ると、その女性がいきなりくるりと振り向いて「ハロー」と言ってきたのです。

 

少し驚きましたが、「ハロー」と返しました。(アパートの住人とは勿論挨拶はしますが、振り返ってまで挨拶をすることは、特に親しくもない限り、ないので。。。)

 

すると彼女は流ちょうな英語で会話を続けてきました。

彼女:「ここに住んでるんですか?」

私:「ええ。そうですけど。」 ←この時、少ししまったと思いました。セールか何かの人だと思ったのです。 ←何も買わんよ~

 

彼女:「良かった!私たちも2か月前に引っ越してきたばかりなんですよ~ 私、ここの地元企業の○○に就職して。」

 

私:「そうなんですかー。 ええ、その会社知っていますよ。 公用語が英語だから結構外国人の人が多く働いていますよね。知り合いが何人かいますよ。」

 

彼女:「息子さん、あそこの小学校に通っていますよね? うちも娘が一年生なんです。」

 

私:「そうなんですか。 クラスは? 1a(アインツアー)ですか?」 

 

彼女:「いいえ、残念ながら1b(ワンビーと彼女は英語で言いました。 ドイツ語ではアインツベーになります。)なの。娘、あなたの息子さんとおんなじクラスになりたがってたのに。。。」 ←本当に?? すごい!誉め殺しだな~ (普段のヨーロッパ人からの扱いが「あれ」なので、たまにほめられるとびっくりしてしまいます。)

 

私:「ははは。」 

 

彼女:「良かったら、今度是非我が家に招待したいんですけど。子供たちも遊べますし!!今週は両親が来ているので無理ですけど、今度是非!!」 ←すごい押しが強いな~ 初対面だよね??

 

私:「ははは。また機会があれば、ハイ」

 

ものすごく英語が上手だったので、最後に聞いてしまいました。

私:「すみません。ご出身はどちら?」

 

彼女:「トルコです。」 ←ト・ル・コ? ほーう。 オーストリアはトルコからの移民を受け入れています。ですので、トルコ人は本当にたくさんいるんです。普通トルコ人はトルコ人としかつるまないのに。。。(情報を取るのにわざわざ英語で日本人に話し掛けるより、母国語でそれこそ娘のクラスメートのトルコ人ママに聞いた方が話が早いと考えます。普通なら。)

なにやら謎が多い人だな。 

 
夕方の18時を回っていたので、お互いまた今度と別れました。
家に帰って、夕食の支度をしながら、自分の移住当初の事を懐かしく思い出しました。
ドイツ語ゼロの状態でやってきて、英語が話せる人を見つけると飛びついてたな~とか。
良い病院とか、良い習い事とか、どこへいったら良い食材が買えるのかなど、情報交換できる友達が喉から手が出るほど欲しいと思っていたことなど。。。
 
ですので、彼女の気持ちが良く分かります。 情報が欲しいんだなって。
必死なんだと思います。 トルコ語しか話せない6歳の娘を連れてきて。
 
私は、どちらかというと性格がいい方の人間だと思うので(←自分で言う。。。笑)、情報を出し惜しみしたり、意地悪をするつもりは全くないのですが。。。
 
彼女、少し引っかかるんですよね、積極的過ぎるのが。。。。
似たような感じの人に、過去振り回されたことがあるんです。
自分の都合の良い時だけ近づいてきて、利用する感じの。
 
英語でもドイツ語でも、語学が堪能でない時期、はっきりと嫌だ!と言えず、モヤモヤしたことってありませんか? ここでは日本式の、言葉では「うん」と言いながら、実際は「いいえ」だという暗黙の了解など全く通じません。
 
ここでは、日本の時より人をうまく使うというか、利用しようとする人が多い気がします。
そういう人にはっきりと「嫌だ!」と言わなければ。
利用されるの嫌なんだと言わなければ。 ←過去、何度辛酸を舐めた事か。笑
 
情報は持っている人にとってみれば、ただの情報です。持ってしまえば、なーんだ、そんなことだったのか、と言う感じです。 でも持たざる者にとってはそれはパワーです。 
私は、自分自身がここ数年で築き上げたものを大事にしたい、ただ私を利用しようとするだけの人には渡したくない。それが今の私の正直な気持ちです。
 
私を含めて、日本人は嫌われるのが苦手ではありませんか?
自分の気持ちの前に、「こんなこと言ったらあの人を不快にさせてしまうかも?」 「こんなこと言ったら嫌われてしまうかも?」と思って、なかなか言えませんよね。 それが英語やドイツ語になったら!!!何ていえばいーのー??
 
これから、私が実験台になります。
さあ、私はちゃんと「嫌だ!」と言えるのでしょうか?? 笑
乞うご期待です。
 
今日のオーストリアは快晴です。 2週間ぶりに息子のお友達の家に遊びに行きます。
みなさま、良い週末をお過ごしください。
 
サウロロフス