SOSミュージック スクールブログ
千葉県柏市のボーカル・楽器レッスンスクール SOSミュージックスクールのブログです。
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  • 19Aug
    • 声帯の厚さと正しいウィスパーボイスについて

      ハイトーン発声習得はもちろん、歌唱技術としても重要度の高いウィスパーボイスという発声法があります。この記事ではそのウィスパーボイスについて、仕組みの考察と練習法やポイントについて考察したいと思います。”ちなみにこの記事は後半部分までが仕組みや定義の説明などすごくマニアックな内容になっております。声を仕組みから理解したい!という方にはお勧めですが、そうでない方にはただ難しいだけに感じられるかもしれないので後半の「ウィスパーボイスの練習法」から読んでもらえれば大丈夫かもです。”ウィスパーボイスの定義一般的に言うウィスパーボイスとは息漏れのある地声の事を指します。ですがこのウィスパーボイスを先ほど言ったただの息漏れのある地声として発声しようとすると、歌で使い物にならないくらい息が沢山出てしまいます。もちろん表現の一環としてその様な声も使いますが、基本的には飛び道具の扱いです。そのためここでは歌に使えるウィスパーボイスの発声法と仕組みを解説します。(ちなみに先ほどの息漏れの激しい地声の事は息漏れ声という名前で扱っていきたいと思います)裏声とウィスパーボイス正しい地声/裏声についてとその仕組みという記事で、裏声の仕組みについて解説しました。要約すると・声帯が伸展することで声帯が薄く突っ張り、筋肉部分の振動が無くなって行く・筋肉部分が振動しなくなるにつれ徐々に粘膜部分のみの振動となり、裏声っぽい声質になっていく・完全な裏声の場合、息漏れが激しく地声成分の全くない声になるこの様なものでした。次にウィスパーボイス(息漏れ声の事では無いです)ですが、これは端的に言うと裏声成分の非常に強い声となります。言い換えるとかなり伸展筋群優勢なミックスボイスとも言えるでしょうか。まずはウィスパーボイスの例を見てみましょう。世界一の歌唱力ともいわれているアメリカのゴスペルシンガー、デビッドフェルプスです。この動画の0:27~0:30で使われている声なんかがいわゆるウィスパーボイスという物です。声質としては非常に裏声に近い声で、かなりソフトに発声されているのがわかります。また、先ほどの息漏れ声と違い、こちらは息の消耗がそこまで多くないためある程度長いフレーズもこのまま歌うことが出来ます。(もちろんバリバリの地声ほどは息は保ちませんが)ウィスパーボイスの仕組みミックスボイスとミドルボイスの違い/3声区論についてという記事の後半でミックスボイスの仕組みについて解説しましたが、基本的にはそのミックスボイスと仕組みは同じです。改めて仕組みとしては・伸展筋群により声帯が薄く引き延ばされ、地声成分が無くなっている・完全な裏声と違い、内筋も少しは働いているこの様な感じでしょうか。また、歌の中で使うことを考えると閉鎖筋群の働きが無いと息漏れが激しくなりすぎるため、閉鎖筋群も適度に働いている状態となります。(各筋肉の役割や名称は内喉頭筋とその働きについてを参照)まとめると正しいウィスパーボイスとは地声発声時(内筋作動時)に伸展筋群優勢な状態を作り(声帯が薄くなり)、かつ閉鎖筋群の適度な働きにより息漏れが少なくなった声と言った感じでしょうか。また上の適度とは、働きすぎると裏声の練習法と力みのない音程上昇で紹介したコーディネートファルセットの様な声になってしまいソフトな声質でなくなってしまう、かつ働きが弱すぎると息漏れが多すぎて歌で使いづらくなるためケースバイケースで程度を変化させるという意味です。ウィスパーボイスの練習法ウィスパーボイスのの習得において必要なステップとしては①力みのない音程上昇②それを地声発声時にも行えるようにする事③力みのない地声のハイトーンに閉鎖筋群の働きを加えて、息漏れを無くしていく以上の3つになります。(声質によって③の塩梅を調整しながら歌うことになります)また、この③をクリアできればミックスボイス習得の第2ステップまでが完了したとも言えます。(ミックスボイス習得についてはミックスボイスについてのよくある誤解と私的考察(後半)を参照)つまりウィスパーボイスとは地声成分の弱いミックスボイスであり、ミックスボイスの第2段階の声を使う発声法と言う事です。まずは①から。これは裏声の練習法と力みのない音程上昇で紹介したピュアファルセットの練習が必要です。ピュアファルセットの習得が進むほど、高音発声時の力みが減っていきます。次は②です。これには声の分離と融合についてという記事で紹介している声区融合という訓練が必要となります。簡単な練習法としては力みのない裏声と、裏声と同じ声量の地声を声を切らずに一息の中で交互に発声すると言う練習がお手軽でかつ効果的です。最初は地声と裏声の境目が明確でひっくり返る感覚がありますが、上記の練習を繰り返すと境目が徐々に無くなって行き、やがて完全に落差を感じずに行き来出来るようになってきます。そうすれば地声発声時にも脱力しながら音程を上げることが出来るようになっていきます。この段階がミックスボイスの第1段階です。最後に③ですが、これに関してはまず裏声の練習法と力みのない音程上昇で紹介したコーディネートファルセットの練習を行うのが良いでしょう。コーディネートファルセットを鍛えることで裏声発声時の息漏れをカットすることが出来るようになってきます。そうなったら次は②で紹介した練習法を出来るだけ息漏れのない裏声⇔同じ声量、息漏れ具合の地声と言う風に繰り返すことで、地声発声時にも脱力しながら息漏れをカットすることが出来るようになります。この段階がミックスボイスの第2段階となります。まとめ・ウィスパーボイスとは裏声に近いミックスボイスを、息漏れを少なく発声した声だよ・正しいウィスパーボイスの習得は、そのままミックスボイスの習得に繋がるよ・ここで扱った息漏れ声もそれはそれで使うから、ダメな声と言うわけでは無いよ・声帯の厚さが薄くなる(伸展筋群が優位になっていく)ほど声質が裏声っぽくなっていくよ| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 16Aug
    • 裏声の練習法と力みのない音程上昇

