- 堕落論 (角川文庫)/坂口 安吾
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(閉鎖ブログ 2007.8.30投稿分)
昔の作品ですので、言葉遣い等に多少の古さ・難しさを感じるのは否めませんが、
それを押し切っても尚、読んでいて感じる切実さは、
昨今・近年をにぎわせているようなエッセイなどからは感じられない超一級のもので、
内容紹介には 『ひややかに』 などとありますが、
ひややか、どころか!!
著者の少年ぽいロマンチストな優しさに、ところどころ涙が誘われました。
引用したい箇所は多々あるのですが、
締めくくりとして素晴らしいと思われた作中終盤の名文は、コチラ ↓
(「不良少年とキリスト」=安吾流太宰治論 より)
『 しかし、生きていると、疲れるね。
かく言う私も、時に、無に帰そうと思う時が、あるですよ。
戦いぬく、言うはやすく、疲れるね。
しかし、度胸は、きめている。
是が非でも、生きる時間を、生きぬくよ。
そして、戦うよ。
決して、負けぬ。
負けぬとは、戦う、ということです。
それ以外に、勝負など、ありゃせぬ。
戦っていれば、負けないのです。決して、勝てないのです。
ニンゲンは、決して、勝ちません、ただ、負けないのだ。
勝とうなんて、思っちゃ、いけない。
勝てるはずが、ないじゃないか。
誰に、何者に、勝つつもりなんだ。 』
正直、『坂口安吾』という作家に対しては、いままで興味半分だったのですが、
これを機に、
これまで触れたことのなかった彼の作品などもイッキに読んでみたくなりました♪