- 春琴抄 (新潮文庫)/谷崎 潤一郎
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(閉鎖ブログ 2006.4.11投稿記事より)
んなこた、今ココで私が言わなくとも、
もはや世間のジョーシキ?なのかもしれませんが、
それでも そう叫ばずには居られない。
最後の十分の一の世界の為にあります。
・・・と読み進めるうちにラストでドカーン!!
と谷崎節が炸裂します。
何故か昔から頭の中にはあったのですが、
実際に読んでみて、
まさかこんなに美しく官能的な物語だったとは!!
佐助の目つきのシーンには
正直、目をつぶりながら読みたい程でありましたが、
『視覚を失った相愛の男女が触覚の世界を楽しむ程度は
到底われ等の想像を許さぬものがあろう』
・・・・・なんというエロチシズム!!
春琴と佐助が雲雀を空に飛ばす場面にかけては、
あまりにも美しく切なく、涙が止まりませんでした
谷崎文学独特の逆?主従関係は健在。
もし、
似たような内容の物語を昨今の近代作家が描いたとしても、
ここまでの感動は無いように思えます。
明治・大正・昭和初期、
日本語が一番美しかった時代を生きた天才が描くからこそ、
ここまでにも素晴らしい世界が出来上がったんだと、
私は、そう感じました。
だからこその、文豪・谷崎なんでしょうけどね。


1位 『人面疽』