      様々な記事で裏声の重要性についてまとめてきました。今回は実際に裏声をどの様に練習したら良いかを考えていきましょう。ちなみに裏声の練習手順としては裏声を出せるようになる→裏声の低音の音域を広げる→ピュアファルセットを出せるようにする→ピュアファルセット&コーディネートファルセットを練習するという4段階が良いかと思います。裏声の練習その①~裏声を出せるようにする~まずは裏声が出せなくては練習に入れません。裏声を出せるように練習をします。裏声の発声自体がもともと出来ない方は、いろいろな練習法を試して時々声がプルンとひっくり返る事を狙います。ここではいくつか練習法の例を挙げておくので、試してみて下さい。・フクロウのモノマネで「ホーホー」や、オオカミのモノマネで「ウオーン」と言う・アメリカ映画に出てくるような大きいリアクションをするつもりで「ファーオゥ!」と高い声で言ってみる・「ポ」の連呼やリップロール(良く使う基礎練習メニューまとめを参照)をしながら音をどんどん高くして行ってみる・明石家さんまさんの様な引き笑いをした後、そのまま高い声を出すとりあえず4つほどメニュー例を出してみました。ぜひ試してみて下さい。ちなみにもともと裏声が出ない方の場合、大抵は脱力をしても出ない事の方が多いです。(もちろん脱力で発声出来るようになれば理想的なので、一旦裏声練習その②を試していただけると良いです)その為喉が痛くならない範囲で音を勢いよく上げていき、限界を超えて声が裏返るのを狙います(くれぐれも喉が痛かったりかゆかったりしない範囲で行ってください、無理をするとすぐに喉を壊してしまいます)また、この時の裏声はとりあえず出せるようになればOKで、声質や音域などは一旦気にしないで大丈夫です。いつでも狙って裏声が出せるようになればこのステップは完了です。裏声の練習その②~裏声低音の音域を広げる~裏声発声が出来るようになったら、今度は裏声の音域を低音に向かって広げる練習をします。男性であればMid1E(地声で出す低いミの音)の音くらいまで、女性であればMid2B(地声で出す低いシの音)の音くらいまでを目標に、裏声発声を練習します。まずは「ホ」の発音で、自分が練習したい曲のサビの部分や高音部分を全て裏声で歌えるよう練習してみましょう。それが出来たら今度は1曲全部裏声で「ホ」で歌えるように練習、それが完了したら最後に実際の歌詞で裏声で歌う練習をします。途中で地声にひっくり返ったり、徐々に地声っぽい声質になったりするかと思います。これは脱力が出来ていないのが原因なので、出来るだけ小さい声で練習すると改善しやすいです。(声量を下げると喉が締まりづらくなります、というか喉が締まる原因の大きな一つとして吐く息の強さが強すぎるというものがあるので、それを抑制できます)この時の裏声も、一旦裏声だとわかるような声質であればOKです。弱い地声と区別できる声で目標の音域まで達成出来たらこのステップも一旦完了で大丈夫です。(もちろんさらに低音まで音域が広がればさらに良いです)裏声の練習その③~ピュアファルセット~次は正しい地声/裏声についてとその仕組みの裏声の所でまとめた伸展筋群の動きのみで発声する裏声、ピュアファルセットの練習をしていきます。このピュアファルセットは通常Mid1B~Mid2Bの音域(鍵盤の真ん中のドの半音下からその1オクターブ上の音まで)でしか発声出来ないと言われています。まずはその音域の中で一番裏声が出しやすい音程を使って練習しましょう。このピュアファルセットは完全なる裏声なので、地声とは全く別の音(笛の様な音)となります。声質や特徴に気を付けながらやっていきましょう。改めてピュアファルセットとは、不必要な力が完全に脱力出来ている裏声です。以下の事を守りながら練習してみましょう。・「フ」と「ウ」の間の様な発音・息を強く吐かず、かつ沢山息漏れが起きる声(無理やり息を沢山吐くわけでは無く、ため息の様に勝手に沢山出てしまうようなイメージ)・喉仏が全く上がらない(下げる力で上昇を抑えるわけでは無く、力自体が入らない様に)・喉仏が全く喉の中に引っ込まない(これも上の条件と同様)以上の事を意識しながら裏声を出していきます。最初は力みが入るためなかなか上手くいきませんが、徐々に脱力の感覚が掴めてくれば上記の事が守れるようになっていきます。このピュアファルセットは、声区の分離などと一般的に呼ばれている練習法です。地声と裏声の発声で使う筋肉を完全に分離することで別々に鍛えることが出来るようになるという物で、これがきちんと出来ていないと裏声の練習をしてもあまり効果が出ず、発声改善に繋がりません。とても大切なステップなので、じっくり時間をかけながら練習していきましょう。ちなみにこの声を練習することで、伸展筋群をピンポイントで鍛えることが出来ます。裏声の練習その④~コーディネートファルセット~ピュアファルセットの練習が進んできたら、今度はコーディネートファルセットと言う声も練習してみましょう。ピュアファルセットは伸展筋群の力を鍛える声でした。高い音を脱力して出せるようにする練習だと思ってください。それに対してこのコーディネートファルセットは、息漏れのない裏声の練習となります。オペラやクラシックなどで使うファルセットの様なイメージでしょうか。伸展筋群の働きに閉鎖筋群の働きが加わり、喉を締めずに息漏れのない滑らかな声が出せるようになる練習です。やり方は・「ウ」の発音・出来るだけ小さな声で、かすれの無い滑らかな響きの裏声を出す・ピュアファルセット同様喉仏が動かない様にする・自分が出せる範囲で出来るだけ低い音程で練習する・音や声が震えたり、声質が地声っぽくなったりかすれたりしない様キープする上記の事を守りながらロングトーンをします。まずは20秒くらいを目標にしましょう。特に声量と声質のキープがものすごく重要となります。これが出来ないと目的の筋肉以外の力が入ってしまい、ピュアファルセット同様あまり練習になりません。しっかりポイントを押さえながら、最終的に1分程度ロングトーンが出来るようになるまで練習しましょう。以上の4つの工程で裏声を練習すると、次第に高音発声時の力みが減ってきます(地声に力み癖がない場合)。また、地声発声時に裏声っぽい声質ならば換声点ショック(急な裏返りや声質の変化)が起こらなくなってきます。この裏声練習は発声改善の中でも最も大切な要因なので、大変地味な練習ばかりですがぜひ頑張ってトライしてみて下さい。まとめ・裏声の練習は段階を追って行うと良いよ・全体的に脱力が大事だけど最初は脱力出来ないから、徐々に力が抜ける感覚を感じると良いよ・裏声だからって無理な発声を続けちゃうと喉を壊すから無理しない様に・最終的にはピュアファルセットとコーディネートファルセットの2つが裏声練習の柱になるよ・発声学の中でも最も重要なファクターの一つだから、常に練習を続けるようにしようね(いつまでもゴールは無いと思って良い位だよ)| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 12Aug
    • ミックスボイスとミドルボイスの違い/3声区論について

