色金保育園の横にある青少年児童センター(児童館)にて、大震災で落下の恐れがある特定天井の改修が進められているで、その様子を見学しました。青少年児童センター内にある児童クラブに通う小学生26人と一緒に全員ヘルメットをかぶって見学しました。工事中はシートに覆われて完成するまで見られないのが一般的ですが、工事途中の様子を子どもたちが自分の目で確認できるのは良いですね。子ども未来課の若手職員さんの提案だそうです。

まずは設計業者さんによる説明

足場の階段で7メートルほどの高さまで登る



今までの吊り天井を外し、頑丈な金具で止めて赤い部分に天井を固定する




青少年児童センターの建物は平成19年11月に完成しています。平成23年3月の東日本大震災では、大きな部屋の天井が落下する事故が多数起きたため、国土交通省が安全基準を見直しました。国土交通省の安全基準見直しに合うように改修工事をしていますが、国からの補助金はなく、全額市の負担だそうです。改修が済んでいないのは文化の家と福祉の家で、この2つは改修に多額の費用がかかるため、国からの補助金があると助かるなと思います。私は、約3年前に一般質問で特定天井のことを取り上げているので、詳細は以下をご覧ください。

《平成31年第1回定例会2月26日の会議録から引用》
○13番(さとうゆみ君) 2項目め、地震や経年劣化で脱落する危険がある特定天井は、早急に改修すべきではないか。
 (1)東日本大震災で大規模空間を有する建築物の天井が脱落した事案が多数生じたことなどから、特定天井の脱落防止措置をするよう、平成26年4月に建築基準法が改正されました。その後に行われた文化の家の大規模改修では、ホールやガレリアに特定天井があると把握しながら、改修をしなかったのはなぜでしょうか。
 (2)学校の体育館の特定天井は早い段階で改修されました。ほかに改修が必要な特定天井のある公共施設はどれだけあるでしょうか。
 (3)地震や経年劣化で脱落する危険がある特定天井は、早急に改修すべきと考えますが、今後の予定はどのようでしょうか。
 以上です。
○議長(川合保生君) 質問は終わりました。
 当局の答弁を求めます。総務部長。
             [総務部長 青山 均君登壇]
○総務部長(青山 均君) 地震や経年劣化で脱落する危険がある特定天井は、早急に改修すべきではないかという御質問について御答弁申し上げます。
 1点目について、文化の家は、平成25年度から大規模改修に向けた調査を行い、平成28年度から平成29年度まで改修工事を実施しました。また、平成26年4月施行の建築基準法施行令の一部改正により、特定天井やその脱落防止対策を講じるべきことなどが規定されたことから、他自治体の特定天井を有する劇場などの動向や具体的な候補について情報収集を進めてきました。
 平成28年度からの大規模改修期間中にあわせて、特定天井の脱落防止対策の実施を検討しましたが、多額の費用がかかること、さらに工事期間が長期化することなどから、文化の家だけを捉えて検討するのではなく、国の補助制度を利用し、市全体の特定天井対象施設の改修計画を定めて、取り組むこととしたため、大規模改修工事期間中の改修を見送りました。
 2点目について、本市の公共施設などで改修が必要な特定天井のある公共施設は、文化の家を初め、農村環境改善センター、杁ケ池体育館、福祉の家、青少年児童センターの5カ所です。
 3点目について、杁ケ池体育館は、平成31年度の長寿命化工事の中で特定天井の改修工事を行います。その他の施設については、今後、優先順位を決め、順次改修工事を実施いたします。
○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) まず、特定天井とはどういうものかということですが、次に当てはまるもので、1つ目として、つり天井であること、2つ目として居室や廊下など、人の出入りがある場所に設けられているもの、3つ目として高さが6メートルを超える天井の部分で、その水平投影面積が200平方メートルを超えるもの、4つ目として、天井面の部材の重さが1平方メートル当たり2キログラムを超えるものということであります。
 平成30年6月に発生した大阪府北部地震でも、医療施設などで天井が脱落し、東日本大震災では、体育館や劇場、商業施設、工場など、大規模空間のある建物で、比較的新しい建物も含めて天井が脱落し、死亡事故となっております。
