さて、前編では超望遠にして月を楽しんだスリービーチの望遠レンズですが、今回は本来の使いかたである景色を望遠で撮るというのをやってみたいと思います。
そもそもこの望遠レンズは、カメラメーカーの望遠レンズは高いですよ、スリービーチの望遠レンズは安い上に良く写りますよ、という狙いの商品になっています。
宣伝の方もスリービーチらしくやや過激な表現で攻めているので、付属されていたチラシを以下にご覧下さい。
優劣を語る手法が突き抜けています。
2000年時点なのでA社は旭ペンタックス、O社はオリンパス、C社はキャノン、S社はシグマ?、N社はニコン、M社はミノルタでしょう。
それらのメーカーから600mmの望遠レンズを普通に買えば50万も100万もするものが、スリービーチの600mmなら4万円です!と言ってるのです。凄い!
スリービーチ自身も「さぞ驚嘆されたことでしょう」と言いながら同時に「怪しいですか」と自分で言ってるのが面白過ぎます。(笑)
また、実写テストで有名メーカーのレンズに勝ちました!と凱歌を上げているのも微笑ましく、チビテレ事件でも評判になったこの大人げない対応が今となっては懐かしいですね。
ネットでいろいろ調べている内に、今はメンテされていないスリービーチのHPを見つけることができました。
もう早くもキャッチコピーからユニークさ全開ですね。頑固な信念と斬新な企画、まさにその通りだと思います。
HPに会社の沿革が出ていましたが、天体望遠鏡から撤退した後に望遠レンズはじめ一部の光学機器を継続展開していた模様で、このVARIシリーズは1995年に市場投入されて2005年ぐらいまで販売されていたのではないかと推察できました。
過去を紐解いていけばどこまでも面白くてキリが無いので、よた話をそろそろこの辺で切り上げて撮影に移りましょう。
VARI8000Sは、最も焦点距離が短くなる420mmF8.3の設定で遠景を撮影します。
EマウントのTリングでNEX5に装着します。
カメラはAPS-Cですので換算630mmの望遠撮影になります。カメラ本体のカメラネジ穴で三脚に固定して撮影しますが、レンズが長いので風があると撮影しづらいと思います。
一方の比較対象としては、MCロッコール200mmF4にケンコーの2倍テレプラスを付けたものを設定しました。
Eマウントアダプターでテレプラスと200mmを取り付けて、APS-Cで換算600mmの望遠となります。
本来の性能比較にはなりませんが、VARI8000Sとほぼ同等の焦点距離で比較を行うことができます。
さぁ、役者は揃いましたので望遠レンズの撮り比べをしましょう。対象は下の写真に見える那岐山(県北2番目に高い山)の山頂部を狙います。
那岐山(1,255m) (2023年1月撮影の写真を再掲)
iphoneSE2 換算140mm
それではいってみましょう、まずはMCロッコール200mmF4+2倍テレプラスから。
那岐山山頂部
ミノルタMCロッコール200mmF4+ケンコーテレプラス2倍+ソニーNEX5
露出1/1000秒 ISO800 F5.6 換算600mm望遠
次は、スリービーチVARI8000Sです。
那岐山山頂部
スリービーチVARI8000S/420mmF8.3+ソニーNEX5
露出1/2500秒 ISO800 換算672mm望遠
ほぼ互角に写っていると感じます。画像処理は明るさ調整ぐらいで他はあまり触っていませんが、色合いでほんのわずかスリービーチの方がきれいに見えます。それとレンズ構成が少ないので早いシャッターが切れました。
宣伝コピーにある様な大きな差は出ませんでしたが、カメラメーカーのレンズと少なくとも同等の写りをする望遠レンズであることがわかりました。
本当はカメラメーカーの600mm望遠レンズで撮った写真と比較出来たらいいのですが、そうもいきませんのでこれで何十万もする望遠撮影がたった4万円で撮影できてビックリ!の比較結果としましょう。
面白半分にブログを書いてきましたが、スリービーチの「変わり者の職人たち」は流石でした。改めて敬意を表したいと思います。
それでは2回に分けて楽しんできたスリービーチの望遠レンズ、VARI8000Sのご報告を終わります。今後は時々気が向いたら色んな撮影に登場させるつもりです。
最後まで閲覧頂いて誠にありがとうございました。(^^)








