こんにちは。サットヴァ研究家のKayoです。
前回は私たちが味の偏った食事では満足ができない理由を、
6つの味と5大元素の話を交えて説明しました。
ついつい、食べ過ぎてしまうという方は、一回の食事で6つの味【甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味】を取るように意識してみてくださいね
今回は、私たち全員が6つの味を、同じ量だけ食べていれば良い訳ではないのはどうしてか、について掘り下げていきます。
アーユルヴェーダが西洋的な医学や栄養学と大きく異なるところであり、アーユルヴェーダの魅力的なところだと思いますので、よかったらお付き合いくださいね
西洋的な考え方では、例えば風邪にはこの薬、筋肉を増やすにはたんぱく質、といったように、全員に同じソリューションで対応することが多いのに対して、
アーユルヴェーダでは、ひとりひとりを個の存在として見て、ひとりひとりに異なったソリューションを導きだします。
ここでも5大元素が登場します。
5大元素とは【空・風・火・水・地】で、世の中の森羅万象すべてがこの5つの元素の組み合わせでできていると言われています。
私たち人間もそうです。
空=空間、風=流れ・動き、火=熱・変換、水=水分、地=かたまり、といったイメージ。
もっと言うと、わたしたちのいる場所は空間で、そこに塊であるわたしたちがいて、その中には血などの水分が、風の力で流れていて、火が体温を調整しているといった感じです。
5大元素を、2つの元素で構成される3種類のエネルギーに分類したものがトリドーシャで、私たちの体質を判断する指標になります。
トリドーシャのうち、
ヴァータは風と空から構成され、体内の運動、運搬、伝達を
ピッタは火と水から構成され、代謝や消化を
カパは水と地から構成され、構造や体力の維持を
それぞれ主に担っています。
私たちが持って生まれた体質は、プラクリティと呼ばれ、そのドーシャバランスは、受胎した瞬間に決まります。
プラクリティは生涯変わることはありません。
このプラクリティの違いが、食べ物の嗜好や、太っている人、やせている人、風邪を引きやすい人、疲れやすい人、病気の傾向などの違いを生みます。
つまり、ひとりひとりのプラクリティ(本来の状態)、そしてバランスの乱れ方(今の状態)によって、対応の仕方が変わって当然なのがアーユルヴェーダです。
これが、私たち全員が6つの味を、同じ量だけ食べていれば良い訳ではない理由です。
本来の自分の体質を知り、自分主導で実験を繰り返しながら、自分に合わせてカスタマイズしながら、自分らしいベストな健康状態を導き出していくアーユルヴェーダのアプローチは、なんだかおおらかで、人間味があって、無理がなくて、あたたかい感じがしませんか。
素敵な週末をお過ごしください
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