そして飽きることなく、唇を求めた。


このままキスだけしていたい・・・


でも、あっという間に時間はやって来た。


「そろそろ迎えにいこうか」


「うん・・・でも、あと少しだけ」


惜しみながら今日最後になるであろうキス。

そして駅まで大樹の友達を迎えに行った。


大樹の友達だし、もしかしたらチャランポランかも・・・


勝手に失礼な妄想をするも、駅の改札から表れたのは・・・





「おぅ、大樹久しぶり!!」


爽やかな学生。


初めて大学生を見た瞬間だった。


青いポロシャツの似合う黒髪。


私立の法学部と聞いただけで、憧れの眼差しを向けた。


大樹も大学生だったらなぁ・・・


なんてちょっと意地悪なことを考えながら、大樹とのキスを思い返していた。


その日は2人の思い出話を聞きながら、家まで送ってもらった。


家に入るのに抵抗を感じる。



「ただいまぁ・・・」

「あら、早く帰って来たのね」


「うん・・・ごめんね」


「あの子、あんたの彼氏?」


「そうだよ・・・」


「どこの人よ」


「私立の北高の人だよ」


「あそこの高校は不良が多いんだから、気をつけなさいよ!!私はあの子は嫌いよ!!何てったって私のこと睨んだんだから」


「若過ぎてお母さんって見えなかったんだよ・・・ごめんね」


「お母さんは前の彼氏の恵太くんのがよっぽど好きだったよ」


「・・・うん」


お母さんのチクチク攻撃に耐えながら、大樹とメールをするのであった。









ドライブ後、とうとう私の考えていた恐ろしいことが現実になろうとしていた・・・






私は、期待よりも不安の方が大きくて、でも、大樹は年上だしきっと避けては通れない道だった。


いつかお母さんが言っていた。



初めては本当に好きな人とにしなさいと・・・後悔するからと・・・



後悔?






そんなものはない。



ただ、コンプレックスの塊な私を大樹は受け入れてくれるだろうか。



嫌われるかな?


捨てられるのではないだろうか。



色々考えたけど、とうとう、大樹の住む町にドライブすることになった。



お昼頃、家の近くで待ち合わせした。


「おはよう!!今日大樹の住む町に行けるんだね!!楽しみ!!」


「まぁ、何にもないけどね」


こうして、ドキドキのドライブが始まった。