2024年6月8日土曜日、新宿歌舞伎町2丁目にあります「地下闘技場」


にて開催された踊る地下闘技場 vol.10でDJやらせてもらいました。



お笑いライブもあるDJイベント、そしてその会場は『リングのあるイベントスペース』という個人的には人生で支えになってるものに囲まれたようなシチュエーションでした。


地下闘技場に関しては今回ご一緒した助川さんを介して一昨年末くらいからその存在を知っていて、『いつかここで』と待ち焦がれていて遂に来たという感じでした。これまで週末に開催されるDJイベントへは家庭事情から自主的に遠慮してましたが、色々解禁になりましてその一発目がこの日となりました。


名実ともに初めてのリングだったので事前に下見も行きまして、それが岡村和義のライブ後で場所とか会場の雰囲気とか、佐々木店長の人となりとかそこでやって良いこととかルールミーティングのようなものをして、いざ当日。タイムテーブルはこんな感じでした。


私、偉そうに後ろの方の出番ですが土曜日DJしますが息子のお迎えをする関係でスタートからはいられなくて、

しっかりお迎えして「パパはこれからお仕事なんだ」と嘘をつき(笑)、歌舞伎町へ向かいます。

場所的には新宿三丁目駅と東新宿駅の間くらいなんだけど、






あの辺は歌舞伎町なんだと今回初めて知りました。着いた時点では助川助六さんがDJをしており、私以外のDJさんは皆さんいらっしゃってるけど、妙にザワザワしてました。

佐々木店長がいない!

なんなら18:00時点で消息不明扱いでした。11:30に助川さんが送ったLINEには店長の既読が着いて以降行方不明でして、みんなも店長もそれ相応の年齢だから最悪を想定してまして『ぶっ倒れてたらどうしよう?』なんて不安な空気の中、バイトの女子が「店長からすいませんってライン来ました」と聞いたときの安堵の歓声は凄かったです。

佐々木店長の話をしたついでと言ってはなんですが、お店の話するついでに美味しいと噂に聞いていたご飯の話。

まかない飯、最高に美味かった


唐揚げが在りし日の『アントニオ猪木酒場』を思い出させるような飾りつけで嬉しかったし、当然美味かった。

店長の失踪疑惑や碧さんも病で来れなくなっており、タイムテーブルの変更もあったり、私が最初からいなかったりとか、助川さん、Mikofuママさん、840さん、kiliさんの解説なんておこがましいのでチョロっと書くくらいにさせてください。あと、なんならフクイチ君が来てくれて、懐かしくて喋っちゃったから現場の写真も撮れてたのはこれくらい。


そんなわけで場の空気を私の主観ですがちょっとでもお伝えできたらと思います。

《DJタイム①》

助川助六

最後にPerfumeの新曲をかけてくれて「これかぁ」と唸りました。ちなみに今回のDJでPerfume通ってないの卓也さんだけらしい。


Mikofuママ

かなりご無沙汰の共演でお会いしたのは昨年新宿二丁目でのMKナイトに夜勤前に伺って以来。最近のトレンドは「良い繋ぎ」らしい。多分、コロッケが歌わないシンデレラ・ハネムーンをちゃんと聞いたのは初めてかもしれない。


840 a.k.a. hasuo

840さんとは2月のSQOP以来でしたが、840さんの引き出しから石野卓球が出てきたのがただただ嬉しくて、SQOPで聞いたジャネット・ジャクソンをここでも聞けてエモーショナルな感じになりました。


《お笑いネタタイム》

2006年4月から翌年7月位に才能の限界を見るまで放送作家に秋元康になろうとしていまして、面白いネタが書けないから、普通の会社員の自分がいて、成仏出来てない自分のフザケたいとか注目されたい欲望がDJやらせたりブログを書かせたりしています。

お笑い芸人を名乗り、この日リングに立ち5分くらいの時間でオーディエンスから爆笑をかっさらっていった彼ら、本当にカッコよかったです。

ワンドール

あの沖縄アクターズスクール出身者が入るライジング所属。ライジングがお笑いやってるのも衝撃だけど、ペットショップでペットを買うという設定が凄かった。こんなに面白いのに蜘蛛の糸を掴めてる人がごく僅かなのかと見たことあるだけにやっぱりすごい世界だなと。

エル・カブキ

予習でYouTubeを見て、

一分のを見てて、そうでもないなと正直思ってたら尺が長いと会場からプロレスに寄せたのもあるけど、超面白かった。何がノーツイートか忘れちゃったから怖くてブログに書けない(笑)。本当に面白かったし、まさに戦士でした。

