3月25日、文化の家「森のホール」で長久手市郷土史研究会主催の「書簡に見る小牧・長久手の戦い発刊記念講演会」が開かれました。ガバメントクラウドファンディング(市内で活動する団体が行う事業に対して市が補助金を交付することを目的として寄付を集める制度)を活用して、開催費用が賄われています。舞台上には、小牧・長久手の戦い同盟都市の市長、町長が出席していました。



第1部は中京大学文学部の播磨良紀教授の講演でした。天正10年「本能寺の変」で織田信長、信忠(信長の長男)が死去→山崎の戦い→清須会議→賤ヶ岳の戦い→小牧・長久手の戦いという一連の歴史の詳細をお話いただきました。結論は、小牧・長久手の戦いは秀吉vs家康ではなく、清須会議以降の羽柴秀吉と織田信雄の天下掌握をめぐる戦争に家康が加わったものであり、清須会議以降の織田体制から豊臣政権へ移行する画期となる戦争ということでした。

第2部は、クリス・グレンさんの司会で、小牧・長久手の戦い同盟都市や小牧・長久手の戦いゆかりの地の学芸員、自治体職員によるトークセッションが行われました。それぞれの方が自分のまちにあるお城や史跡を熱心にPRし、ぜひ訪れてみたいと思うような興味深いお話でした。