前に紹介したサームグルーを使った料理を紹介します。本来は土鍋で提供されるタイの代表的な蒸し料理です。タイ料理の中でもルーツを中華とするタイ中華に分類されるものです。そういう意味では、いわゆる定番化した日本人向けアレンジの中華料理ではなく、ガチ中華、と呼ばれているものに分類してもよいかと思います。

 タイ語でクンはえび、オップは蒸し煮、ウンセンは春雨。今回は土鍋でなくフライパンで調理しました。タイに『ジェーピアッククンオップウンセン』という店があって、そこのクン・オップ・ウンセンは本当に美味しそうです。是非本場で食べてみたいなあ。



本場はやっぱり生姜じゃなくてガランガー使うのか、なるほど、とこの記事を読むと気づきます。シーユーダムはないので今回は不使用。であればシーズニングソースを大さじ1にしても良さそうです。なかなか使い切れないエスニック系の調味料ですが、シーズニングソースは活躍してくれます。シーユーカオは薄口醤油で代用します。


材料(4人分)

海老・・・8尾

春雨・・ ・・ 50g

パクチー・・・1株 

飾り用の葉を別にして、残りを1cm程度に切る。

豚肉薄切りまたはベーコン・・・4〜5枚

生姜(薄切り)・・・・・4枚

カー(ガランガー) ・・・・1枚 あれば

水または鶏がらスープ…100ml


漬け込み調味料

サームグルー(スリースパイスペースト)大さじ½

オイスターソース・・・・・・小さじ2

シーユーカオ(薄口醤油で代用)・・・・・小さじ1

シーユーダム・・・・・小さじ1

シーズニングソース・・・・・・大さじ½〜1

ココナッツシュガーまたはメープルシュガー・・・・大さじ½

牛乳・・・・・・大さじ1

胡麻油・・・・・・大さじ1



作り方

1 海老は殻がついたまま背の中央に切り目を入れ、背ワタを取り除く。春雨を水で戻し、水気を切ってから10cm程度の長さに切る。

パクチーは飾り用の葉以外を1cm程度の長さに切る。


2 漬け込み調味料の材料を混ぜ合わせて春雨を5分漬けておく。


3 鍋を火にかけ、カー(ガランガー)、豚肉薄切りまたはベーコン、生姜、海老、2の春雨と汁を順にのせます。水½/量を加え、フタをして弱火の中火で3分蒸します。海老に火が通ったら取り出しておきます。全体を軽くかき混ぜて残りの水を加え、再びフタをして約5分蒸す。水分が蒸発したのち火を止め、パクチーを加えてかき混ぜ海老を鍋に戻し、フライパンごとサーブして出来上がりです。


本当にビールが合います。おもてなしにも最適の一品です。