はい、どうも~。
砂金掘り師の魂、北海道の職人カッチャを手に入れた私、とりあえず状態の良い方の渡邊カッチャを使っていたのだが・・噂通り、重い!そして・・付いている柄が太いっ!
何といいますか・・重いのは=丈夫という事で良しとするのですが、柄の太さに関しては小柄な私にはちょっと手に余る感じ・・。何と言うか柄と言うか丸太を持った感じが致します。
↑画像だとそうでも無いように見える・・。
でも本人の感覚はこんな感じ・・↓
↑丸太は持ったな!掘るぞォ!!
ゴホンっ! 多分これ・・・バリアフリーとかの手すりに使う建材か何かで出来ていると思われる。 とりあえず冬にすることが無くなったら柄を換えるとしよう。
そして譲って頂いたカッチャはもう一つある。
↑山口カッチャと聞いている。 大分古く、使い込まれている。 あれ~待てよ?なんか私が元々持っているのと違う?
↑これまで使ってきた私の山口カッチャ
ん~・・・何だろう、
・鋼材の厚みが厚い
・地肌を見るに鍛造して伸ばしている
・柄の固定部分の溶接が足りない
・減ったからかもしれないが形状がやや違う
ん~・・・・ん? これは一体、作者はだ~れ?
譲って頂いた方は「山口」と言っていた。 ひょっとしたら「初代・山口カッチャ」か「吉田カッチャ」では無いのか??
カッチャは各地で様々な鍛冶屋さんが砂金掘り師の要求に応えるべく作られてきた。 こと北海道は近代までカッチャが生産されている。 砂金掘りで生計を立てる砂金掘り師が健在であったように、砂金の歴史が途絶える事無く続いていたからなかもしれない。
さて、北海道カッチャと言うと「吉田」「渡邉」「明珍」「山口」「アサリ」が有名だと思う。書籍にも登場するし、ベテランの掘り師は愛用のカッチャとしている方も多い。
この山口カッチャらしき物を手に入れて妙に気になりだした、誰の作なのか? 有名ブランドはどれも廃業や亡くなってしまったりと、新しいカッチャはもう生まれる事が無い。
ちょっと・・・いや結構、ネットで調べてみた。この五大ブランド(私が言ってるだけ)はどういう歴史があり、いつ作られ、どう違いがあったのか? 結果は・・
わからん!!そもそも情報ない・・載ってない・・。 むぅ・・・・
↑とりあえず足りない溶接部分を入れ、丸まった刃先を整形して、研いだ。 古い貴重な物なので加工するのは気が引けたが・・使う道具だ、致し方ないっ! きっと現役でメンテナンスして使ってもらった方がカッチャも嬉しいだろう。
さぁ!いざ行か~ん!砂金掘りへ!
↑柄は現地でつけた。 金テコにほじくりカッチャ(仮)と今回の不明カッチャ。
↑使ってみて重さも丈夫さもこれまで使ってきた山口カッチャと渡邊カッチャの丁度中間と言う感じ。 柄もまぁまぁ細身なので私にも丁度良かった!
↑余談: ほじくり小カッチャ(仮)が置いてある部分に注目、導水後そのまま流れるとスルースに対して水流が斜めになるので、砂礫が寄ってしまう。なのでこうしてスルースに対して真っすぐ水が入る様に整流している。
う~ん・・・労働の割にはちょいと少ないなぁ・・。 (この日は朝6時から1時まで7時間掘った)
このカッチャと言うのは不思議な物で、砂金掘りをすればするほど必要に感じてくる。 私がやり初めの頃は「そんなデカくて長いの・・仰々しくて、そこまでいらないでしょ」と思っていた。 それなりの市販品を買ってみたがイマイチ重要性も一人ではわからずにいた。 ただ垂直に土砂を掬える物としか思っていなかった。
でも!違う~~!!
カッチャは使い方次第で取れ高が大きく変わるのです。 掬うだけでなく水中で土砂を寄せる、要らない小石だけ取り除く、岩盤を削り取りながら砂金をも掬う・・etc これまで知り合う事の出来た沢山の先輩方に教わり、見て盗みカッチャの重要性を身に染みて気づいた私。
手製の柄を付けた大カッチャを担いで闊歩する先輩掘り師の後ろ姿のかっこよさ!ロマンです!
うん、良い物を譲って頂いた~~! Gさん、Sさん、Sさん有難う御座います!!大事に使います~~。 そしてカッチャについての詳しい歴史が気になる・・めちゃ気になる私なのでした・・これ誰の作~~???
fin.