      ここのサイトを見ていただけている方は、その多くがボイストレーニングについて調べている方だと思います。そういった方であれば一度は目にしたことがあるであろう「ミックスボイス」「ミドルボイス」「三声区」などと言った言葉。実際これらの言葉はどの様なものを指しているのでしょうか、その違いは何でしょうか。今回はそんな内容をまとめてみたいと思います。(上記の単語は人によって様々な意味の使われ方をしています。ここではあくまで僕の見解をまとめます)”ちなみにこの記事はすごくマニアックな内容になっております。声を仕組みから理解したい!という方にはお勧めですが、そうでない方にはただ難しいだけに感じられるかもしれないので読まなくても大丈夫かもです。”声区とはまずは声区というものについて考えていきましょう。声区とは声を何らかの基準で分割したものであると言えます。声質によって分けられるものが地声/裏声として一番馴染みのある分類でしょうか。三声区について次は、上にも書いてある三声区について考えていきます。三声区とは、声をチェストボイス/ミドルボイス(ここにミックスボイスが入るという人もいる)/ヘッドボイス上記の3つに分類する分類法の事です。四声区論や五声区論などもありますが、一般的にはこの三声区論が最も使われている分類法かと思います。ではこの3つの声区ですが、どの様な基準で分けられている物なのでしょうか。よく言われているものとしてはチェストは地声、ヘッドは裏声、ミドル(ミックス)がその間の声という見解が多いように思います。実際僕もボイトレを習い始めたころはこの様に覚えました。声帯削減と声区について上記の分け方は、多くのボイストレーナーが説明に使用するものかと思います。ですが、実際には上の分け方ではあやふやな部分や、矛盾する部分が多く出てきます。そこで、現在僕の考える三声区論として声帯削減による声帯振動の長さの違いから声を分類するというものを紹介したいと思います。まずは声帯削減について。音を高くしていくと、声帯の振動する長さが3/3⇒2/3⇒1/3という風に短くなって行き、それに応じて声質も変化するという現象があります。これを声帯削減と言います(詳しくは音程が変化する仕組みについて(発声法編)という記事の中ほどにある声帯削減と三声区についてを参照)が、この声帯削減の段階に応じて3/3振動時…チェストボイス2/3振動時…ミドルボイス(ミックスボイスではありません)1/3振動時…ヘッドボイスと言う風に声を分類する方法が、僕の考える三声区論です。各声区ごとの特徴次は各声区ごとの特徴を見てみましょう。また、下記の解説でミックスボイスと言う単語を頻繁に使用しますが、ミックスボイスについての解説は最下部で行いますので、ちょっとだけ我慢してこちらからご覧ください。また、各筋肉の働きや名称に関しては内喉頭筋とその働きについてと言う記事にまとめますのでそちらをご覧ください。・チェストボイスチェストボイスは低音発声時に出る声です。伸展筋群があまり働いておらず、声帯に厚みがある状態での発声となります。その為声質としては重い・太い・下の方で響くなどと言ったイメージが当てはまります。一般的には地声および地声に限りなく近いミックスボイス発声時に出ることが多いです。(裏声発声時にもチェストボイスを出すことは出来ますが、あまり低すぎる音域で裏声を使うシーンが無いため一般的ではありません)また、人間は声帯の振動部分が短くなるにつれ、響きの位置が胸~口腔内⇒上顎~眼球部分⇒頭頂部~頭上と徐々に上に上がって行くように感じます。そのため一般的にチェストボイスは胸で響かせるイメージで発声しましょうと言われています。またチェストボイスを裏声やウィスパーボイスで発声した場合、響きの位置は主に口腔内中部~上部になる事が大半です。これは声帯の厚さが薄くなればなるほど、響きの位置が上に向かって縮小していく様に感じるからです。(詳しくは声帯の厚さと正しいウィスパーボイスについてを参照)・ミドルボイスミドルボイスは中/高音発声時に出る声です。ボイストレーニングを学ぶ人の多くが目指す声でもあります。声帯削減が行われ、声帯の振動する長さが2/3に短くなった時にこの声になります。一般的に完全な地声で出すことは難しく、ある程度ミックスボイスになっていないとこの音域に入る事は出来ません(中には地声でミドルボイスを出す人もいますが、ミドル高音になると声割れが起きたり裏返ったりします)。ミックスボイスとミドルボイスを混同して考えてしまう人が多いのは、この様に大抵のミドルボイスがミックスボイスで発声される為です。実際には地声に近いミックスボイスや裏声に近いミックスボイス、裏声などで出される事が多いです。響きの位置はチェストボイス発声時の上端である口腔上部から少し上がり、上顎部~眼球付近の高さに感じる事が多いです。一般的に高い声は目線の高さで発声しようと言われるのはこれが理由です。また、声質が裏声に近づけば近づくほど上部である眼球付近のみの響きになっていきます。・ヘッドボイスヘッドボイスは高音発声時に出る声です。声帯削減により振動の長さが1/3に短くなった時にこの声になります。地声で出す事はほとんど不可能で、発声のレベルが極上の人でもようやく地声にやや近いミックスボイス、大半の人はほとんど裏声でしか発声する事が出来ません。響きの位置は頭頂部~頭上(頭のちょっと上くらい)といった感覚です。学校の授業などで声を頭の先から真上に飛ばすようになどと言った指導を受けた方も多いのではないでしょうか。声質が地声に近いとオデコや脳みそで響くイメージ、裏声に近いとツムジや頭上で響くイメージとなります。三声区の響く場所を図でまとめたので、参考にしてみて下さい。ミックスボイスについて上の解説で、それぞれの声区の特徴や三声区論についてわかりました。それでは本題、ミックスボイスとは何ぞやと言うところに入りたいと思います。(お待たせしました)正しい地声/裏声についてとその仕組みという記事で地声と裏声について解説しましたが、簡単にまとめると・裏声…伸展筋群が働いた声・地声…伸展筋群と内筋が働いた声と言う風なものでした(本当はもっと色々働いていますがややこしくなるので割愛、詳しくは上の記事を参照)ミックスボイスとは端的に言うと地声と裏声の間の声であると言えます(そのままですね汗)もともと伸展筋群の働きで声帯が引き延ばされて音程が上がり、それによって筋肉部分が硬直し粘膜のみが振動を起こすようになって裏声が出るのですが、この硬直を緩ませて筋肉部分の振動を起こし地声の声質を作る働きが内筋です。その内筋の働き具合に応じて声質が地声っぽくなったり裏声っぽくなったりしますが、完全な粘膜振動のみの声を裏声、内筋など地声系の筋肉のみの声を地声、残りの声をすべてミックスボイスと呼ぶことが出来ます。ただそれだとあまり声の分類を行う意味がない(分類が極端で雑すぎる)ため、当サイトでは地声系の筋肉が優位になりすぎておらずきちんと伸展筋群が働いており、ハイトーン発声に繋げられる声をミックスボイスとして扱います。また、極論を言えば基本的に伸展筋群が働いており、かつ内筋が少しでも働いていればすべてミックスボイスであると言えますが、その中で内筋がしっかり働いて地声らしさが強い声を地声に近いミックスボイス、あまり内筋が働いていない声を裏声に近いミックスボイスと呼んでいます。ミックスボイスとミドルボイスの違いここまでの説明で、ミックスボイスとミドルボイスが全くの別物であることがわかりました。ですが長文でややこしくなってしまったのでここで2つの違いをまとめておきましょう。ミックスボイス…声質を指す用語。極端に地声だったり裏声だったりしない大半の声の事。筋肉のバランスによって地声っぽくなったり裏声っぽくなったりする。ミドルボイス…音域を指す用語。声帯削減によって声帯振動の長さが2/3になった時の声。上顎部~眼球付近での響きを感じる声で、声質としては主に地声に近いミックスボイス~裏声で発声される。いかがでしょうか、なんとなくまとめられましたか?改めて自分がボイストレーニングで何を習得したいのかを整理し、現状を理解したり次の目標やステップを確認するための材料として覚えておくと良いかもしれませんね。まとめ・ミックスボイスとミドルボイスは全然違うものを指す用語だよ・ミックスボイスは地声/裏声のバランスによって生まれる声質の事だよ・ミドルボイスは地声裏声関わらず高音になるにつれて変化していく声区のうちの一つだよ・ミックスボイスは出せるけどミドルボイスに移行出来ていなかったり、ミドルボイスには移行出来るけどミックスボイスが出せなかったりする人もいるから、状況に応じた練習が必要だよ・ちなみに僕は三声区論者です。が、別枠でホイッスルボイスと言うものもあるのでそれも含めると四声区論になっちゃうのかな?汗・結局ミックスボイスとかミドルボイスとかは言葉の定義づけの話だから、知らなくても発声は上達します(知ってた方が自分で調べたり勉強しやすいけどね)| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 05Aug
    • 声帯振動と閉鎖の仕組み/ベルヌーイ力(ベルヌーイりょく)について

      発声を学んだり考察する上で切っても切れない関係にある声帯振動、ですがこれがどの様な仕組みで起きているのか知らない人は少なくありません。そこで今回はこの声帯振動の仕組みについて考えてみます。”ちなみにこの記事はすごくマニアックな内容になっております。声を仕組みから理解したい!という方にはお勧めですが、そうでない方にはただ難しいだけに感じられるかもしれないので読まなくても大丈夫かもです。”声帯振動の仕組み発声をする時の仕組みが・声帯を閉じる→息を吐いて声帯を振動させるこの様な仕組みだと言う事は皆さんご存知かと思います。ですがこの声帯を閉じるという動きの時、2枚のヒダ状の器官である声帯同士が完全に密着しているわけでは無いという事はご存知でしょうか?声帯が完全に密着してしまうと間を空気(呼気)が通る事は出来なくなり、発声をする事が出来なくなってしまいます。(声が詰まる状態。咳ばらいをする時に一瞬息を詰めるようにしてから咳ばらいをするかと思いますが、その時の詰めている状態が完全に密着した状態です)発声時には声帯同士が触れるか触れないかギリギリの所まで接近します。そしてほんの少し開いた隙間を空気が通っていきます。この様に二つの物体の間を空気など他の物が通り過ぎると、その隙間の気圧が下がるという現象が起こります。これをベルヌーイ力(ベルヌーイりょく)と言うそうです。ギリギリまで接近した声帯の間でベルヌーイ力が働き声帯同士をぶつけます、そうすると一瞬だけ声帯同士が密着するため息が通らなくなります。(声帯の閉鎖期と呼びます)そして息が通らない事でベルヌーイ力が無くなり声帯が再び開き、そこを呼気が通ってまたベルヌーイ力が生まれる。これが声帯が振動する仕組みなのです。文章だとわかりづらいかと思うので、下に図解したものを用意しました。(絵が下手なのはご愛敬)上図の様に①密着しないギリギリまで声帯が近づく(声帯閉鎖)②息が通りベルヌーイ力が生まれ、声帯が密着する(声帯振動)③息が止まることでベルヌーイ力が無くなり、声帯が開く⇒①に戻るというサイクルで声帯振動が起きるのです。また、上ではわかりやすくするために、ベルヌーイ力発声時には声帯が密着すると書きましたが、裏声発声時には声帯の密着は起こらず常に空気が通り続けます。(閉鎖期が無くなる)強い声帯閉鎖力の必要性上記の様に声帯は密着しない事により正しく発声することが出来ます。その声帯に過度な閉鎖力がかかった場合、息が詰まって声帯が振動することが出来なくなってしまいます。閉鎖筋群や内・外筋による声帯の過度な接近・密着、または内・外筋の過剰運動による声帯の硬化などが原因で声帯振動により強い呼気が必要となり、また閉鎖や硬化が進んでいくと言う悪循環が起きてしまいます。(各筋肉の働きや名称に関しては内喉頭筋とその働きについてを参照)そうするといずれ声帯や呼気に限界が訪れ、声が割れ(閉鎖を保てなくなる)たり裏返り(内筋や外筋、閉鎖筋群が急にほどける)が起きたり、あるいは息が吐けなくて声が止まって(声帯密着による振動の停止)しまったりします。また、上記の様な場合声帯にかかる負荷が大きくなり、喉を傷めやすくなってしまいます。上記の様な状態を、一般的に「喉締め声」「喉声」などと言ったりします。もちろん息漏れが激しかったり声に芯が出ない時には閉鎖力を鍛える必要がありますが、ただ強ければ良いと言うわけでは無くそれぞれのバランスが大切になるという事ですね。まとめ・発声時は声帯が完全にくっついてる訳じゃなくて、少しだけ隙間が無いとダメだよ・開いた隙間に息を通す事で初めて声が出てくるよ・ベルヌーイ力とか閉鎖期とか、言葉は覚えなくていいと思うよ・とにかく強く閉鎖しようと言う考えは大変危険です!!!| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 02Aug
    • 正しい地声/裏声についてとその仕組み