 長久手市では、早い段階で小・中学校の体育館の特定天井は改修しましたが、そのほかの公共施設はどのようになっているかということで質問をいたします。
 先ほどの答弁で、文化の家では、平成28年度からの大規模改修期間中にあわせて特定天井の脱落防止も実施しようと検討したけれども、多額の費用がかかり、工事期間も長くなるので見送ったということですが、今度はいつ改修を行うことができるのでしょうか。
○議長(川合保生君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(川本保則君) 文化の家の状況でございます。
 まず、文化の家では、既に次年度の施設の予約の申請を受け付けておりまして、申請を受け付けた方の利用、施設利用を中止するわけには今、いきません。また、1年前から施設利用を受け付けている性格上、周知期間を設ける必要があります。市の公共施設を一斉に休館することは市民の皆様への影響が大変大きいことから、他の施設と調整を図らさせていただいて、工事の時期をずらして改修工事を行う必要があります。
 改修の費用でございますが、天井改修の部分につきましては、設計をしてみないと詳細な費用はわかりませんが、各ホール当たり、億単位の費用がかかると思われます。また、資材、人件費など、改修に係る費用につきましては、状況によって変わってきますので、既に愛知県内で天井を改修した会館、ホール等がございますので、そちらを参考に研究をしていきたいと考えます。
 ちなみに、工事期間につきましては、近隣の尾張旭市の文化会館が11カ月休館で改修工事を行っております。本市の文化の家につきましては、客席内に足場を組み、天井を全て取り払い、再設置するため、工事期間が長期間にわたることが想定されています。
 以上です。
○議長(川合保生君) さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 大変な工事ではあるんですが、人命保護の観点からは、やはり行っていかなければならないことかなと思っております。
 公共施設で改修が必要なところは5カ所の施設ということなんですが、例えば福祉の家は福祉の家だけでも広いんですが、具体的に5カ所の施設のどの部分が特定天井に該当しているのか、御説明をお願いいたします。
○議長(川合保生君) 総務部次長。
○総務部次長(浦川 正君) それでは、5カ所の特定天井の対象箇所でございますが、今、御説明さしあげました文化の家につきましては、森のホールの客席天井の一部と風のホール客席上部の天井及びエントランスから通路部分であるガレリアの天井でございます。それから、福祉の家でございますが、福祉の家につきましては交流ストリート、あと大浴場の一部、農村環境改善センターにつきましては多目的ホール、青少年児童センターにつきましては内の広場、杁ケ池体育館はアリーナ、こちらが特定天井に該当いたします。
○議長(川合保生君) さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) その中で避難所となるところはあるんでしょうか。
○議長(川合保生君) 総務部次長。
○総務部次長(浦川 正君) 避難所につきましては、農村環境改善センター以外は全て避難所に指定されてございます。
○議長(川合保生君) さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 杁ケ池体育館の特定天井だけは間もなく改修を行うということですが、そのほかは、優先順位をつけて順次改修との答弁でありました。何年にどこを改修するというのはほぼ決まっているのか、例えば10年先、20年先もそのまま放置してるということもあり得るのかどうか、お尋ねをいたします。
○議長(川合保生君) 総務部次長。
○総務部次長(浦川 正君) 現時点では、どの施設をいつ改修するかということは現在決まっておりませんけども、福祉の家につきましては、大規模修繕にあわせまして実施する予定でございます。また、その他の施設についてもできる限り財源を確保しながら、早急に実施したいと考えておりますので、10年、20年そのままというような状況にはならないと思います。
○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 3項目め、市長2期目、4年間の計画である第2次新しいまちづくり行程表の進行状況は。

~引用終わり~
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。