2月18日、インターンの大学生4人とともに長久手市内に新たにできた「わーくはぴねす農園」を見学させていただきました。愛知県立大学やモリコロパーク正門の近くにあります。



㈱エスプールプラスによる障がい者の就労支援事業です。重度知的障がいのある方の働く場所を作るというのが当初の目的で「わーくはぴねす農園」を2010年に始め、今では全国32カ所、約2,500人の採用実績があるということです。


「障がい者雇用促進法」では、社員数に対して2.3%の割合で障がいのある方を雇用するよう定められているが達成が難しく、㈱エスプールプラスが企業向けに農園を貸し出すことで、就労を希望する障害のある方と雇用する企業をつないでいます。就労を希望する障がいのある方に体験をしてもらい就労希望者を企業に紹介することや、福祉や農業のアドバイザーによる相談会を行うこと、ビニールハウスの修繕などは㈱エスプールプラスが行いますが、雇用は各企業の責任で行っています。一般就労の形態で、給与は愛知県の最低賃金955円×1日6時間×月に約22日勤務で12万円前後になるそうです。

雇用する企業が出す企業農業長1人と障害者手帳を持つ方3人が1つのチームになって、この1つの区画を使います。


プランターなどは区画を借りる企業が購入します。


同一の企業が複数のブースを借りることもでき、その際は企業農業長1人と障害者手帳を持つ方3人のチームを複数作ることになります。採れた野菜は企業の持ち物で、社員食堂で使ったり、福利厚生で職員に配布したりしているそうです。

野菜を洗ったり、冷蔵庫で保存したりする場所です。





就労を希望する障害のある方が体験をする場所です。体験をした人の約6割が就労につながっているそうです。


民間事業者によるこのような就労支援の形もあるのだなと大変勉強になりました。

学生4人と市役所へ戻り、午後は福祉課の職員さん、情報課の職員さんから長久手市の現状について学びました。