季節がどんなに
足踏みしても
この風吹く丘に
来るたびに
そこに広がる
青い海や
突き抜けるような
澄んだ青空から
何度も元気を
分けてもらえたから
だから私は
いつまでも
この場所を
忘れることは
ないだろう
目の前に広がる
遥かなる海を
見渡すことで
小さいことには
くよくよせずに
悲しい事も
辛い事も
全部そこで
忘れるように
そこからまた
新しい一歩を
もう一度
踏み出せるように
だから私は
いつまでも
この場所を
忘れることは
ないだろう
雲の切れ間から
覗いた陽の光が
海に落ちてしまっても
それはまた
輝きを増して
波間をキラキラと
輝かせながら
明日という日を
連れてくるから
だから私は
誰かを好きに
なることに
何も理由なんて
いらなかった
今にも雨が
降り出しそうな
空を見上げながら
そう言った
ただ誰かに
惹かれた
その時から
恋する自分に
逢えるだけで
何となく幸せな
気分になった
遠い海を見つめて
微笑みながら
小さな声で
そう言った
自分でも
気がつかないうちに
どんどん相手との
距離を感じて
その距離を
できるだけ近くに
引き寄せたいと
思った
小高い岩場の
上に登り
波飛沫を
避けながら
弾んだ声で
そう言った
寂しくて
哀しくて
それでも孤独に
耐えていた頃
優しい言葉を
かけてくれた人や
いつも傍にいて
励ましてくれた人と
同じ時間を共有し
苦しみや悲しみを
分かちあい
感動や喜びを
倍にして
感じることで
恋するふたりから
愛し合うふたりへと
少しずつ
確かに
お互いの関係を
育んでいった
その時が
ふたりにとって
一番幸せだったのかも
しれない
静かな砂浜を
歩きながら
涙を浮かべて
そう言った
たとえどんなに
時が流れても
忘れることが
できない人がいて
忘れることが
できない日々がある
あなたはこれからも
恋する自分に
逢えるだろうか
理由もなく
人を好きになることが
これからもあなたに
できるだろうか