雨の群雲

3組とも面白いのは間違えないけど、この右肩上がりは凄かった。2024年にトリビアをネタにして、引き込んで引き込んで最終的に我々は雨の群雲さん個人の話という、西遊記の話みたいな世界は凄かったなぁ。


ちなみにこのテレビでお馴染みの縦型のマイクは通称『サンパチマイク』って言って、地下ライブとかではお目にかかれないもので、こんな近くで初めて見た。地下闘技場、サンパチあるとかやべぇなと思ったら助川さんの仕事道具でした。

【DJパート②】
紛れもなく、実力も人気も私なんかより皆さん上ですが、ここの主なもので(笑)、私のセットリストと解説は香盤に関わらず最後というのがしきたりですのであしからず。

Kili

ママさん、840さん、Kiliさんの3人は私がPerfumeの楽曲を中心にDJをやっていた頃に最前線でPerfumeかけていた御三方でそれこそ最初に語ったプロレスとかお笑い同様にハマったPerfumeも私の中ではこのリング上にいました。そして、こじつけかもしれないけど、Kiliさんは最後に「初KO勝ち/椎名林檎とPerfumeのっち」をかけました。あと、2歳半ぐらいのうちの息子と比べたら圧倒的に社交的で音楽センスのあるちびっ子をガッツリ乗せたのは紛れもなくKiliさんなせる技でしょう。


卓也努力勝利(四天王)




この6日前にフジテレビのゴールデンタイムに出ていた松竹芸能所属の四天王というコンビの卓也努力勝利さん、前から名前は聞いていたのでお笑い芸人で地上波にも出てる方がどんなDJするのか興味津々、戦々恐々でした。彼のプレイ次第ではこっちの都合ですがやり方変わったり、ともするとDJすらやらなくなる未来もあると思ってましたが、無事に現状維持です。


卓也さんのDJは音楽に対して真摯に向き合い更にエンタメ色の強い楽しいDJでした。ギャグとかフザけた曲をかけることなく真摯という言葉が似合うなぁと思いました。プライベートに仕事を持ち込まないってあるでしょ。俺は昔、休みに仕事を連想したくなさ過ぎて都内遊びに行く時に時間かけても通勤経路は避けて行ってたことがある。そんな感じでお笑いの事を考えない時間があるのが人ってもんなのかもしれないなぁと感じました。実際、身内じゃない人を笑わせるのって能力も努力もいるもんなぁと感じた時間でした。

記憶の限り、「恋のメキシカン・ロック/橋幸夫」とか「ナギイチ/NMB48」とか久々に聞いた四星球とかから世代近いなと感じて実年齢聞いてしまいました。でも、アラフィフではありませんでした。サブスク時代だからと思ったので30歳とかだったらどうしようと思ったけど違ってよかったです。

私のセットリスト

さて、私のセットリストと解説の時間です。

前述の通り、今回この16日前の5月23日に下見に行ってまして、その時点で煮詰まりつつあったプランは固まりました。

それはここまでに書いた人生の支えになったプロレスやPerfumeの曲とか、お笑い芸人として頑張る人に脱落者としてエールを送るとか、佐々木店長きっかけで見直し始めた香港映画の面白さを表現しよう、そういったものでした。さらにはきっとやって来る芸人さんのファンにも衝撃を与えよう、それが最高目標だなと思いました。さて、セットリストです。


2024年6月8日20:55〜21:35 踊る地下闘技場 vol.10 @新宿歌舞伎町 地下闘技場

島田ラブサイケデリ彦セットリスト

1.タイムボカン/山本まさゆき

2.カブトムシ/aiko

3.スパルタンX/ジャッキー・チェン

4.Devil/COCOBAT

当初はジャッキー・チェンをはじめとした香港映画を愛する地下闘技場並びに佐々木店長に向けて1曲目はスパルタンXの予定だったんですが、昔作ったネタを漁ってたらカブトムシやったことないよなぁと「しょうがウィー(スタン・ハンセン)」「忘れるWooo(リック・フレアー)」は格好のプロレス楽曲だなと、そこを三沢光晴の命日6月13日だからという理由とタイムボカンはカブトムシだったからという理由で挟みました。前の香盤だったKiliさんがどう締めるのか?もちろんDJイベントですからわかりませんのでもし静かめだったらカブトムシ始まりでした。


あと、スパルタンX(三沢光晴)の後にDevilという葛西純のテーマを流しました。この順番夢ありませんか?向かい合うのか?並び立つのか?