      ボイストレーニングをする上で必ず出てくる地声や裏声。恐らく大半の方が「あぁあれね、出せるよ」と思うでしょうが、実は正しく地声や裏声が出せている人はほとんどいません。そこで今回は、正しい地声や裏声の習得のために、それぞれがどのような仕組みで出ているのかを考察していきます。自分の今の状況と比較して、練習の参考にしてみて下さい。”ちなみにこの記事はすごくマニアックな内容になっております。声を仕組みから理解したい!という方にはお勧めですが、そうでない方にはただ難しいだけに感じられるかもしれないので読まなくても大丈夫かもです。”地声と裏声の違い地声と裏声は、大半のケースが聞き分けることが出来るかと思います。しかし中には・声を聴いて地声か裏声か判断できない(どちらとも取れないような声質である)・出している人は地声だと思っているけど、聞いている人は裏声に聞こえる・地声と裏声を出し分ける時、明確な境界を感じない(裏声と、弱い地声を区別できない)等といったケースもあります。実際に地声や裏声はどの様な違いがあるのでしょうか。また、上記の様なケースはどの様な状態なのでしょうか。その違いは、声帯の振動形態の違いから生まれます。声帯の造り(粘膜部分と筋肉部分)声帯は大きく分けると二つのパーツで形成されています。縁辺筋や内筋、外筋などの筋肉部分と、その表面を覆うようにある粘膜部分です。下に簡単な声帯の断面図を用意したので、ご確認ください(絵が下手くそなのはご愛敬)上図の赤い所が筋肉部分、黄色が粘膜部分です。この2つを使い分けることで、人は地声や裏声を出しています。裏声発声時の状態上記の構造をもとに、まずは裏声から見ていきましょう。ちなみにこれから紹介する構造は、地声裏声共に正しく発声している状態を指します。裏声発声時には、声帯の粘膜部分のみが振動している状態になります。通常裏声はある程度高音で発声するかと思いますが、音程を上げるには伸展筋群と呼ばれる筋肉で声帯を引っ張って張力を上げていきます。(詳しくは音程が変化する仕組みについて(発声法編)を参照)その時声帯筋肉部分の張力が上がり、固まって振動を起こさなくなります。そうすると表面の粘膜部分のみが振動するようになります。これが裏声発声時の状態です。上の参照記事にも「伸展筋群のトレーニングには裏声発声が良い」と書きましたが、上記のように正しく裏声(正確にはファルセット)を発声している時は伸展筋群以外の筋肉が働かず、伸展筋群のみでの音程上昇が起こるためトレーニングに適しているというわけです。(逆に伸展筋群以外の力が入ってしまうと綺麗なファルセットにはなりません)地声発声時の状態地声発声時には、声帯の粘膜部分、筋肉部分がともに振動する状態になります。裏声を発声すると粘膜部分のみの振動だと書きましたが、その理由は伸展筋群によって声帯の張力が上がって、筋肉部分が動かなくなるからでしたね。そこでその突っ張って動かなくなった声帯筋肉部分を、内側に向かって緩める力を入れていきます。これを内筋と呼びますが、この力が働くことにより声帯筋肉部分の一部が緩み、振動を起こせるようになるのです。上図の青矢印が伸展筋群(声帯を引き延ばす動き)、茶矢印が内筋(声帯を緩める動き)です。伸展筋群が声帯を引き延ばそうとする動きに拮抗するように内筋が働いて声帯を緩めています。この様にお互いに拮抗しあう力の事を拮抗筋と呼びます。(詳しくは拮抗筋についてを参照)地声発声時には、上の動きに加えて一般的に側筋や間筋と言った閉鎖筋群と呼ばれる筋肉群による声帯閉鎖が加わり、息漏れの少ない地声が形成されます(閉鎖筋群を働かせなくても地声は発声できますが、それだと息漏れが激しいため一般的に言う地声とは閉鎖筋群も働いた状態を指します)正しくない裏声/地声に関して今まで便宜上正しい・正しくないと書きましたが、実際に発声の正解不正解はないようなものです。綺麗に発声するだけが全てではないし、ジャンルによってはあえて喉に悪い発声で歌うこともあります。なのでここで言う正しい発声とはハイトーン発声を綺麗に行うために適している、またはその訓練において適している声だと考えて下さい。まず正しくない裏声の例として挙げられるのが、力みのある裏声です。裏声に力みがある場合、伸展筋群の力で音程を上げられていないので、固く強い声しか出せません。ため息を吐く時の様に楽な呼気(息を吐くこと)で、息漏れのある柔らかい裏声が出せればOKです。その時、喉仏も動かなければなお良いです。(詳しくは裏声の練習法と力みのない音程上昇の記事を参照してください)次に正しくない地声ですが、これは外筋や内筋だけしか働いておらず、伸展筋群が働いていない状態の地声です。裏声の場合ファルセットが出来るかどうかで発声の正しさが図れますが、地声の場合これが難しいです。地声の場合強い声の音の違いを感じづらいからです。地声を正しく発声できているかの指標として、デクレッシェンド(徐々に弱くする)をしていく方法があります。楽に発声できる高さの地声を出して、それを呼気量が増えないようにしながらデクレッシェンドしていきます。伸展筋群がきちんと働いている場合、徐々に裏声の様な滑らかな声になっていきます。これは通常伸展筋群と内筋が拮抗していて地声の声質を作っている所に、デクレッシェンドにより内筋の働きが弱まり伸展筋群優位な状態となるため裏声の声質に近づいていく為です。逆に伸展筋群が働いておらず内筋や外筋しか働いていない場合、途中で声が詰まったり息漏れの激しい地声になったりしてしまいます。前者の様になった場合、きちんと地声が発声できています。(内筋の強さはまだわかりませんが、伸展筋群は働いている状態)後者の場合は、地声発声において伸展筋群を使うクセ付けの練習や伸展筋群そのものの強化、脱力の練習などをしましょう。詳しくは地声の練習方法とミックスボイスに繋がる地声についての記事を参照してください。まとめ・裏声と地声では明確に発声の仕組みが違うよ・大抵の人は伸展筋群が弱く、裏声も出せないから裏声練習が大切になるよ・意外と地声の低音とかも正しく出せていない可能性があるよ・地声や裏声が正しく発声できないと練習効率が落ちるから、行き詰まってる人はそれぞれの発声を見直すといいかも・じゃあミックスボイスってなんじゃいと思った方はミックスボイスとミドルボイスの違い/3声区論についてをご覧ください。~以下余談~冒頭のケースの状況解説冒頭に何種類か声に関してのケースを紹介しました。改めて書くと・声を聴いて地声か裏声か判断できない(どちらとも取れないような声質である)・出している人は地声だと思っているけど、聞いている人は裏声に聞こえる・地声と裏声を出し分ける時、明確な境界を感じない(裏声と、弱い地声を区別できない)この様なものだったかと思います。上記のケースの場合、それを発声している人が①地声発声時の内筋の働きが弱い②裏声が脱力出来ていなく、きちんとファルセットが出せないこのどちらかのパターンであると言えます(大抵の人は②にはなっていて、一部の人が①と②どちらにも当てはまる)・声を聴いて地声か裏声か判断できない(どちらとも取れないような声質である)・出している人は地声だと思っているけど、聞いている人は裏声に聞こえるこのケースは特に女性に多いですが、話している時から伸展筋群に対して内筋の力が弱く、裏声っぽい声質になってしまう人がこれに当てはまります。この場合上の①が原因となります。このタイプの人の場合、大抵は高音を発声すること自体は得意な人が多いです(裏声っぽい声を無理やり喉を締めて強くしている人も一部いますが、この場合は換声点ショックが起こりやすいため高音発声が苦手な事が多い)が、高音になればなるほどどんどん裏声っぽくなったり掠れたりします。あるいは高音を無理やり強くしようと喉を締めて、急に声質が変わったり換声点ショックが起きたりもします。この場合低音発声で内筋を鍛えたり、閉鎖筋を鍛えて息漏れを無くす練習が効果的です。・地声と裏声を出し分ける時、明確な境界を感じない(裏声と、弱い地声を区別できない)このケースの場合、大半は②が原因で裏声をきちんと出せていない状態だと言えます。地声がきちんと出せていれば弱い地声(伸展筋群が優位な地声)は裏声っぽい声質になりますが、それでも少しは内筋が働いているため完全な裏声にはなりません。正しい裏声が出せれば明確に声質が変わりますが、裏声発声時にも内筋が働いてしまっていると(正しく裏声が出せていないと)上の弱い地声と同じ状態になってしまうため声質の違いが感じられないというわけです。いかがでしょうか。もし自分が上記の様な状態の場合、状況改善のヒントにしていただければと思います。また、上記の様な方は総じてミックスボイス発声の初期段階は出来ている状態だと言えます。そのため比較的換声点ショックを無くすことは早く習得できることが多いです。が、強いミックスボイスの習得が苦手な傾向にあります。| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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    • 音程が変化する仕組みについて(発声法編)

