3月13日㈪、予算決算委員会が開かれました。予算決算委員会は、議長を除く全議員が委員となっています。2月24日㈮から3月1日㈬にかけて開催した総務くらし建設分科会、教育福祉分科会での予算審査を経て、令和5年度当初予算8件、令和4年度補正予算6件の採決を行いました。採決の結果、賛成全員または賛成多数にて、すべて市長提出の原案どおり可決しました。

続いて、予算決算委員会の所管事務調査として、令和4年度予算に対する執行状況を確認しました。

令和5年度一般会計予算は賛成多数で可決しましたが、私は反対したので、最後に私の反対討論を載せておきます。

今回の当初予算には、古民家等解体工事に1,562万円、古民家等解体工事監理業務委託に746万9,000円 の合計約2,300万円が計上されています。これは、古戦場公園に移築することを前提とした古民家の解体費です。平成26年に古戦場公園再整備基本構想が策定されてから今日までに古民家にかけた費用と、この解体費と、古戦場公園への移築工事費ですでに1億円を超えることが見込まれており、移築後の維持管理費を含めると将来に渡り大きな財政負担が伴います。当初、市は国登録有形文化財にするとしていましたが、国登録有形文化財にすることも、市指定文化財にすることもあきらめています。市は、「古民家を歴史民俗体験施設とし、その周囲に納 屋と収蔵庫を設置する方針」としていましたが、「新たな建物で歴史民俗資料館を整備し、その附帯施設として古民家を設置する方針」に変更しました。私は、歴史民俗資料館を別途建てるなら古民家は不要だと考えています。そもそも、小牧長久手の戦いの時代がコンセプトの長久手古戦場公園内に江戸時代の古民家を建てるべきでしょうか。私は、過去の長久手町が「浅川邸は保存しない」という判断をしているのに、この古民家は保存するのかという疑問から、今議会の一般質問を含めてこれまで幾度となく古民家のことを取り上げてきました。幾度となく取り上げてきた私には、市民から「古民家はいらない、もっと別のところにお金を使ってほしい」との意見が多く寄せられているため、この予算に賛成できません。