5.BE MY BABY/COMPLEX

最近、よくやってるやつです。BE MY BABYのフレーズに合わせての息子自慢(笑)。知ってる人が多いので近況報告も兼ねて。


6.BOYS & GIRLS/BLUR

7.彼氏募集中/Perfume

8.Girlfriend/Avril Lavigne

この3曲も昔から持ってる割にやらなかった曲です。でも、真ん中にある彼氏募集中を流すための策です。何度も書くけど、Mikofuママさん、840さん、Kiliさんがいるシチュエーションで作り込んだ彼募をお目にかけられてよかった。多分、かつての福岡上陸用に作って頓挫して封印したのかもしれない。


9.Hey!/M-flo Loves Akiko Wada

アヴリルの「Hey  Hey You You」に呼応するように入れたこの曲は芸人さんに捧ぐパートTBSの「ザ・ベストワン」のテーマ曲だから選んだわけですが、レギュラー放送もうやってないんですね。そして初めてかけたm-floの曲。

10.夢の外へ/星野源

11.パラシューター/Folder

12.Absolute Ego Dance/Yellow Magic Orchestra

13.ハイサイおじさん/喜納昌吉

14.バナナボート/ネーネーズ〜スネークマンショー

『満島ひかり映してるだけ』の夢の外へから始まった沖縄パートですが、全ては変なおじさんパジャマを見せたいためのところですが、


しっかりカチャーシーも踊れて良かった。

ちなみに地下闘技場の下見時にYMOの「Solid State Survivor」のジャケット見たので差し込もうと決めたわけです。

15.バラ色の日々/THE YELLOW MONKEY

お笑い芸人さんへの個人的なエールとしてTHE SECONDのテーマソングだからと選んでますが、前のスネークマンショーのやり取りで小林克也が「JAPANESE PEOPLE is Monkey,short leg,YELLOW MONKEY」から繋がってます。

16.Hammar to fall(LIVE)/QUEEN

 映画『ボヘミアンラプソディー』で有名になったあのやり取りを

16.Follow Me/E-girls

17.プロジェクトA/ジャッキー・チェン

「初めての方も多いので是非私のSNSフォローをお願いしたくてQRコード書いたチラシを用意しました」というのは建前で本当は裏にプロジェクトAの歌詞を忍ばせていてみんなで歌おうという趣向でした。Follow Meにそんな意図があるのか!的なリアクションからの佐々木店長の熱唱が今回のハイライトでした。


18.Brandnew Wave Upper Ground/JUDY AND MARY

ジャッキーで大団円が美しい形ですが、DJとしての様式美としては次の卓也さんに繋ぎましたという事で木村拓哉でも大橋卓弥でもなくてJUDY AND MARYのTAKUYA作曲で海っぽい曲を選びました、卓也さんがフジテレビの「クセスゴ」でサンゴマリンと海っぽ海っぽい名前だったから、更に言うとこの曲終わりにビートルズオマージュが入ってて冒頭のカブトムシ2曲にもかかってるとかいろんな意味のある曲で締めました。


【総括】
そんな40分でしたが、私の時間後に名前は伏せますが共演した芸人さんから「勉強させて頂きました」とか「これでR- 1とかご出演されるんですか」とか言われましたか滅相もないですとは答えました。テーマとして「対芸人」みたいな構図を考えましたが、やはり芸人さんはすげぇなと痛感しました。たった5分とかで世界を構成して虜にするわけですからね、やはり聖職だなと感じました。
あと、プロレスラーもすげぇ、私はいわゆるフリップを用いて歌詞をイジり、みんなで歌おうと呼びかけていたわけですが、今回初めてのリングでのDJはどこに向けてメッセージを送れば良いのか?最終的には出演者じゃなくてお金払ってきてるお客さんをメインにしたけど、お世話になってる知り合いのDJの皆さんにも見せたい欲があって、どっちつかずになっちゃったなという反省が多い時間となりました。今度リングに上がる時の大いなる課題となりました。

とはいえ、彼氏募集中とかGirlfriendやらGIRL’S & BOYSとか最近やってないのを掘り起こせた貴重な機会でした。あと、カブトムシは初公開でしたけど、1つ前に進めたと思います。

踊る地下闘技場は大きな分岐点になるかもしれない、信じられないくらいハネて大ブレイクのきっかけになるか、芸人さんのネタが超面白くて、お笑いファンにディスられてくだらないことをDJでやるのを控えるかもしれないとか色々思ったけど、そのどちらでもなくて今のままで良いんだと思えた時間となりました。

そういえば、歌舞伎町でDJするの初めてでしたね。私の初めての歌舞伎町でリングでのDJはこれにて終劇。