      歌を歌う時はもちろん会話している時にでも起こる音程(正しくは音程とは言わず音の高さなどと言った方が正しい表現ですが、ここではわかりやすく音程とさせて下さい)の変化ですが、どの様な仕組みでこれが起きているのか、考察してみましょう。”ちなみにこの記事はすごくマニアックな内容になっております。声を仕組みから理解したい!という方にはお勧めですが、そうでない方にはただ難しいだけに感じられるかもしれないので読まなくても大丈夫かもです。”物体の振動と音程発声というのは元々、声帯という2枚のヒダ状のものを息を吐く事で振動させ振動音(声帯原音・咽頭原音などと言います)を生む行為です。その振動音が口や鼻やのど等といった共鳴腔で響くことで声となるわけですが、音程の変化に関してはこの声帯振動時に起きています。もともと物体が振動する時の音程を変化させる要因は①振動する物体の長さ②振動する物体の重さ③振動する物体の張力この3つです。①に関しては、ギターなどの弦楽器を押さえる位置を変えることで音程の変化が生まれることからイメージが付くでしょうか。長さが短いほど高音になっていきます。②に関しても、ギターよりベースの方が低い音が出たり、細い輪ゴムと太い輪ゴムなら弾いた時に太い(重い)方が音が低かったりすることでイメージが付きます。③に関しては、弛ませた輪ゴムよりピンと張った輪ゴムの方が弾く音が高くなる事からイメージがわきますね。以上の3つが音程を変化させる要素ですが、普段歌ったり話したりするときはどの様に音程を変えているのでしょうか。発声時における音程変化・音程を正しく変化させるのに必要な伸展筋群発声において、「正しく音程の変化を行えている」と言える状態は、伸展筋群と呼んでいる声帯を伸ばす筋肉が使われている時です。高音であればあるほど声帯が引き延ばされ、張力が上がっていきます。またそれに伴い一定単位あたりの質量(重さ)が減っていきます。上の仕組みの②と③にあたる動きですね。地声裏声に関わらず、この伸展筋群で音程変化を行う場合、発声における力みがほとんどなくなっていきます。逆に力みのある状態での音程上昇は、声帯が過度に固くなり、それを息の強さを上げることで振動させている状態です。この状態でももちろん音程は多少上がりますが、早い段階で限界が来たり喉を傷めやすかったり小さな声や柔らかい声が出せなかったりします。この時はほとんど伸展筋群は使えていない状態だと考えていいです。高音発声において裏声の練習が大切だとよく言われる一番の理由がここで、裏声発声時は地声に比べて力みが入りづらいため伸展筋群のトレーニングに適しているからです。(それでも正しく裏声が出せていないと伸展筋群はなかなか育ちませんが…)また、よくある声の割れや裏返りの原因も、大半はこの力みにあります。その様な状態の時は地声発声時にあまり伸展筋群を使えていないため高音で音が上がらなくなり、限界を超えると声帯が息の強さに耐えられず声が割れてしまったり、急に地声の力が無くなって代わりに伸展筋群と入れ替わり声が大きく裏返ってしまったりします。そのためこの様な状態になってしまう人は、【伸展筋群を鍛える→地声発声時に伸展筋群を使う練習をする】という形で力みなく音程を上げられるような喉を作っていくと良いです。また、この伸展筋群によって音程を上げて行くことが出来ると徐々に声帯の張力が上がりますので、筋肉部分の振動が小さくなって行き徐々に裏声っぽい声質へと変化していきます。(詳しくは正しい地声/裏声についてとその仕組みを参照)高音発声においては、このような発声が出来る様になるのが第一ステップだと思ってください。・声帯削減と3声区について声帯の伸展に伴って、声帯の振動する長さの変化も生まれます、これを声帯削減と言います。上の仕組みの①にあたる動きがこれになります。この声帯削減に関してはまだ科学的に解明しきれていない内容なのですが、一般的に3/3、2/3、1/3の3段階に長さが変わると言われています。声帯削減は、声帯の長さが直接変わるわけではなく、声帯の一部を完全に密着させて動かなくする事により長さの変化を生んでいるのです。(通常声帯が振動している時は完全に密着しているわけではなく、ほんの少し開いています。詳しくは声帯振動と閉鎖の仕組み/ベルヌーイ力(ベルヌーイりょく)についてを参照)下に声帯削減についての解説図を作ってみたので、参考にしてみて下さい。(すごく下手くそなのはご愛敬)※上図は左から 3/3振動→2/3振動→1/3振動上図の通り、下の方から声帯が密着していき、徐々に振動する長さが上に向かって短くなっていきます。そして先ほどの3/3・2/3・1/3の3段階をそれぞれチェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイスと呼び、一般的に3声区と呼ばれています。また、この声帯削減に関しては地声裏声共に起きる現象ですが、正しく発声した場合削減が起こる音程も地声裏声共に同じだと考えています。その為裏声でチェスト→ミドルへの声区移動の感覚が掴めれば地声での声区移動のコツが掴みやすくなったり、どの音で声区移動が起きればよいのかの指標になったりします(裏声のチェストボイスなどはすごく出しづらいし、あまり一般的ではないですが一応存在はします)また声帯削減によって生まれるこの3つの声区は、それぞれ・チェストボイス…胸~口の中くらいの高さで響く感覚・ミドルボイス…上顎~目や鼻くらいの高さで響く感覚・ヘッドボイス…コメカミ~頭頂部くらいの高さで響く感覚上記の様な感覚の違いがあります。その為音楽の先生などが「高い音は頭の先から出しましょう」とか「低音は胸で響かせて」等というのはこの感覚を感じましょうという意味です。(3声区についての詳しい解説はミックスボイスとミドルボイスの違い/3声区論についてを参照)まとめ・音程を変化させる動きは1種類ではなく色々あるから状況に合わせた練習が必要だよ・高音発声には裏声の練習が大事だよ・正しく音程移動できると、声質は徐々に地声から裏声に変わっていくよ・高音になると頭の方で響く感覚になるけど、それは声帯削減によって声区移動が起きているんだよ| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 20Jul
    • ミックスボイスについてのよくある誤解と私的考察(前半)

