先週日曜日、岡村靖幸2017fall winterツアー「RED」終わりました。先月ハロウィンの頃に出た【ウニクレソン】で知り合いの多くの方々から薦められた岡村ちゃんを見にまさかその一ヶ月後ツアー遠征で名古屋まで来ようとは!
これはせっかくだからその初期衝動をツアーが終わってセットリスト解禁されたタイミングで書き残そうと言う記録である。ちなみに11/4(土)のZepp Divercity Tokyoで見た後の仲間内での打ち上げで『セットリストの話をTwitterとかでもばらしたらディスられる』と聞いてその直後には怖くて書けませんでした(笑)。
ちなみに私はベストアルバムの「Oh!ベスト」は聞きまくってたけど、生で見たのは2004年のライジングサンロックフェスだけ、「ビバナミダ」「愛はおしゃれじゃない」は音源持って聞いてますレベルです。だからライブなんて初期衝動同然であるとご理解頂きたい。
【11/4(土) Zepp Divercity Tokyo】
11月に入ってチケットを押さえたらB1000番。言ったら2000番でまあ最初だし全体像見れば良いよねと言う感じ。女性ファンも多いし、前にデカい奴がいなけりゃ見渡しも良かろうと言う感じで思ってたら予想してた2000番よりは前に行けた感じ。ここからは羅列した感想。
序盤本物の岡村靖幸だって言うのが最初。芸能人なんて何人も見てるけど、久々に『本物の岡村ちゃんだぁ』って感動した感じで見たのは久々。
「愛の才能(川本真琴へ提供作品)」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「だいすき」「Supergirl」「Automatic(宇多田ヒカルCover)」「ビバナミダ」「愛はおしゃれじゃない」と言う聞きたかった曲ほとんどやった。特に「愛の才能」はスイッチ入った。
「カルアミルク」「イケナイコトカイ」もやってて、勝手に想像してた岡村靖幸像が崩れた。『ベストな自分は最新の自分』とか思ってて事前予想ではやってもかつての名曲は3曲位かなと思ってた。
逆に言えば「ターザンボーイ」「どおなっちゃってんだよ」「パラシュート★ガール」「マシュマロハネムーン」あたりは聞きたくなった。
正直言うとブルースを歌う岡村ちゃんに期待してなかった。ダンスミュージックサイドを期待してたけど、ライブを見てブルースを歌う岡村ちゃんも凄い魅力的だった。しかも回を増して良くなってる感じ。その代表格が「忘らんないよ」。
予習がてら「忘らんないよ」はYouTubeで聞いてたけどライブで評価が変わった。
「あの娘ぼくが(以下略)」はどっちかと言うとアルバム『パープル』寄りだった。「青春で123ジャンプ」叫べて嬉しかった。
「ステップアップLOVE」のDAOKOパートはどうするか?と言う疑問はのっけから女性キーボーディストが解決した。
じゃあ「愛はおしゃれじゃない」の小出祐介パートは?と思ったら全部岡村ちゃんが歌ってた。
13年前に見た岡村ちゃんよりもダンスはキレてた。一回だけやった側転は衝撃。そう言えばあの頃よりも体はシェイプされてるなと。13年前は葉加瀬太郎が踊ってる感じだったし。
ダンサーはマッチョで色黒な男性がやってて遠回しな表現だけど「いかにもダンスミュージック」って感じがしてしっくり来てた。ちなみにツアーグッズのジャケットは大ラスの『ビバナミダ』でダンサーが着てて凄い欲しくなったから。そして、スペースダンディーの声優陣が出てくる前振りは大興奮でした。9nine推しとしては佐武宇綺の声がここで聞けることに興奮でした。
事前に聞いてたけど、岡村ちゃん本人のMC無しでマニピュレーターの白石さんと言う栗原類風の男によるMC。雰囲気と間合いで笑いを取るタイプ。よくマンションの一室で暇なおばあちゃんに品物を売り付けるタイプの人いるけどそんな印象。でも、逆にベースの爽やかさが際立つからそれで良いんだろう。
MC無しとは聞いてたけど、思ったよりも喋ってた印象。でもノーMCで「安室奈美恵みたいだな」って思った。
どんなライブでもオーディエンスが歌うパートはありがちだけど、岡村靖幸のは異質だと思う。「トーキョーベイベー歌って」とマイクを任せて、コーラスに回る岡村ちゃんは衝撃的だった。こんな贅沢な時間はなかなかない。岡村ちゃんに「歌って」といわれても歌うのがもったいない気がした。
岡村靖幸はステージからのはけ方もカッコ良かった。これはライブ後の飲み会で語らせてもらったけど、去り際のカッコいいロックスターが好きで過去にはミッシェルガンエレファントのラストライブにおけるチバユウスケ、6年前位までPerfumeののっちこと大本彩乃がいて、それに次ぐ魅力あるはけ方でした。
ライブ終わってから岡村靖幸の曲を復習するように聞いてたけど、ニヤニヤしてしまった。良いだろ?俺は本物の岡村靖幸見たんだぜ!って自慢したい気持ち一杯の帰り道でした。
