editor's diary♪

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忙しいけど楽しいeditor lifeをつれづれと。備忘録のように。

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18日は、パリ在住の美術講師?前田先生によるシャイヨー宮のロマネスク彫刻の

解説ツアーに参加。

このツアーは、パリ在住の日本人女性たちの間でとても人気があるそう。

友人が登録していてくれました。11日にルーブルのツアーがあるはずだったのですが

ストで閉鎖につき、中止。残念。


16区のトロカデロ広場に隣接するシャイヨー宮は、この外から眺めるエッフェル塔がすばらしく

観光名所になっているけれど、実際に中まで入って見学するひとはそう多くないはず。

名画や有名彫刻があるわけでなく、あるのはサンチャゴ巡礼街道にある教会の壁画彫刻の

レプリカやフレスコ画。

最後の審判や受胎告知、キリストの再臨などなど、キリスト教において重要な世界を

主題にした彫刻は見事で、いままで何気なくみてた教会の壁画や彫刻装飾の奥深さを

あらためて知りました。

特に、最後の審判のおどろおどろしい場面は、よーく見ると、キリスト教の7つの大罪を

犯したひとびとの審判のようすが克明に書かれていて、本当に恐ろしい…。

この恐ろしい彫刻をみて、ひとびとは心改め、祈りをささげつつ巡礼していたのだそう。

日本でいえば地獄絵図や閻魔大王の像みたいなものかしら…。

私が気に入ったのは、アダムとイブの彫刻。イブが寝そべりながら、左手でりんごをとり

アダムに”これおいしいわよ~”と右手で耳打ちしながら誘惑してる図。

これがけっこうかわいらしく、人間味があっていい彫刻なのです。


前田先生の熱心な解説はおよそ3時間ほど続き…

終了後に、友人とその知り合いマダムたちとカフェでお茶を。

ここのカフェがまた穴場で、自然光のはいる居心地のいいカフェでした。

で、いろいろ話をしているうちに、なぜか月曜の昼に私の美容講座をマダムTの家で行うことに。

ま、美容の話をしながらお茶する会、なんだと思うのですが、さすが駐在歴20年のマダム、

ひとを集めたり、お茶会開く行動力のすばやいこと。

しかし美容についてなにを話せばいいのやら??


ところで、このときのもうひとつの話題が、とあるマダムがずっと探している、子供へのクリスマスプレゼントの

星の王子様のポップアップ絵本。マダムKが5件ほど本屋を回っても売り切れで見つからないとか。

もし見かけたら教えてね~と。

その帰り道。ソルボンヌのあたりを歩いていたら、アカデミックな本屋があったので入ってみると

おくの絵本コーナーに例のポップアップ絵本を発見!

急いでマダムKに教えたら、その後すぐ無事入手したとの連絡が。

でも私が見たときは3冊ほどあったのが、マダムが駆けつけたときには最後の1冊になっていたとか。

そんなに人気の絵本なら、私も今度見つけたら買ってみようかしら?

今日は朝から雪!

図書館かカフェで原稿書きを、と思いつつ、寒い中でかける気にならず

部屋の掃除をしたり、ごはんを作ったり、結局夕方までのんびり…。


夜は最近話題という和食kikuへ、友人とサイエンティスト夫妻と。

ノブで修行したという日本人シェフがつくる、創作和食っていうのでしょうか。

フォアグラのテンプラ、サーモンのカルパッチョゆず風味などなど、

ユニークで、洗練された味付けと香りがすばらしく。

久しぶりに日本酒kamoizumiをいただきつつ、堪能しました。

が、スズキのポアレにごはんとお吸い物、という組み合わせはいかに?

とってもフレンチな一品なんですが、これをお箸でいただく、というのも不思議な感じで。

今回はクリスマスの特別メニューで49ユーロだったかな?

普段は35ユーロくらいでコースが頼めるそう。

ランチは20ユーロほど?


最寄はメトロ7番線 Le Peletier

オペラよりちょっと北の9区にあり、あまり行かない場所なので

わざわざ食べに行く、という感じのロケーションではあります。


おいしい食事だと話も弾み…

なぜだかきつねとたぬきの話になり、

フランス語でたぬきの訳がないことが判明。

あるのかもしれないけど、フランス人の友人は訳を知らない、と。

たぬきって日本独特の動物なの??


そのフランス人の友人、

”日本でたぬきのフィギュアを見たら

すごくかわいいのでフランスでも受けるよ!”と。

”たぬきビジネスをしたらいいと思う!!”なんて言うの。

でも”たぬき”ビジネスってなんだか響きが怪しすぎ。

商売ドロンしちゃうようないかさまビジネスみたいじゃない?(笑)


美術館のストでいまだルーブルやポンピドーが閉館のなか

グラン・パレのルノアール展はオープンしているとのこと。

9月からロングランで開催しているこのルノワール展、友人いわく、インターネットから

時間を予約してチケットを買ってから行ったほうが並ばずはいれてよい、とのこと。

チケットを予約するのはいいんだけど、これをプリントアウトしてもってこいっていうのが厄介。

だって、さすがにパソコンは持ってきてもプリンターなんてないんだもの。

隣の不動産にたのんでみたものの、PDFの名前を日本語に書き換えちゃったら開けず。

仕方なく、友人宅にてプリントアウト。

グランパレに行ってみるとさすがに9月からやってるエクスポジションなので、

もうそんなに並んでいるひともおらず…。

きているのはご年配のマダム&ムッシューのみ。


さて、都会のダンスや田舎のダンス、ピアノを弾く2人の少女、長い髪の浴女などなど、

名作がずらり、見ごたえありの展覧会です。

でもなにより興味深かったのが、ルノアールの生前の写真やビデオ。

カーニュのアトリエや、庭で筆をとる姿、家族写真など、ルノワールの存在がとっても

現実的に感じられる写真にくぎづけでした。

圧巻はビデオ。なんせ、リウマチで指が曲がったルノワールが画商?と談話しながら、

タバコをプハプハ吸いながら絵を描く姿が映し出されているんですから!

いやー、かなりのヘビースモーカーぶりにびっくり。

煙がキャンバスにかかってますけど、大丈夫?ってな感じで。

あんな明るく暖かく平和な画風から想像できない、人間くさいルノワールの姿が

意外で面白く思わず2回もリピートして見てしまいました。


帰りはシャンゼリゼのクリスマスマーケットを見つつコンコルドからメトロでサンジェルマン方面へ。

サダハル アオキで抹茶エクレアを買い、カフェフロールでお決まりのチョコラショー。

ダ・ローザでハモンイベリコをカットしてもらうも、200gも買ってしまい、なんと支払い57ユーロ!

一人分なら50gでよかったのをすっかり忘れてました(涙)。

友人宅にて、イベリコをおすそわけしつつ、ワインをご馳走になり、デザートに抹茶エクレアを。


パリもすっかり寒くなってきました。