文化の家1階展示室で「眠る美術博覧会」が6月30日㈰まで開催中です。自分の家にあって他人の目に触れる機会がない美術作品を、手にするまでのエピソードを添えて展示する企画です。所有者が誰かは分からないようになっていますが、私も1点出しているので、ぜひお立ち寄りくださいね。10時~19時まで、月曜日は休館で最終日は17時までです。



文化の家はとても素晴らしい施設で、私も大好きな施設です。しかし、今回の6月議会一般質問でもお答えしていますが、市の財政を圧迫している要因の1つは文化の家、福祉の家が人口6万人のまちには豪華すぎる施設であり、修繕費や日常の維持管理費の負担が大きいということです。

文化の家と福祉の家は加藤梅雄町長の時代に建てられていますが、加藤梅雄町長は「文化の家の修繕に使う基金」「福祉の家の修繕に使う基金」を設けて修繕費を積んでいました。ところが、吉田一平市長の時代にこれらの基金を「新たに施設を建てるときに使う基金」「今ある施設を修繕するときに使う基金」の2つに統合しました。目的ごとに基金が積まれておらず、令和3年度に福祉の家の大規模改修を開始しようとしたらお金がなくてできないという事態になりました。福祉の家全体で修繕費が約28億円、そのうちお風呂部分が約11億円ですが、修繕費を市で出せないため、長久手温泉「ござらっせ」の運営権を20年間民間事業者に譲渡し、運営とともに修繕を行ってもらう方向に舵を切っています。

以上は私が市長に就任する前までの流れですが、国のふるさと納税制度や幼児教育保育の無償化による減収、子どもと高齢者にかかる費用の増大なども加わり、これから大変苦しい状況下での財政運営が続きます。令和8年度予算を編成するにあたり約4億円が不足しているため、事業総点検を行いますが、今もむやみやたらにお金を使っているわけではないので、約4億円を生み出すのは極めてハードルの高いことだと考えています。議員選挙で4回連続当選し、市の事業全体を把握できている私だからこそできる改革があると思って頑張りたいです。