聞き直して思ってたのは自分の中で岡村靖幸って洋楽的なカテゴリーに入っていたんだなという事。まず曲が好きで歌詞カードを読むことも無く、なんと話で歌詞を口ずさむもんだから意味が分かってなかったりしていたという事実。
一部を除いて曲のタイトルと中身が一致しない(笑)。例えば、「Out Of Blue」ではピンと来なくて『明け方のニュースショー』だったり、「聖書(バイブル)」は『同級生だし、バスケット部ぅだぁし』って認識で(笑)。しかも、歌詞よりもメロディーライン追っかけてる自分に気付く。
【11/5(日)~11/25(土)】
ライブ終わってから岡村靖幸熱はどんどん上がっていった。まず、ツアーファイナル名古屋公演のチケットを買う事にした。名古屋のライブが近くになっていくにつれて「2010年くらいまでの自分にとってのPerfume」並みに熱狂してる自分に気付く。
萩本欽一のドキュメンタリー映画「We Love Television?」を見に行ったのもそうだ。そんな中で「ミュージックステーション」初出演があった中で岡村靖幸を調べたくて、普段の喋ってる声が聞きたくてYouTubeで岡村靖幸が出演してるトーク番組をどんどん聞いてた。仕事の休憩や2日に一回の筋トレのBGMには殆ど岡村ちゃんだった。
対談相手は坂本龍一、いとうせいこう、若かれし頃の関根勤、鈴木おさむ、松任谷由実、R30と言う井ノ原快彦と国分太一がMCの対談番組、RHYMESTER宇多丸の楽曲評等々。
それらを聞いて感じたのは年を重ねても深い岡村靖幸の探求心。必ず質問を用意したり、岡村ちゃんの話だけしても良いのに齢を重ねてもあれだけ聞きたいことが出てくるって凄い。
ちなみにYouTubeにあがるくらいだからちょっと前から昔まで時代の幅は広い。最新なら小出祐介との番組なんだろうけどはまらなかった(笑)。
そんな楽曲じゃなくてトーク面で掘り下げて予習してた。
90年代を中高生として暮らした自分は長渕剛と電気グルーヴ、ソロになってからの奥田民生を聞いてた。そのころから岡村靖幸が活躍してきたけどスルーしてた。もしも、岡村靖幸を聞いてたら自分はどうなってたろうか、でも逆にそれがあったからこそ、今岡村ちゃんにハマれているのかもしれないなんて思った。
ちなみに1週間前に岡村靖幸風コーディネイトをしてみた。割と避難囂々だった(笑)。
【11/26(日) Zepp Nagoya ツアーファイナル】
チケットの番号は1039番。前回より1000名前の場所になる。でも、知ってる人は後ろでも200番台とかだから、相当後ろな感じがしてお台場よりもちょっと前くらいの位置になるんだろうなと思いながら中へ。これが意外と前が空いてて逆を言えば手すりあるところは人気あって行けるところまで行こうと決めて着いたら上手側最前ブロック後方に陣取る。
開演前に流れる「ディズニーリゾートで聞きそうな曲」を尻目に後ろの男女は昔は岡村ちゃん聞いてたけど久々過ぎて最近のシングルは追っかけてなくて『Mステ出てたけど』とそれに文句を言う人だった。自分の周りはファン同志で集まってホームパーティー開いたのにそれに比べた温度の低さに離れたくなった(笑)。
岡村ちゃん現れるなり超最前ブロックでモッシュが発生。何のプレッシャーもなく上手側端とは言え前から6列目位の所に陣取った。
東京と比べて率直な感想、圧倒的に前方の方が楽しい。お台場で見たのがツアー二日目で名古屋は千秋楽だから気合いの差があったかもしれない。でも、間近で見るのとそうでないのは全然違った。
後方からだと映像みたいな感覚だったけど、近いとパフォーマンスの迫力が全然違った。
まず、歌ってるときに飛ぶ唾がすっかり見えたのに興奮してた。マイクを小鳥を持つように包んだり撫でたりするような所作とかもそうだし、ダンサー用に前のスペースを開けるために後ろにマイクスタンドごと下げたりしてて、その為に変わった形のマイクスタンドなのかとか発見が多かった。
あと、前方はやっぱりレッドゾーンなわけで熱狂的な方が多々いらして、一つ一つの所作、それこそ眼鏡外したりするのでも大歓声や悲鳴が上がるわけだがお台場の時は懐かしくて「THE BOOMのライブを見た時に似たアーティストと黄色い歓声のギャップあったなぁ」とか思ったけど、名古屋は完全に一員になってた。
下手で眼鏡を外した仕草を見られるのが側転をするのが悔しくて『下手めぇ』みたいに思ったし、マイクスタンドを使って下半身を触るような仕草をした時には意識せずに歓声をあげてた。
それで気付いたのが『あ、多分俺の中に乙女がいる』って。知らなかったけど大発見したから今回のタイトルにした。
女性が大好きだしノンケだからそっちに目覚める気は毛頭ない、でもいるのは分かった。岡村ちゃんがLIVEをDATEと称するのも、知り合いの男性がツアーの初日を見た感想で「妊娠しそうになった」と言ってたのもそう言うことだったのかと勝手に理解できたつもりだ。
