台風が去り、景色は一気に秋色に染まりました。

日中、夏が過ぎたことを知らせる風を浴びながら、フと、こんな言葉を思い出しました。


「風は、信じ難いほどにやわらかい、真の化石」


今もこうして、ベランダで浴びているささやかな風は、
実は何十年、何百年と前に吹いていた風と同じなんだと思うと、

より一層、風の香りや冷たさが心地良く、お月様が神々しく見える、秋の日の夜長。


ある男性が二人、山奥の、冬の夜を過ごしている時のこと。


二人は空を見上げ、美しく光輝く、静かな、満天の星空を眺めていました。


しばらくして、一人の男性が尋ねました。


「この美しい景色を、愛する人に伝えるには、どうしたらいいかな?」


するともう一人の男性は、こう答えました。





「自分が、変わっていくことだよ」