私がお世話になっている知人2人(90代)が参加する日だったので、長久手市が行っている買い物リハビリを見学させていただきました。介護保険特別会計の一般介護予防事業の地域いきいきライフ推進事業として実施しています。今年度が開始から3年目です。

現在3つの事業者が市から委託を受けており、今回の事業者さんは理学療法士、作業療法士、社会福祉士、ドライバーの4人と車3台の体制で対応していました。運動ができるデイサービス(通所介護)をはじめ、住宅型有料老人ホームや訪問看護、訪問介護を展開されているので、その送迎の合間に空いている車を活用して行っているそうです。

送迎車で自宅からショッピングセンターへ到着すると、まず血圧や体温などを計測する健康チェックに20分、次に体操を20分していました。体操が終わると1時間後に再集合するまで各自買い物をします。

再集合をすると、つけていた万歩計でどれだけ歩いたか確認し、買ったものとレシートを確認します。レシートを確認するのは、認知症と買い物の相関関係を研究しているからで、認知症になると繰り返し同じものを買ったり、調理しなくてよい惣菜ばかりを買ったりするため、兆候を早期に発見して進行を防ぐことをめざしているそうです。

買い物リハビリを利用できるのは、長久手市在住の65歳以上の方で足腰が弱くなり一人で外出や買い物が難しい方、介護保険を使用してデイサービス、デイケアを利用していない方です。参加費は1回300円。

帰りは、スタッフの方が荷物を車に積み込んでいました。家の玄関まで運んでくれるので、一人暮らしの方がお米など重いものも買うことができて助かっているとの声がありました。参加希望の待機者がいるが、登録者は毎週参加を希望する人が多く、なかなか空きが出ないという課題があるそうで、また議会で考えたいと思いました。