昨日、両親と一緒にがんセンターへ行きました。

予約は10時半。
クリニックより持参したデータを各所へ回す為、その45分前には受付を済ませるように、とのこと。
1時間以上前に受付を済ませましたが、必要な説明などに回っていたら、乳腺科に着いたときには10時15分頃でした。

各科診察室がところ狭しとあり、かつら+帽子かな、とおぼしき方もたくさん・・・。

(ここはみんながん患者さんなんだ、世の中本当にがんって多いんだ)



9時半の予約の方が随分長引いたようで、11時頃に事務の方が声をかけて下さり、お昼過ぎになりそうなので、よかったら先にお昼ご飯を済ませてください。と言っていただきました。


昼食から戻り、しばらくして診察室に入りました。


田舎の農業家の、前知識がほとんどない両親にも、十分に理解出来る、とても丁寧な問診で、すごく好感が持てました。

母がエコー検査を受ける時に父が、まだ母の右胸に残る、クリニックでの針生検の黒い痕を直視できずに、拳を握りしめて、斜め上を見ながら唇を噛みしめているのに気付きました。


(しっかりと話を理解してくる為に私が呼ばれたのだから、私がしっかりしないと・・・。)


エコー画像に見入っていると、私の予想よりはるかに大きな黒い部分のサイズを先生は測っていました。

(あぁ、やっぱりこの黒い塊ががんか・・・)

何度かサイズを測る先生・・・


右の脇でも、何回か、カチカチッ、カチカチッ・・・


(リンパも複数転移っぽい・・・)


母のしこりを触った時、2cm以下ではない気がしていましたが、低いステージを心のどこかで期待していた私。


左胸も検査していましたが、サイズを測ることはなく・・・

(左胸転移はなさそうなのかな)


エコー画像の説明をして貰い、やはり私が感じたような状況でした。



がんセンターに来たのは、何か特別な希望があるからか?

なども聞いてくださいました。



「乳ガンに間違いない。極初期だと言ってあげたいけど、そんな状況ではなく、ちょっと進行している状況です。」
と、患者の表情をしっかり見ながら、ゆっくり、はっきり言われました。

要所要所で、
「ここまでで、わからない点やご質問はありますか?」
と、何度も聞いてくださり、

(これは確かに、予約時間が押すはずだ・・・)

と思いましたが、ラッシュアワーの電車に乗ってでも両親を呼んだ甲斐がありました。


そのまま、細胞診とPET-CTとMRIの予約をとってもらい、次の診察予定を決め、診察室を後にしました。




「どんなタイプのがんかによって、治療の進め方や有効的なお薬などが変わってくるので、がんのタイプを調べる為に、しこりに太い針を刺して細胞を採り、調べたいとおもいます。」

と先生が言った瞬間の、斜め後ろからでもわかるくらい、母の顔、忘れません。もの凄く強張っていました。
クリニックでの針生検がとても痛くてトラウマになっていると何度も聞いていたので、すかさず

「局所麻酔して貰える献花だよ、大丈夫だから。」

と私が口にすると、先生

「大丈夫ですよ、前の検査は針が細いのでそのまま刺しましたが、今日の検査はきちんと麻酔をしますからね。」

と優しく諭してくださいました。


結局、胸も脇も麻酔をして貰ったそうです。



感染症検査のための採血もしました。


会計は3割負担で36,660円



一週間後にPET-CT、その二日後にMRIを行い、その更に二日後に再診で、ステージやサブタイプがわかり、多分治療の進め方が決まるのかな、という感じです。

再診日は仕事の予定が入っていましたが、ずらして貰う方が良いかも。先輩に話してみます。



私の交通費だけでも、1通院1,480円。