共鳴腔
共鳴腔とは、体の中にある空洞のうち、発声に関わる部分の事を指します。
声は、声帯の振動により生まれた声の素(声帯原音)が、共鳴腔で大きくなる事により生まれます。

【共鳴腔の種類】
※発声において、コントロールが可能な共鳴腔のみ取り上げています

・咽頭腔
口の奥に位置しており、声帯から口腔・鼻腔までの間の事を指します。
共鳴腔として最初に機能する部分であり、声を出すうえで一番重要なポイントとなります。
他の共鳴腔(口腔・鼻腔)のベースになる共鳴腔でもあり、声帯原音が最初に共鳴する一番大きな共鳴腔であると言えます。
一般的にいう「喉を開く」という動作は、喉頭(喉仏)を下げ、軟口蓋(喉チンコ)を上げる事で咽頭腔を拡げる事を指します。
そうする事によって、より膨らみのある声へと変化します。

・口腔
口の中の事を指します。
主に言葉のコントロールを行なう所であり、共鳴はアゴの開き方によって変化します。
口腔の形を変化させることで「アイウエオ」の母音が形成されている為、唇の開き方によって声の明瞭さにも変化が出ます。
一般的にいう「口を大きく開ける」という動作は唇の開き方の事を指し、口を横に開けば明るい声、口を縦に開けば暗い声になるとされています。

・鼻腔
鼻の中の事を指します。
「ナ行」「マ行」「ン」の音を発声する際に、息が通過し響きます。
鼻腔は直接動かす事は出来ませんが、鼻腔への息の通り具合をコントロールする事により、声や発音をコントロールする事が出来ます。
一般的にいう「鼻にかけた歌い方」とは、喉頭(喉仏)を上げて咽頭腔を小さくする事によって鼻腔共鳴の比率を上げる事を指します。


【ワンポイントアドバイス】

咽頭腔は最も重要な共鳴腔であり、筋肉の調整次第で空洞の大きさを調整する事が出来ます。
咽頭腔をコントロールする為にも、喉頭(喉仏)を下げ、軟口蓋(喉チンコ)を上げる事が大切です。



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