CALPICO(MEGURO SOUND BAR)篇

おそらく出生前の“胎教”にも使われたであろう「親のカセットテープ(フュージョン、プログレ他)」を聴くのにもそろそろ飽き始めてきた頃から、JFL(J-WAVEの系列)の北海道局である「FM NORTH WAVE」を聴くようになる。

親からは得られなかった栄養素をラジオから得られるようになり「この曲何⁉」といった状況が増えてくるが、JFL特有の「流暢な英語での曲紹介」を何度聞いても聞き取れず、現在のように楽曲検索など出来るはずもなかった当時、まさに「一目惚れした名前も知らない女の子」にいつかまた会えるのではと淡い希望を抱くかの如く、ラジオを聞く習慣ができていった。


<主な聴取遍歴>

・「STATION DRIVE 〜ステドラ〜」(North Wave)

2005年スタート、当時なんと7:00〜20:00の13時間番組。

オープニングトークで笑いながら起床し、学校へ行って帰宅してもまだやっているという、メインDJのヒロ福地氏曰く「もう二度とやらない」ロング番組。

その後曜日の移動などを経て「Station Drive Saturday 〜ステドラ〜」に名を変え(時間も5時間に短縮し)、2024年現在も継続中。

同じく開局当時から在籍している森ルナ氏との噛み合わない凸凹トークが人気の、自称高齢者向け番組。

FM、中でもJFL局としては比較的珍しい、トークに比重を置いたバラエティ色の強い構成になっている。


・「Transit Night」(North Wave)

DJ(パーソナリティ)の数に限りのある田舎の局にありがちな、ノンDJで延々と音楽だけが流れ続ける、いわゆる深夜帯のフィラー番組。

なのだが、番組内でかかる楽曲のセンスが個人的なツボに刺さりまくりで、親のカセットテープに飽きてきた私を音楽沼に嵌まらせた、陰の功労者。

番組名もおそらく開局当時からずっと変わっていない。


・ROCKETMAN SHOW (J-WAVE)

大学進学を機に上京して以降聴けなくなったNorth Waveに代わり、自ずと聴くことになったJ-WAVEにて、2006年から8年間に渡って放送された深夜番組。

パーソナリティは「ロケットマン」、その正体はあの「ふかわりょう」。

お笑い芸人の姿からは想像できない別側面、“ロケ兄”の魅力にハマっていくことになる。

DJを含めた音楽活動をしているだけあって選曲のセンスも評判がよく、お笑い要素とうまく融合して人気番組の一つになっていた。

スピンオフリアルイベントなどもいくつか開催されており、リスナーが大勢集まりコミュニティが形成されていくなど、自身の人生にかなり大きな影響をもたらした番組。