降りる時になってようやく席を後ろに倒せることに気付いた。私は世間を何も知らないし、席の横にレバーがあっても『レバーを引いてみよう』の思考にならない。窓の外に広がる無機物の砂漠で生きていけるのだろうか。Tokyo city
ほら早速切符も無くしてるし。
泣きたくなるほど不安だけど、それでも1秒でも早くあの家をあの町を出たかった。
駅前の不動産屋に飛び込んで今日から住める部屋を充ててもらった。5畳半で何時間も泥のように眠った。起きたら近くの『コンビニ』に行こう。明日は『地下鉄』に乗って『ハローワーク』に行こう。
とても暑かったがエアコンはつけなかった。