議員インターンシップの学生2人と色金山歴史公園を後にして、日進市総合運動公園内へ向かいました。この公園内にある屋外の日進市民プールは冬場に釣り場になります。

指定管理者(日進アシスト株式会社)の職員さん2人が大変丁寧に説明してくださいました。日進市総合運動公園の他に、日進市民会館、日進市生涯学習プラザ、日進市ふれあい工房(陶芸等)の指定管理者にもなっています。総合運動公園の通常の管理運営に必要な費用は市から指定管理料として支出されていますが、釣り場にするために必要な機材や道具は指定管理者の自己財源で投資をしています。

50メートルプールの釣り場(ルアー・フライ)は、自分の釣り道具を持参して釣るので、道具も釣竿を持つ姿勢も本格的です。そんな中、釣りをしたことがない学生が挑戦。初心者にはそう簡単に釣れないはずですが、千藤卓(せんどうたかし)プロがアドバイスをしてくれて、釣ることができました。さすがプロの指導は違います。



千藤プロはボランティアで来場者にアドバイスをしています。時々いない日もあるということなので、プールに電話してから来るとよいです。

50メートルプールの釣り場は30人が定員で、今朝は満員のため帰った人もいたそうです。1日入場券ではなく3時間券で入っている方が数人いて、9時~12時、12時~15時、15時~最終と入れ替わりますが、終日満員でした。大きな魚を釣っていた10歳の女の子はお父さんと小牧市から来たということだったので、市外からの来場者も多いようです。


プールにいる魚は、にじます、いわな、あまごです。設楽町にある愛知県淡水養殖漁業協同組合から1週間に1,500~2,000匹ほどを仕入れているそうです。


こちらは、針にイカをつけて竿を持って釣るエサ釣りです。たくさん釣れて、私も学生もめちゃくちゃ楽しかったです!





インスタグラムに載せていただきました。



市民プールを釣り場にしている事例は、愛知県、岐阜県、三重県ではここ日進市しかないそうです。埼玉県や栃木県など関東地方には何カ所かあるそうです。夏場しか泳げない屋外プールは、冬場も水をはっておかないと水槽が傷むので、釣り場にすると一石二鳥ですね。夏場の前には、念入りに掃除をして、針が落ちていないか磁石を使って綿密に確認するなどしているそうです。釣り場を始めてからプールの来場者は減っておらず、プールに魚を入れることに対する意見なども特にないということです。開始した昨年は約6,500人の有料来場者で今年は現時点で約5,300人です。これは釣竿を持って釣った人の人数で、付き添いで訪れた人を含めると1万人を超えるそうです。昨年はマスコミが多く取り上げてくれたことで知名度が上がり、今年はほとんど広告を出さずに、お客さんが集まっているそうです。


最後は、釣った魚を自分でさばきます。魚の頭を叩いて失神させ、お腹からあごの付近まではさみで切って内臓を取り出します。以前栄養士の方から、スーパーで売っている魚しか知らないと「魚は切り身で泳いでいると思っている子どもがいる」と聞いたことがあるので、釣ってさばく経験は食育になりますね。



家に帰って、さっそく焼いて食べました。身はぷりぷりで、皮もおいしいです!


長久手市は市民プールを持っていませんが、学校の水泳指導を民間のプールに委託して行うため使用しない小学校のプールもありますし、大きな水槽に魚を入れて行うということでもよいので、ぜひ長久手市でも実現したいと思いました。

☆今シーズンの日進市総合運動公園の釣り場の営業は4月10日までです。詳細はホームページでご確認くださいね→こちらをクリック