      昨今のボイストレーニングにおいて最も注目を浴びているものがミックスボイスと呼ばれるものです。「地声の様な強さと裏声の様な楽さを持った声」として、どんなハイトーンでも出せるようになるといった感じで広まっているこのミックスボイスですが、それを習得するにあたり「それでいいのか…?」と」思ってしまうような情報がたくさん出回っているので(これも流行の副産物でしょうか)、よく見る「?」な情報と、それに対する僕なりの見解、そしてミックスボイスというものに対しての僕の考えをまとめてみようかと思います。(長くなるので前半後半の2つに分けます)ミックスボイスとは?一般的に出回っているミックスボイスの情報ミックスボイスとは上で述べたような「地声では出ないほど高い音になっても裏返らず、かつ声が汚くなったり喉が苦しくなったりしない第3の声」という情報が多いです。つまり地声でも裏声でもない全く新しい声があり、それが高音発声に適しているからそれで歌おうねという事になるでしょうか。ではその全く新しい声を習得するのにどうすれば良いかというと、基本的には地声か裏声を使う練習であるとされています。その過程でミックスボイスというものが生まれてくるのだという情報をよく見ます。ですが地声と裏声しか出さないのに全く新しい声が急に誕生するものでしょうか。例えるなら「右手と左手をひたすら鍛えたら背中から第3の手が生えてくるよ」といった事に近い状況、なかなか信じづらいですよね。あるいはもう一つよくある見解として「ミックスボイスとは強い声帯閉鎖のかかった裏声だ」というものもあります。たしかにそれも綺麗なミックスボイス発声において必要な要素ですが、どちらかというと「それだけじゃ全然途中段階だよなぁ」といった感じでしょうか。そもそも声の状態はそんなに単純じゃない先ほどの考えをまとめると・Aという動きをすると地声が出るよ・Bという動きをすると裏声が出るよ・AとBをたくさん練習するとCという動きができるよ、そうするとミックスボイスが出るよといった感じでしょうか。あるいはもう一つの考えとして挙げたものは・Aという動きをすると地声が出るよ・Bという動きをすると裏声が出るよ・Cという動きをすると声が強くなるよ・Aの動きで限界が来たら、BとCを一緒にやると強い裏声が出るから、それを地声の代わりに使ってねといった感じでしょうか(違ったらどなたか教えてください)。個人的に混乱してしまう原因として、どちらの理論も地声と裏声を全く別のものとして扱っている事が原因の様に感じます。ここで僕の考えとしては・AとBという動きをすると地声が出るけど、大抵Bはほとんど出来てなくてAに偏っているよ・AとBという動きをAをほとんどせずにBに大きく偏らせると、すごく裏声っぽい声が出るよ・Bという動きだけをするとちゃんとした裏声が出るよ・AとBの動きをバランスよく同時に扱えれば、地声と裏声の間が自由に行き来出来るようになるよ→これがミックスボイスだよという考えでレッスンをしています。上の考えでいうBが裏声の動き、Aとは裏声に地声の響きを付加させる動きというイメージでしょうか。ハイトーン発声が上手くできない人の大半はAとBの両方を同時にコントロールできない事が原因で・すごく地声に偏った声・すごく裏声に偏った声の二つしか出せない状態であると言えます。また、AとBを切り離すことが出来なく・完全に裏声の動きしかしない声も出せないことが多いです。地声や裏声の練習をするのはもちろん一緒ですが、全く新しいものを作るのではなく、高音は裏声をただ強くするだけでもなく、地声と裏声の間にあるギャップを埋めてあげることでその中間層の声を上手く扱えるようになるというのがミックスボイスに対しての見解です。もちろん声を出すために動く筋肉は1種類や2種類ではなくとても複雑な動きをするので、その沢山の筋肉のバランスを取ったりそれぞれを単独で使えるよう動きを分離したり弱い所を鍛えたり…といった事がボイストレーニングの内容になってきます。前半では、一般的なボイストレーニングにおけるミックスボイスの見解と僕のミックスボイスの見解をそれぞれ紹介しました。後半では、もう少し細かくミックスボイスの時の動きを考察しながらどの様にミックスボイスを習得していくのかを考えていきます。ミックスボイスについてのよくある誤解と私的考察(後半)はこちら| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 12Jul
    • 人間が成長出来ていない時の特徴と、効率的に成長するためのポイント

      今回は、ボイストレーニングや楽器の練習だけでなく、すべての「何かを習得したり学習する」ということに対して僕が個人的に必要だと思うことをまとめてみます(あくまでも僕個人の考えです)。練習をしても思うような成果が表れなかったり、モチベーションが上がらなかったりした時に思い出してみて下さい。学習の3サイクルまずは学習するということに関して、人間の中でどのような事が起こっているのかを考えてみます。1.知ることまずは何かの事象を知るということから始まります。例えば新しい練習メニューだったり理論だったり。これはその事柄を「知っている」だけで、実践的に使用したり試したりはしていない状態です。いわゆる「情報」というものだと思ってください。2.実践し、理解すること次にその知った情報を試してみます。ここは1回で終わることもあれば何度も繰り返さなければいけない事もあります。そうして自分自身で実践することにより、「情報」はかみ砕かれて「知識」となります。人に何かを教えたり、あるいは自分自身で何かを考察したりするときは、「情報」ではなく「知識」であることが必要になります(一部のボイストレーニングでは、情報をただ伝えているだけの所もあります。その良し悪しはさておいて)3.繰り返し行って、身に着けてゆく最後に、その「知識」をもとに練習や訓練を繰り返して、自分自身の力や能力を育ててゆきます。一般艇に「習慣」と呼ばれるものになります。何度も同じことを繰り返すことで、気を付けなくてもその事柄をこなせるようにしてゆきます。この段階が完全に完了した段階で、ようやく「情報」が「実力」になるのです。学習者が陥りやすいこと先ほど挙げた3つのサイクルのうち、人から何かを教わる時に陥りやすい事が2.実践し、理解すること のステップが欠落するということです。教えている人は「知識」を伝えていますが、受け取る側はそれを「情報」としてキャッチします。そのためそこで教える側と教わる側のギャップが生まれてしまい「わかった気になっているだけ」で終わってしまうという事がよく起こります。そのため僕もレッスン中に「キチンとその内容が理解できたか」の確認をよく行いますが、実際の所それがわかるのは本人だけ、しかも情報を得てからしばらく経った後であることが大半です。何かを学ぶときには練習方法を覚えるだけではなく「練習が失敗したらどうなるのか」「成功したらどうなるのか」「どれくらい繰り返すことで、現状の何がどう変化するのか」といった事を考え、またお手本を見せてもらい「自分の現状と比較してどこがどう違うのか」を理解することが大切です。練習法の見直し他のスクールや、独学で学んできた生徒さんが「○○という練習を何か月も繰り返しているのに全く変化が現れない」と言う事がしばしばあります。こんな時は2つの事が考えられます。①実は少しずつ変化(成長)しているのに自分で気が付いていない②そもそも練習法が間違っている(今の自分には適していない)①であればまだ安心です、自分の声を注意深く、また客観的に聞くこと(録音など)で少しずつ変化を感じるようになります。この場合先ほどの3サイクルのうち2番が欠けている人がよくなりやすい状況です。②の場合、練習メニュー自体を変える必要があります。人間の成長、特にボイトレなど肉体的な変化(喉の中の筋肉など)を伴う成長の場合、多くは1か月も繰り返せば必ず変化が少しは現れるものなのです。もともと人間の体が成長・変化する理由は「変化を起こさないと危険だから」です。例えば筋肉トレーニングで重い負荷をかけ続けたとします。今の自分の力では上げるのが厳しいような負荷がある環境に身を置くことにより「この負荷を跳ね返せるようにならないと自分の体が危ない」という本能が働き、肉体が自然と変化を起こしていくのです。その変化に何か月もかかるようでは、きっと人間は今の時代まで繁栄することはなく途中で絶滅してしまっていたでしょう。様々な環境に適応できないですからね。そのため何か月も同じ練習を繰り返しても本当に変化がないのであれば、それは練習の方法自体が間違っているという事になります。それはボイストレーナーの知識不足で意味のないメニューをやらされていることもあるし、自分でやり方のポイントをつかめておらず効果が出ていないこともあるし、はたまたそのメニューで成長できる状態は終わり、次のメニューに進まないといけない状態であるということもあります。何かを練習する際には、長くても1~2か月に1度は自分の成長の振り返り、練習内容の見直しをすることをお勧めします。まとめ・知っていることと理解していることは違うので、教わったことは理解できるまで何度でも繰り返そう。・練習する上で大切なのはメニューの内容よりも「それによって起こる変化を体感し理解できている」かどうか。・1か月続けても変化が出ない練習は一度見直そう/必ず1か月前の自分よりも成長できている点を感じられるようにしよう。| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 15Feb
    • 左手ストレッチフレーズ

      左手のストレッチを鍛える練習フレーズです。動画)ストレッチフレーズ(作成中)| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 09Feb
    • マイナースケール昇降(3種)

      マイナースケールに慣れるための練習です。それぞれのフレーズを一定テンポで弾ける様練習してみましょう。このセクションでは、全てキーをAの各種マイナーに揃えてあります。①ナチュラルマイナースケール動画)ナチュラルマイナースケール昇降(作成中)②ハーモニックマイナースケール動画)ハーモニックマイナースケール昇降(作成中)③メロディックマイナースケール動画)メロディックマイナースケール昇降(作成中)| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 08Feb
    • 三連符オルタネイト解放複合フレーズ

      右手と左手のタイミングを合わせる練習です。まずは下のフレーズをオルタネイトピッキングで弾いてみましょう。動画)三連符ダウン/アップで押弦⇔解放(左手123432)(作成中)三連符のリズムを意識して弾いて行きましょう。↓↑↓↑↓↑・↓↑↓↑↓↑・↓↑↓↑↓↑…と言うイメージでしょうか。上のフレーズが弾けたら、今度はピッキングパターンを変えて行きます。先程はダウンピッキングから弾き始めましたが、今度はアップピッキングから同じフレーズを弾いてみましょう。↑↓↑↓↑↓・↑↓↑↓↑↓・↑↓↑↓↑↓…と言う風に弾ければバッチリです。上記のフレーズを、出来るだけ音が途切れないように弾いて行きます。右手と左手のタイミングがずれると音がぶつ切りになったりガタついたりするので、注意しながらやってみましょう。| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 07Feb
    • 手首と指のストレッチについて

