ここから始まるのは建築物環境衛生管理技術者試験(通称、ビル管ないしはビル管理士)という試験を受けて不合格になった記録です。そもそもは合格する気まんまんで試験勉強中に書いていた記録を加筆修正しています。

【三方ヶ原の戦いとは?】
はじめに三方ヶ原の戦いについてお話しますと諸説はあるのでしょうが天下人徳川家康が唯一負けた戦が武田信玄との三方ヶ原の戦いでした。その負け戦の際に家康が部下に描かせた悔しい顔をする家康の顔は『この悔しい敗戦を忘れない為に描かせた』とされる。敗戦の記録を残させて後に天下統一まで行く徳川家康にあやかり、当初は合格しなかったら恥ずかしいからブログで公開しないと思っていましたが負けた記録だからこそと残すことにしました。

【2021年4月下旬 始める】
結局コロナ禍だしシフト勤務だから連休もクソもなかったGW前に社内報で「建築物環境衛生管理技術者資格を取れば、資格給が支給される」ことが発覚。それこそ副収入を模索していて、ブログを有料ドメインにして書き続けたりしても読者は増えず、YouTuberとしてチャンネルを開けるのもなんかきな臭くて嫌な中で資格給は取ってみたかったし、一時の努力でずっと入る不労所得に憧れていたと言う下心満載のはじまりだった。

色々調べて、スタンダードな問題集赤本とテキストである成美堂出版の「ビル管理士試験合格テキスト」と過去6年の問題集赤本を購入。まずは世界観を把握したくて、400ページあるテキストを読み始める。

率直に言って眠い、クソ眠い、出題する問題と出ないものあるから無理に暗記しなくても良いじゃん、合格ラインは65%つまり35%は落とせるじゃんと言うマインドになり、この後テキストはほとんど読まなくなる。マジでこれ全部覚えなきゃなんないの?ってくらいの文量だから無理はない。テキスト読み終わり、問題集赤本に挑む。

【5月下旬頃 赤本を解く】
この資格試験範囲の広さ故に合格率10%くらいと言われる試験に挑むわけだが、5年前に似たような『自衛消防技術認定』と言う資格を社命で受けた時にテキスト読まずに問題集を覚えるなんてやり方で突破したことを思い出して、赤本を解き始める。

正直言うと建築物環境衛生管理技術者の知識は今やってる仕事の関連性は10%くらいだから、日頃の知識からの応用はなかなか出来ず、テキストに書いてあることはちんぷんかんぷん。とにかく180問×2年分サンドバッグのように不正解をしていく、問題解いて不正解で解説読んで同じ問題解いたらそりゃあ正解するけど、それは答えを覚えてるだけだから意味は無い気がした。

【6月中旬 写経】
この量を理屈抜きで覚えるとかは無理だなと判断して、私は写経と称して要点をまとめてノートを作ることにした。
重要事項を上手くまとめてそうなサイトを探した。それが『ビル管.com 


』そこにはほしい情報が書いてあり、ノートに書き取った。
ブラウザ上の文字を書き写す時点で一回は暗記したと言う理屈で一度覚えたら思い出せるみたいな理屈だったけど、最終的にノートは84ページ分の文字だから覚えるのは無理だった。
それでも400ページのテキストが84ページになったし、理屈で覚えたいタイプだからなんとなくわかった気になった。

【カルマ】
この時点で私がやるべき事は
●家事
●0才児(当時)の息子の送り迎えしたりしなかったり
●たまに副業
と様々で勉強するとしたら勤務中に訪れる何もやらない時間。私の仕事はマンションの受付でひっきりなしに人が来るわけじゃないから、そこの時間を勉強に充てて、『仕事を家庭に持ち込まない』じゃないけど、そんなマインドで進んでいた。周りに合格者はいたけど、班が違ってなかなか会わないおじさんと所長クラスのおじさんだから作戦とか聞けるはずもなく基本は孤独との闘いだった。

【7月下旬 再び赤本】
一年遅れの東京五輪2020が始まったあたり、一通り写経を終えて、過去問解いて解説読んで間違えた知識が写経に書いてあるか確認して無かったら追記することをしていく。
ちなみに赤本の解説はよく分からなくて『ビル管これでOK』 


の解説文を読んでいた。このサイトもポイントをついて分かりやすかった。ビル管理士関連の仕事に就いている人だと「これくらいは知ってるでしょ」的に投げやりなところがあるんだけど、ここは初心者に寄り添ったイメージがあった。

【9月上旬 デキビルさんにお手紙出した】
『ビル管.com』は模擬試験を500円で受けさせてくれると言うことで祭りに参加するような感覚で9月に2回受ける。両方とも90点台、合格とは程遠かった。

