教育福祉委員会の視察2日目は、千葉県我孫子(あびこ)市の「我孫子市こども発達支援センター」を訪れました。我孫子市の人口は13万人、都心から約40分という立地で若い世帯の流入が多く、子育て支援に力を入れているということです。



「我孫子市こども発達支援センター」は、発達に支援が必要な未就学の児童とその保護者の方々を支える施設です。医学的診断のついている子どもに加えて、集団での活動に苦手さがある子どもやコミュニケーションの苦手さから人と関わることに難しさのある子どもなど「グレーゾーン」の子どもも対象としています。

2階建ての建物の1階は、児童発達支援センター「ひまわり園」と相談支援事業所「なの花」です。「ひまわり園」は、児童福祉法に定められた児童発達支援センターで、通所給付を受けた0歳から就学前までの児童とその保護者が利用しています。現場を見せていただき、子どもたちのいきいきとした楽しそうな様子が分かりました。






2階は、主に訓練(療育)を行う場です。訓練室が9つあります。



各部屋に保護者が子どもの様子を見学できる場所が設置されています。マジックミラーで子ども側から保護者が見えないようになっています。


ブランコを使った訓練もあります。



相談室もあります。


「我孫子市子ども発達支援計画(障害児福祉計画)」で、「早期発見の促進」「発達支援の拡充」「家族支援の充実」「地域支援の構築」「教育支援の拡充」の5つの基本目標を掲げており、「こども発達支援センター」での支援の他に乳幼児健診における早期発見、幼稚園・保育園での配慮、教育委員会部局(教育相談センター)との連携など、子どもの成長に沿った体制が作られています。

我孫子市は、「こども発達支援センター」の隣に重度の障がいのある成人の方が通う施設も公設公営で持っています。


我孫子市では、平成10年から福祉職の市職員として社会福祉士の採用を進めており、障がい、子ども、母子保健、生活保護など各部門に社会福祉士が配置されています。社会福祉士が中心となり、連携がとれた支援体制を構築していることは大変参考になりました。

2日間の充実した視察を終えて新幹線で名古屋へ。