      ストレッチフレーズについてと言うコンテンツで、ストレッチフレーズ時の左手のフォームについてご紹介しました。今回は、手首と指のストレッチ方法についてご紹介して行きます。こちらは本当に体の柔らかさに効くメニューです。手首のストレッチ①まずは座った状態(出来れば椅子に)で、片方の手の指先で太ももの真ん中辺りを軽く触ります。この時手のひらが自分の身体の方を向いている様にしてください。次に手を身体の前に倒して、手の甲が太ももに触れる様に伸ばしていきます。無理はせずに、気持ちいいくらいの所で止めましょう。写真の様に手の甲が太ももに付けられたら、もう片方の手で伸ばしている手の指を曲げて行きます。いかがでしょうか、指を曲げるとより手首が伸びますよね。あまり連続で長い時間はやらない様に、左右の手を交互に伸ばしていきましょう。手首のストレッチ②今度は両手同時に、先程の①と同様太ももを指先で触ります。今回は手のひらが正面を向くようにしましょう。そのまま体ごと手を前に倒していって、手のひらが付けられるまで伸ばしていきます。これもなかなか手のひらが付かないので、少しずつゆっくり伸ばしていきましょう。指のストレッチ今度は指のストレッチです。こちらは片手ずつ行いましょう。こちらも座りながら、中指の腹側を太ももにべったり付けます。この時指が体の外に向くようにしましょう。そうしたら、もう片方の手を使って人さし指と薬指を手のひらに付けるように曲げて行きます。あとは同じ要領で薬指を付けて中指と小指を曲げて行き、小指を付けて薬指を曲げて行き、人さし指を付けて中指を曲げて行きましょう。少し手がスッキリしたでしょうか。以上の3つのメニューがストレッチメニューです。手を柔らかくすることで演奏時のストレスがだいぶ軽減されるので、ぜひ試してみて下さい。 | 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 05Feb
    • ストレッチフレーズについて

      ある程度難易度の高い楽曲になると、連続で離れたフレットを弾かなければならないフレーズ(6弦3→5→8など)が出てくることがあります。この様に遠い位置まで指を伸ばすようなフレーズをストレッチフレーズなどと呼んだりしますが、今回はこのストレッチの訓練をしていきます。ストレッチフレーズの練習法について実際に左手のストレッチを練習して行きましょう。ストレッチと言うと体の柔らかさの様に思ってしまいますが、実際には手の柔らかさではなく(多少は関係しますが)、左手のフォームの綺麗さが大切になってきます。まずは左手をパーの形にして、手のひらが自分の正面に来るように構えて下さい。次に、人さし指と小指を出来るだけピンと反らしてみましょう。そのまま小指を、第3関節だけ曲げてみましょう、指は違いますがフレミングの法則の様な形になります。写真のようになったでしょうか。あとはこのままギターを押さえてみましょう。人さし指は6弦5フレット、そのまま小指がどこまで届くかやってみましょう。9フレットや10フレットまで行けた方も多いのではないでしょうか(もちろん手の大きさや柔らかさで変わります)。先程の様なフォームがストレッチフォームです。左右に開くと言うよりどちらかと言うと上下に指を開くようなイメージですよね。小指のストレッチフォームが出来たら、同じ要領で他の指でもやってみましょう。恐らく普段弾いてるよりも遠くのフレットまで届くようになっているかと思います。いかがでしょうか。これで少し運指が楽になるといいですね。フレーズでも練習してみましょう。動画)ストレッチフレーズその1(作成中)出来ましたでしょうか。ストレッチフレーズは、フォームが崩れると手首を痛めやすいので注意しながら練習してみて下さい。| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 28Jan
    • メジャースケール昇降

      メジャースケールに慣れるためのエクササイズです。動画)メジャースケール昇降(作成中)| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 27Jan
    • 弦飛びと右手の正確性について

      弦飛びの多いフレーズを演奏する時、ピッキングする弦を間違えたりピックの当たりが悪くて良い音が鳴らなかったりする事が多いです。ピッキングの正確性を鍛える事で、こういったことが起きないようにしていきましょう。ピッキングの鍛え方幾つかのメニューを使って、右手の正確性を鍛えて行きましょう。①左手は何も押さえないで、1弦の開放をひたすらオルタネイトピッキングで弾いて行きます。この時、出来るだけダウンとアップの音量が変わらない様に意識しながら、一定のテンポで弾いて行きます。最初はゆっくりから、徐々にテンポを上げて行きましょう。慣れてきたら、左手でヒザや太ももなどを叩いてリズムを取りながらやってみましょう。4つごとにリズムを取って、16分音符の状態にします。(↓↑↓↑の太字の所でリズム取り)②次は、先程の①のメニューを弦移動を交えて行なっていきます。1弦↓↑↓↑2弦↓↑↓↑3弦↓↑↓↑4弦↓↑↓↑5弦↓↑↓↑6弦↓↑↓↑5弦↓↑↓↑4弦↓↑↓↑…と言う風な感じでしょうか。この時、弦移動の最初と最後が(1発目と4発目)スカしてしまいやすいので、4発全てしっかり鳴らせるように意識しましょう。③最後は、基本のやり方は同じで弦移動のパターンを変えて行きます。1弦→2弦→1弦→3弦→1弦→4弦→1弦→…と言う風に、少しずつ弦の移動幅を大きくしていきます。この時も注意点や左手の拍の取り方などは全く同じで大丈夫です。いかがでしょうか。意外とやってみると難しくありませんか?上の3メニューに慣れたら、2発毎に弦を変えて行くと更に練習になります。下に実際の動画を貼っておくので、これを参考にしながら練習してみて下さい。動画)弦移動オルタネイト練習(作成中)| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 26Jan
    • 高速ピッキングについて

      通常ストローク時のピッキングは、皆さん肘を主に使う事が多いかと思います。このまま速いストロークをしようとしてもなかなか速くならないので、高速ピッキング時には使う腕のパーツを変えて行きます。高速ピッキングでの使う場所ピッキングを早くすればするほど、より腕の末端の方を使う様になっていきます。通常肘を使ってピッキングしますが、肘→手首→指と言う風に動かす場所を変えて行くイメージです。実際に練習してみましょう。・ブリッジミュートの状態で、右手をブリッジに付ける→小指を伸ばして、小指がブリッジに沿って真っすぐ下向きに伸びている状態を作る→このままオルタネイトピッキングをします。その際伸ばした小指がブリッジから動かない様に注意しましょう。こうする事で、指だけを使ってピッキングをすることが出来るようになります。上の練習を、出来るだけ速いテンポで出来るようにやってみましょう。速くなればなるほど、ピックの動く幅が小さくなっていくイメージでやるとスピードが上げやすいです。ピックを小さく動かしながらピッキングスピードを上げて行きましょう。| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 25Jan
    • 右手の遊び方~指弾き編~

      今度はフィンガーピッキング時の右手の遊び方の例です。・アルペジオタメピッキング先の右手の遊び方~(ピック編)~でタメピッキングと言う技をご紹介しました。今度はそのタメピッキングのフィンガーピッキングバージョンです。動画)フィンガータメピッキングサンプル(作成中)まずはフィンガーピッキングの基本フォームをGコードで構えてみて下さい。次に、上の指から順にピッキングをしていきます。端的に言うとこれを早くやるだけとなります(勿論練習法はご紹介します)。練習法①人さし指から薬指までの3本の指を、写真の様に重ねます人さし指の上半分に中指、その上半分に薬指と言う風に斜めに重なっていますね。②重ねた指を、人さし指を曲げる動きで折りたたんで行きます。残りの指は人さし指にくっついて勝手に曲がっていくイメージです。③フィンガーピッキングの基本フォームに戻って、3本の指をセットしたら②と同じ動きをします。成功すると、3本の弦が「ジャララ~」という風になります。④最後に、親指ピッキング→③の動き と言う風にやる事で4本の弦をタメピッキングする事が出来ます。・ベースワーク次はベースの動きをフレーズに付け加えてみましょう。まずは下のフレーズをフィンガーピッキングで弾いてみましょう。良くある16ビートのアルペジオフレーズですね。ここにベースワークを足してみましょう。動画)フィンガーピッキングフレーズ16ビート(ベースワーク)(作成中)赤字の所が、変更したベースワークの所です。いかがでしょうか。親指の動きを少し足しただけで、ベースの動きが聴こえやすくなりますね。このフレーズの様にコード切り替えの直前にルート音やその付近の音を付け足す事で、ベースの動きを織り交ぜたフレーズにすることが出来ます。フィンガーピッキングの際はこの様にするとオシャレなフレーズに出来るので、ぜひ練習してマスターしてみて下さい。一人で修得するのが大変だと言う方は、ぜひ一度当スクールの体験レッスンにお越し下さい。当スクールの体験レッスンはこちらをクリック。ぜひ一緒にギターを練習して、スキルアップして行きましょう。| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 24Jan
    • 右手の遊び方~ピック編~