なんかの曲でステージと客席前方だけ照明が当たり、自分がいたところも紫の照明が当たってたけどステージの上にでもいるような感覚でここだけ料金高くても良いのでは?とさえ思った。
あと、初めて「あの娘僕がロングシュートを(以下略)」でアコースティックギターの弦が切れても弾き続ける岡村ちゃんカッコよかった。そして、弦が切れたギターを弾き続けるという光景を生で見たのはこれが初めてでした。
お台場の時も印象に残った「みんなで歌うパート」終わってから更に深く考えてた。他のアーティストの時は客として歌ってる感じなんだけど、岡村ちゃんのはバンドの一員として歌ってる感覚に近い気がする。Vo,Gt,Ba,Key,Dr,マニピュレーター、ホーンセクションそしてAudつまりオーディエンスもしくはベイベーというパートでセッションに参加してるんじゃないか?そんな気がしてました。
そうなるとライブ中に岡村ちゃんがMCをしない事とか客席から呼びかけても一切リアクションしない事にも合点がいく気がした。「ラジオ番組とかであんなにおしゃべりなのにどうして?」なんて思ってたけど、きっとそういう事なんじゃないかとセッションの仲間としてなれ合うのが嫌なんじゃないかと勝手に結論を出そうとしたけど、ライブ中に「みんな、会いたかったんだろ?」的な語りを考えると思い過ごしかもしれないなと思ってみたり。
近くで見た事によって感じたのはドラムの人が川西幸一(UNICORN)に似たオーラを感じた。「ドラムって、みんなああなのか」なんて思ったり、近すぎて勿論岡村靖幸をメインでは見てるけど、近いからバンドメンバーの所作も気になったりした。マニピュレーターの白石氏が振ってるマラカスはちゃんと音を拾ってるのかとか色々気になってしまうものです。
個人的にはキーボーディストと岡村ちゃんが面と向かって歌う時に客席に背を向けてでも歌う姿に名古屋では強く印象が残っています。下手側でやってるからこちらとしては対角線上なんだけど、それが余計にそう感じられました。
前回のセットリストも詳しいわけではないので1回チラッと見て深追いしてないから2回目も割と新鮮に見てました。「Out Of Blue」のBPMが結構早めになってたのが凄いかっこよく感じられ、名古屋から戻っても『もし君が泣いてたなら』とか口ずさんだりしてる。
アンコール時の弾き語りでやってたコール&レスポンスで言った「中々やるねぇ」ってのが嬉しかった。あと、「名古屋のベイベ、知ってたの?そういうお年頃なの?」的なセリフを何度も聞きたい。
名古屋に来るまでの予習段階で歌詞付きで「ビバナミダ」を見てたから、歌詞を噛み締めながら見てたらなぜか涙が止まらなかった。
そして、千秋楽もあるのかもしれないけど、名古屋のベイベーとして楽しんだ3時間は最高だった。弾き語りで「この一期一会を大切にしたい」みたいな話をしてて、直近で出演したのにWOWOWで一切岡村ちゃんのライブが放送されてなかったことにも納得した思いである。
ライブ終了後、名古屋で見るライブはどれもすげえなと思いながら予想外の雨に打たれて「本当にすごい良いものを見た」なんて思いながら最低年に1回は岡村靖幸に触れなきゃななんて思ったわけである。そして、帰り道に春のツアーのチラシが配られた後で各々が口々に「やっと本当の街で呼ばれる」みたいな声があったのが印象的だった。いいなぁ、千葉とか群馬、埼玉なんて無いだろうなぁとか思ったりした。あと、「やっぱかわいかったねぇ」という声に『最近、自分のかわいさを自覚してそういう振舞をし始めている』という知人の岡村ちゃん票を思い出したりした。
ライブ後、浦和レッズのニット帽を被ってたら、同じ浦和レッズサポーターという人から着替える最中に声を掛けられるという異例の事態で知り合いを見失ったりもしましたが、名古屋駅までの徒歩10分くらいの間で「かわいかったねぇ」という会話や来春のツアー発表もあったので「初めて嘘じゃない名前で呼ばれる」なんて言う喜びの声とか「郡山ってどこやねん?」という関西弁も聞こえたりした。そうか1回じゃなくて複数回見た方が良いななんて思ったわけである。
そしてやっぱり、帰りの新幹線で岡村靖幸の曲を聞いてたらやっぱりニヤニヤしてて、紅葉狩り帰りの京都からの人とかJ1昇格プレーオフで敗戦したジェフ千葉サポーターとかに「いやはや岡村ちゃん見てきたんです」とか自慢したくなったのでした。
長くなりましたが心の赴くままに書いてみました。初期衝動じゃないとここまで書かないでしょうね。もう、きっとないと思います(笑)。
周りにいないだけなのかもしれないけど、「ステージ上での岡村靖幸発言集」みたいなのをまとめてる人はいないのだろうか?アイドルヲタクやってたからそういうのを見たくなるのは今も昔も変わらないらしい(笑)。