孤独感に

 苛まれそうな

 夜明け前



 元気をだして


 ここにいるよ


 と 幻の声



 静寂とともに

 思い出までも

 抱きしめた夜



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まだ陽が昇りきらない10月の朝のこと。


どこまでも高い空は突き抜けるような秋ならではの青だ。




そんな日に思う。




絶え間なく起きる悲喜こもごもの出来事に日々の色を変えながら私たちは暮らしている。



いいこともそうじゃないこともすべて我が身の一部分であるのだと思い知りながら今日を明日を過ごす。



そして右往左往しながらも今ある自分の存在や自分を取り巻く環境を大切にしようなどと考えている自分が。



しかし人の気持ちってヤツは経過する時間と共に形を変えていくものなんだな。



数年前まではこんな気持ちにはとてもじゃないがなれなかったのに。



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 しばらく続いた
 沈黙の時間



 到着を知らせる
 アナウンスの声



 別れ際の
 突然のキス



 改札を抜ける
 小さな後ろ姿



 もう二度と
 逢えない気がした





 小雨降る
 月曜日



 よみがえる
 遠いあの日



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 伝えようと
 すればするほど
 すべてが空回り


 こんなはずじゃ

 こんなはずじゃ
 なかったのに


 焦る気持ちが
 いったりきたり

 嘘のような
 ぎこちない会話


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 長く 続く
 砂の道


 あなたは
 歩いていく



 どこまでも


 どこまでも



 誰も いない
 砂の道


 あなたの
 足跡だけが



 どこまでも


 どこまでも



 砂に残された
 足跡は
 捨てきれなかった
 あなたの想い


 それは波に
 さらわれて
 いつしかきっと
 海の底



 あなたは
 歩き続ける



 どこまでも


 どこまでも



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そういえば昨日は
自分の誕生日だった。



すっかり忘れていたが
遠い国に住む友人からの
祝いのメールで
初めて気がついた。



教えてくれて
どうもありがとう。



しかしそんなことも
忘れてしまう自分が
なんとも可笑しい。



いいのかそれで。


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輝く星たちが
一斉に降りそそぐ夜。


何を考え誰を思い
この秋の夜空を
見つめているのか。


その流れる星に
愛しい人への
思いを重ねて
幸せを感じる人もいれば
ともにその星を
追いかけながらも
何も言葉を交わさず
ただ悲しみにくれて
見つめていたかも
しれぬ人も。


あるいは
星になった大切な人に
話しかけるように
見つめあうように
思い出の中で
もう一度逢えるように
祈りを捧げる人も
いるだろうか。



今宵たくさん星は
それぞれの思いを
のせて降り注ぐ。


眠らない夜の街に

名もなき小さな浜辺に

ただ静かな山の麓に


そして
あなたの心の中にも
ひとすじの軌跡を
残しながら。


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 求めて

 愛して

 泣き濡れた


 終わりの

 こない

 夜ならば


 いっそ

 優しい

 嘘がいい


 何も

 見えない

 嘘がいい



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