模試を受験する前にラストスパートをかけていく中でTwitter上で通称デキビルさんのデキる!ビル管対策講座 に出会う。


彼のまとめ方が実に上手!今までのまとめサイト以上に全く知識がない人向けに寄り添っていて分かりやすい。

自分の写経の補強の為にここの文章を読み返して不足部分を追記するという策を行う。ちなみにこのサイト読み始めた当時誤字脱字が多くて(笑)、私が昔旅行会社で海外航空券のチェックをしていた事があり、職業病の性格上表記を訂正報告したところ、良い方だったので継続してチェックすると言う役目を勝手に拝命した事で全表記を見ることになる。

【試験2週間前9月下旬 YouTubeに触れる】
スパートをかける意味で常に試験に囲まれる環境づくりから毎日Twitterで出題してる「とぽちゃん」と言う人に巡り合う。
解説もYouTubeで 


やってらっしゃると知ったけど、そういうYouTubeは個人的に色々な理由から嫌いで 


見ないつもりでいたけどやってることは良かったのとダジャレで覚えさせたりとか、この人清掃員を生業にしてらして、清掃知識以外は素人だから「なんとなくこうやって覚える」とか「これは分かんないから理屈抜きで覚える」とかが身近で分かりやすくて、今なお冒頭と終わりの挨拶に抵抗あったけど追い込みで聞いてた。

【試験当日までに準備したこと】
直前の段階で今までやって来たことでは順当には正解できないのは明らかだったので色んな神社に良問祈願と一発合格を祈った。

【試験当日2021年10月3日(当日書く)】
神保町の専修大学が会場だった。往路電車内で写経(午前の部)に目を通しながら移動。9時に受験ガイダンスがあるので会場慣れ教室慣れしたくて開門直後に到着、コロナ禍の厳戒態勢もあり会場は長蛇の列。とりあえず、入室まではテンション上げる音楽聞きまくる。 


ガイダンス開始までひたすら午前の部の弱い部分を復習。
3時間の試験時間をフルに使うと午後の部の集合時間までは45分しかないから、午後の部の復習の為に2時間位で午前の部を締めると言うゲームプランは達成したが昼食場所に困る。なんとか確保して予め買ったファミマパンで午後の部に備えた。

受けてみて、思ったよりも良くは出来ていたけど終えての感想は「結果に関わらず二度と受けるものか」という思い。半分(50%)できたとしてそこから残り15%を取るのが運頼みという戦略では何年やっても無理な気がするからだ。
試験直後『自己採点』として、受験者がどの選択肢に解答したか?と言う人気投票的なものに参加。

大多数=正解と仮定したら103/180(正答率57%、合格ライン117)

試験2週間後(10月17日)、前述のデキビル氏の解答と照らし合わせると101/180(正答率56%)

更に二週間後(10月31日)、オーム社の模範解答と照らし合わせると104/180だった。ちなみに設問と照らし合わせて見た結果、真面目にやっていれば20問くらいの取りこぼしが発覚する(自称)。

【合否発表 2021年11月4日】
そんなわけで合格者のレギュレーションが変更とかの万に一つの可能性にかけたものの不合格を確認する。実際のところ、リベンジロードは地道に始めていて、今は最初に訳わからんと投げ捨てた400ページのテキストを40ページずつ読み流すところから始めてます。

リベンジしようと思った理由ですが、
●日々の業務で「遊離残留塩素濃度が1%以上あるかチェックする」業務があり、これやる度にビル管を思い出して、毎回やる度に『ビル管受けて不合格だったわぁ』ってなり続けるのが癪だし、こういう事が他にもありそう。
●約5ヶ月ある土台を崩すのはもったいない
●ビル管試験後の職場の手持ち無沙汰が暇すぎてひどい。試験前も勉強しながらしっかり業務は出来てて、試験後の勉強を引いた時間がヤフーニュースの肉にも骨にもならない嘘·大げさ·紛らわしい記事を読む事が時間の無駄に感じるから。

以上が主だったところだ。あと、勉強量、すなわち時間が足りなかったと言う分析は出来てるのでゆっくり今から戦略を練りつつ動きたいと思います。

ただし家事、育児をしっかりこなして『試験を家庭に持ち込まない』もちろん与えられた業務もしっかりこなして合格するという事をしようと思います。

妻からは『合格率が低い試験にそんな生半可な気持ちでやっていては』と言われましたけど、できっこないをやらなくちゃ! 


そんな気持ちでいます。

そんなわけでこの話題は来年まで持ち越しです。2022年戦う同士達よ共に闘おう。