尾鷲市・熊野古道センターで『 南方熊楠―熊楠が見つめた熊野― 』ご案内 | 五月亭日記

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三重県尾鷲市在。写真「フォト紀鷲」、そしてギター「尾鷲演歌楽団」で楽しんでます。尾鷲周辺のよいとこ、イベント、ニュースなどご案内。

 尾鷲市向井、熊野古道センターで開催されます『南方熊楠―熊楠が見つめた熊野―』

をご案内しましょう。

 

 

 

 

  『 南方熊楠―熊楠が見つめた熊野― 』

 

 

 

 

     とき:9月14日(土)~11月4日(月・祝) 10:00~17:00

     ところ:尾鷲市向井 熊野古道センター 特別展示室

     チケット:無料

 

 

 

 

 

 

 和歌山県に生まれた南方熊楠(みなかた くまぐす、1867~1941年)は、博物学者、植物学者、民俗学者として名を馳せ、エコロジーという言葉を使った自然保護運動の先駆者と称される人物です。

 

 明治政府の神社合祀政策に反対し、人の暮らしや文化にも関わる自然環境保護の重要性を訴えました。

 

 熊楠の活動により守られた田辺湾に浮かぶ「神島」、継桜王子跡「野中の一方杉」等、現在は、国指定文化財や世界遺産として、その価値が認められています。


 また、東紀州地域においては、伐採される寸前だった「引作の大楠」(御浜町)を守ったことが広く知られています。

 

 熊楠が遺した多くの研究資料は家族により大切に保管され、現在は、南方熊楠顕彰館に約25,000点が収蔵されています。


 本展では、南方熊楠顕彰館のご協力により、熊楠が遺した植物標本や採集道具、直筆の原稿や写真等、貴重な資料を展示し、南方熊楠の足跡を紹介します。

 

 

付属事業 新熊野学講座「熊楠と植物標本」
 南方熊楠顕彰館のご協力により、学術研究員の土永知子氏を講師にお迎えし、南方熊楠と植物標本についてお話しいただきます。

 南方熊楠は、明治42(1909)年から「神社合祀反対運動」を開始しました。「引作の大楠」は、熊楠が新聞に投書したことがきっかけとなり、伐採を免れました。平成18(2006)年に、大楠の枝が一本折れ、その一部が南方熊楠顕彰館(和歌山県田辺市)に寄贈されました。それらは現在も展示され、「引作の大楠」がいかに大きいかを伝えています。
「知の巨人」と言われる熊楠が、アメリカや那智、熊野古道周辺で採集した大量の植物標本を土永氏が整理する中で、わかってきたことをご紹介いただきます。また、講座後半の45分は、土永氏と山本和彦氏にも登壇いただき、熊野古道の植物と熊楠について、トークセッションや質疑応答の時間といたします。

 

とき:10月6日(日) 13:30~15:30
ところ:熊野古道センター 映像ホール
チケット:無料
定員:80名(要申込・先着順)
講師:土永知子氏(南方熊楠顕彰館 学術研究員)
締切:10月5日(土)

 

 

 

◆講師プロフィール
土永 知子(どえい ともこ)氏
三重県立津西高校卒業、奈良女子大学大学院修了。和歌山県立高校生物教諭を退職後、南方熊楠記念館学術スタッフを経て、現在南方熊楠顕彰館学術研究員。公益財団法人天神崎の自然を大切にする会代表理事。1987年より南方熊楠旧邸で維管束植物標本の調査に従事。著書は『南方熊楠の生物曼荼羅』(共著)など。熊楠ワークス『生物覚書』、紀伊民報『植物ツーショット』を連載中。

 

◆スケジュール予定
13:00 受付
13:30 講座
14:30 休憩
14:45 トークセッション/質疑応答
     登壇者:山本和彦氏(三重自然誌の会会員)
     司会者:橋本博(熊野古道センター副センター長)
15:30 アンケート/終了

 

 

 

申込・問合せ 熊野古道センター 尾鷲市向井12-4 ☎0597-25-2666