      ピックを使った演奏時の、右手の遊び方をいくつかご紹介します。・タメピッキングまずはタメピッキングと僕が読んでいるテクニックです。正式名称はわかりません(笑)。タメピッキングにはダウンとアップの2種類がありますが、どちらもわざとピッキングをかなり遅くして「ジャラララ~ン」という音色を出すテクニックです。また、タメピッキングは通常のピッキングよりピッキング音を目立たせたい時に使います。①ダウンタメピッキングまずはダウンでのタメピッキングです。一旦6弦の上にピックをセットして、ダウンストロークをしてみましょう。コードはGコードで行きましょう。そうすると、ピックは真下に向かって真っすぐ振り下ろされますね(ストローク演奏の音の良し悪し(ピックの角度と手首の使い方)を参照)。真っ直ぐに振り下ろされない方は、先程のストローク演奏の音の良し悪し(ピックの角度と手首の使い方)をおさらいしてみましょう。さて、先程の様な真っ直ぐな軌道がピッキングの基本ですが、今回のタメピッキングはこれと逆の事をやります。タメピッキングをする際は、ピックの軌道が出来るだけ円を描くようにイメージしてピッキングをします。上の写真の様なピックの軌道でダウンピッキングをすることにより、ストロークが終るまでの時間が長くなり、ジャラ~ンというピッキング音になります。また、タメピッキングをする時にピックを握る力を強くして(ピックを固く握って)行なう事でピックが弦1本1本に引っかかり、よりピッキング音が目立つようになります。動画)ダウンタメピッキングサンプル(作成中)ダウンでのタメピッキングの例です。参考にしてやってみて下さい。②アップタメピッキング次はアップでのタメピッキングです。基本的には先程のダウンタメピッキングと同様円状のピック軌道で弾くだけなのですが、アップでのタメピッキングの場合円の動きは非常にやりづらいです。その為、アップの際は肘を上に引き上げながら行なうことでピックを斜め上へ動かしながらタメピッキングをします。また、こちらもピックを強く握る事で1音1音を目立たせて行なうとより効果的です。下のサンプルを見て練習してみましょう。動画)アップタメピッキングサンプル(作成中)・高音/低音弦の弾き分けコードストローク時に、全弦を弾き続けずに高音弦/低音弦だけを狙って弾き分ける事によりサウンドにバリエーションを持たせようと言う物です。まずは良くある16ビートのストロークを弾いてみます。コードはGコードにしましょう。これは大丈夫ですね。これを普通にストローク弾きすると、通常アクセントを付けなければ「ジャージャージャージャジャジャジャジャージャージャジャ」という強弱やメリハリのないフレーズになります。これを動画)16ビート(高/低弾き分け)(作成中)上の画像で赤=低音弦だけ(4~6弦あたり)青=高音弦だけ(1~3弦あたり)黒=全弦の様に弾き分けてみましょう。そうすると、ピッキングの強さを変えなくてもコントラストを出す事が出来ますね。上の例の様な弾き分けをする際の考え方として、ドラムのリズムに合わせた弾き方をイメージすると良いです。例えば先程の16ビート、ドラムをイメージすると「ド・ド・タン・ドタ・ドタ・ド・タン・ドタ」の様になるかと思います。このリズムの「ド」の所は低音弦「タン」の所は高音弦太字の所(リズムのアクセントが乗る所)は全弦と言う風に弾き分けると、ちょうどリズムに合った音の変化を付ける事が出来ます。ドラムの音がイメージできる方は、是非この弾き分け奏法を習得してみて下さい。・ピッキングアルペジオとハイブリッドピッキングピッキングアルペジオについて通常フィンガーピッキングで行なうアルペジオ奏法ですが、これをピック演奏時にやる事をピッキングアルペジオと言います。やり方や考え方は通常のアルペジオと同じですが、ピッキングアルペジオ時は「1弦と6弦」と言うような離れた弦を同時にピッキングする事が出来ません。その為、1拍目は通常ルート音だけを弾く事が多くなります。フレーズを使って練習してみましょう。動画)ピッキングアルペジオ練習フレーズ(作成中)いかがでしょうか、フィンガーピッキングでやれば簡単そうなフレーズも、ピッキングアルペジオだと少し難易度が上がりますね。ピック使用時にもアルペジオが使えるように、しっかり練習しておきましょう。ハイブリッドピッキングについて先程のピッキングアルペジオだと、離れた弦を同時に鳴らすことは出来ませんでした。ですがこのハイブリッドピッキングと言う物を使えば、ピック演奏時にも離れた複数弦を鳴らすことが出来るようになります。まずはこのフレーズをピッキングアルペジオで弾いてみましょう。このフレーズだと、赤く囲った所が弾けないですね。そこで、赤く囲ったところの・ルート音はピックで・高音弦は中指or薬指で同時に弾いてみましょう。そうすると離れた複数の弦を同時に鳴らすことが出来るかと思います。この様なピックと指を同時に/複合して使うピッキングの事をハイブリッドピッキングと言います。あまり使う機会は多くないですが、知っておくといざと言う時に役立つので練習してみましょう。動画)ピッキングアルペジオ練習フレーズ(ハイブリッド)最後に先程のフレーズのサンプルです。こちらを見て練習してみて下さい。色々なテクニックをご紹介しましたが、一人で練習していると混乱してくるかと思います。そんな時は、ぜひ一度当スクールの体験レッスンにお越し下さい。当スクールの体験レッスンはこちらをクリック。ぜひ一緒にギターを練習して、スキルアップして行きましょう。| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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  • 23Jan
    • 個人的に想う歌唱力の高い歌手について①、と雑記開始のご挨拶

      各種講座だけだとブログとして淋しいので、これからは時々普通のブログも書いて行こうかと思います。(更新頻度はあまり高くないと思います、マメじゃない性格なので…汗)雑記という記事テーマで、僕が普段音楽に関わりながら考えたり感じたりしたことを完全に僕の主観のみで書いて行くという物にしようかと思います。ご興味あったら見てみて下さい(笑)個人的に想う歌唱力の高い歌手についてボイストレーナーと言う仕事柄様々な人の声を聴きますが、その中でも別格に歌が上手いなと思う歌手をつらつらとご紹介したいと思います。今回は僕が心から敬愛する玉置浩二さんについて。玉置浩二さん、80年代初期にデビューしたロックバンド「安全地帯」のヴォーカルです。ワインレッドの心、恋の予感など沢山の代表曲がありますが、個人的に大好きな曲が「メロディー」というバラード曲です。僕自身ギター弾き語りのソロシンガーをしていますが、このメロディーという曲を聴いて衝撃を受けたのが弾き語りを始めた大きなきっかけの一つです。玉置さんの何がずば抜けているかと言うと、声の存在感と言葉の表現力(感情表現と言うやつですね)だと言えるでしょう。この声の存在感は、ボイトレ講座でもコンテンツを作成予定中の「声帯閉鎖力」や「共鳴の強さ」、それから「息のスピード」などが起因しています。決して脱力し切れているとは言い難い発声ですが、それを物ともしないほど発達した発声の筋力と、アゴや喉などの共鳴腔(声を響かせる空間)の広さで、ここまで豊かな歌声が作り出されているのだと思います。(あくまでも僕個人の見解ですよ)また、言葉を伝えると言う事に関しての表現力もすさまじいです。ここまで美しく歌い上げているのに、まるで語りかけられている様な歌い方ですよね。発音する時の口の開け方のコントロールや、発音の強さのコントロールによる物なのですが、これはわかっていてもなかなか真似できる物ではありません。また、発音の他にも声の厚みや丸みをコントロール(ご本人がワザとやっているかはわかりませんが)する事でこの様な歌声が作られているのです。感情豊かに歌いたい方や、パワフル且つ繊細な声で歌いたい方は、ぜひ玉置さんの歌声を参考にしてみて下さい(ちなみに僕は90年代後半~00年代前半位が一番好きです、力強いので)。皆さんも、誰か歌がものすごく上手い人を知ってたり、「この歌手の歌はどうなのか分析してほしい!」などあったらコメント頂ければと思います。と言う風な感じで、講座やスクールのお知らせ以外の色んな事を時々書いて行こうと思います。こちらもよろしくお願いします。| 1回60分 ¥4,000から始められる、千葉県柏の音楽レッスン♪ ||SAUCER OF THE SOUND Music School スクールホームページ|

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千葉県柏市、JR常磐線柏駅前にあるボイトレ・楽器レッスンの「Saucer Of the Sound ...

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