今回のホープフルステークスについて | S-Trans

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師走も佳境になるシーズン。もしかしたら皆様は大掃除や正月の飾りつけ、仕事納めを期日通りにおさめるために東奔西走しているかもしれません。

 

日本の競馬界もまさにそんな感じであり、この12月の後半は地方や中央のG1が詰め詰めに開催されます。SNSを見ていると競馬記者は一週間のインターバルがある普段よりも狭い期間で取材をしなければならないため徹夜で作業している方もいるとか。それなら同日でいいじゃん、ホープフルステークスは有馬記念の前座レースで10レースにやってあげても・・・なんて思ってしまうのは私だけでしょうか。

 

さて、ホープフルステークスの回顧をやっていきます。競馬の回顧ブログなんて初めて書くのでいろいろと不安ですが、頑張っていきます。

 

今回のホープフルステークスの内容とレースレベル、今後楽しみな馬を今回は上げていこうと思います。いろいろと著作権があるので、JRAのパトロールビデオなどを見ながら回顧をお願いします。JRAホームページで無料で見ることが可能です。

 

 

1、レース内容について

 

結論を先に述べますと、今回は非常にハイペースでした。2歳戦とは思えないハイペースな競馬で、このタイムは中山2000mでは古馬の重賞レベルのペースです。

 

      12.5 → 10.8 → 12.1 → 12.5 → 12.1 → 12.2 → 12.1 → 12.4 → 12.0 → 11.5

      上がり3F:35.9

 

つまり先行した馬たちにはかなりキツイ競馬になってしまったと考えられます。

 

※補足をしますと、競馬はハイペースになれば後方が、スローペースになれば先行が有利になります。

 

したがって今回のレースはレガレイラとサンライズジパングにとって有利に、反面シンエンペラーにはやや不利に働きました。とはいえラップタイムを見れば12秒台が続いているので極端にハイペースが続いているわけでもなく、特に4Fのあたりと8Fのあたりでペースが緩んでいます。かなり不利ではなくやや不利といった感じでしょうね。多分緩んだ場所がなくこのペースならシンエンペラーも残れなかったと思います。

 

レースとしては前半とくに2Fあたりで飛ばしたペースになり、そのままゆったりと3.4コーナーを曲がっていきます。タリフラインはここで予後不良に。将来性があるだけに残念な結果となりました。

 

先行勢が次々と潰れる中シンエンペラーだけが残る結果となり、スムーズに馬群を抜け出ます。しかしここが誤算。シンエンペラーは早々と抜け出したことで逆にソラを使ってしまいます※。

 

※集中力を欠くこと。シンエンペラーは競り合う相手が早々にいなくなったことで集中力を切らしてしまった。

 

そして後方。有利な展開となったレガレイラですが前には馬群が壁になります。しかしそこは名手クリストフ・ルメール騎手。うまくさばいてほぼロスなく最終直線に抜け出し、ソラを使ったシンエンペラーを捉えます。

 

シンエンペラーは最後伸びましたが後方からの加速の分3/4馬身敗北。一度ギアが緩んでしまった馬を立て直すのは容易ではありません。結果最後まで気を抜かなかったレガレイラが勝利しました。

 

レガレイラの勝因。これはもう後方にいたことと、最後のルメールの捌きですね。さすが日本トップクラスの騎手。

 

対するシンエンペラーの敗因はやや道中馬の制御に苦しんでいたこととソラを使ったこと。そして最後の大斜行でしょう。こればっかりは馬の気性と成長度。まだ2歳ですしね・・・。

 

サンライズジパングは菅原明良騎手の絶好騎乗でした。最後やや斜行の犠牲になった感じはありますが、まあ3着が妥当でしょうね。

 

2、レースレベル

 

レースレベルですが、個人的には上位3頭その次の2頭とその他で分かれると思います。つまり

 

レガレイラ シンエンペラー サンライズジパング

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アドミラルシップ ミスタージーティー

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その他

 

上位3頭は昨年度に比べるとレベルは高いと思います。とくにレガレイラはこの時期の2歳馬としては完成度が非常に高く、まるで古馬のようなレース運びでした。

 

次点の2頭は展開さえハマれば馬券内にな来ていたと思われます。とくにミスタージーティーは馬群に埋もれてしまい、ルメール騎手とは逆の騎乗を坂井騎手がやってしまいました。矢作先生激おこぷんぷん丸でしたね・・・。おおこわっ。

 

朝日杯との比較でいえば、距離がそもそも違うので何とも言えないところでもありながら、ややこちらの方が高いかと思われます。やはりレガレイラの完成度はさすがですし、タイムを見てもなかなかハイレベルな競馬をしているなと感じました。まあ、ハイペースでもその後が微妙なホープフルステークスが過去にはあるんですけどね(キラーアビリティェ・・・)

 

 

3、今後楽しみな馬

今回楽しみな馬は3頭。レガレイラ、シンエンペラー、ミスタージーティーです。

 

レガレイラ

完成度でいえば今回一番高かったです。しかし気を付けるべきなのは、ホープフルステークスの勝馬って意外とその後の将来は不安定なんですよね・・・。コントレイルとレイデオロが近年活躍しましたが、それ以外となるとサートゥルナーリアが皐月賞を勝ったのちにズルズルっと陥落。

 

ホープフルステークスは名前とは異なりその時点で馬体が完成している馬が勝つ傾向にあるレース。即ち素質がめちゃくちゃ凄い馬か、伸びしろがない馬のどちらかになるんですよね。レガレイラがどちらになるかは皐月賞のお楽しみ。

 

シンエンペラー

伸びしろがある馬でいえばこの一頭でしょう。ハイペースともいえる今回のホープフルステークスを先行で2着。最後にソラを使った点と道中かかっていた点はこれからの課題でしょう。

 

ただ海外でレースをするならばここを勝っておきたかったところ。逆に言えば現状の課題が浮き彫りになったレースでしたね。うーんやっぱりここは勝っておくべきだった。私は春シーズン国内専念がいいと思います。国内で結果を出してから凱旋門賞に挑戦するのもいいかも。血統は申し分ないし。

 

ミスタージーティー

化けそうな馬でいえばこの一頭。今回は騎乗の判断ミスで5着でしたが、もう少しスムーズに競馬が運べればワンチャンあったかもしれません。ドゥラメンテ産駒の牡馬なので春よりも秋から本格化するかもしれませんが。矢作調教師が坂井騎手に憤慨していたのもこの馬の素質を見抜いていたからかも?

 

まとめ

やや無難な内容になりましたが、こんな感じでまとめさせていただきます。なにせ2歳戦は分からないことだらけ。ただそれはそれで将来のことを妄想するのも楽しいのが2歳戦です。それでは。