“貴方の傍にいて
 十年が過ぎようと
 しています


 貴方との関係


 それは全然先が見えない
 戸惑う日々だったけど
 何があっても離れずに
 今日まできたことを
 後悔はしていません


 十年間

 長い長い時間


 まるで急な坂を
 駆け上がるかのように
 激しく息を切らせ
 フラフラになりながら
 それでも心はいつも
 踊っていたのです


 幸せのカタチは
 人それぞれだから
 家族や友達に
 理解されなくても
 それでもいい

 貴方は誰よりも
 大切な人なのだから

 ずっとそう思って
 貴方の傍らに


 だからもしも
 突然 貴方が…

 と 最近考えることは
 そればかりです

 お願いです

 命を大切にして下さい

 お願いです

 私を残して
 どこにも行かないで”



 彼女の人生に
 責任も負えぬまま
 過酷な運命に
 身を委ねるしかない
 そんな彼には
 何も言えなかった

 激しく揺れ動いた
 2011年
 最後の日に思う


 今 生きていることで
 誰かの幸せと
 なるとしたら
 それだけでこれからも
 生きていける


 誰かを愛することで
 救われる命が
 あるとしたら
 人は愛することを
 諦めてはいけないと

 あの角を曲がれば
 川が見渡せた


 夕暮れにはすべてが
 黄昏て広がった


 夜になると
 輝きが増して
 また違う
 世界が開く


 春夏秋冬
 色を変えて

 今も心に映る

 二人の街

 希望なんて

 今さら


 でも

 あえて言うなら

 ………


 明日という日が

 確かにくるなら

 何もいらない

 たぶんこれが

 最後の恋

 優しい笑顔を

 忘れない



 今は ただ


 涙と一緒に

 流れたら

 何処へ行くのか

 わからない

 思い出だけを

 抱きしめて


 思い出だけを

 抱きしめて

 彼女はいつも
 誰かを愛する
 資格がないと言う


 理由は

 未来を描くことが
 できないんだと
 わかったから


 そして彼女は
 さまよい続ける


 幸せの意味を
 噛みしめながら


 明日への希望を
 置き去りにして

 最近のワタシは

 泣いていない


 笑いもしないし

 怒りもしない


 感情は既に

 尽きたのだから

 きっと もう

 何も感じない


 ただ 流されるまま

 このはっきりしない
 不確かな気持ちは
 今日の天気に
 よく似ている


 どんよりと
 低く広がる
 灰色の曇り空


 いつの日か澄み切った
 大きな青空に
 変わるだろうか


 変わるその日まで
 不安と戸惑いの中
 見上げ続けることが
 できるだろうか

 過去を何度も
 嘆きながら

 現在をひたすら
 這いずり回り

 不確かな未来を
 夢見ては諦め

 そうして時の舟は
 日々進んでゆく


 でも私たちは
 刻み続けるには
 限界があることに
 気がついていないのか

 それとも気がつかない
 ふりをしてるだけなのか


 誰しもが避けようのない
 運命の河の中に
 いるはずなのに