今日は、男女共同参画審議会を傍聴しました。男女共同参画審議会は9人の委員で構成されており、市の事務局として「たつせがある課」と「子ども家庭課(DV担当)」の職員が出席しています。

今日の議題に「第3次長久手市男女共同参画基本計画の各課等の取り組み状況」がありました。「男女を区別する慣習の見直し…男女混合名簿を広めていきます」の令和2年度の取り組み状況が「A」(←ほぼできた)となっていたため、「中学校で男女混合名簿を作成していないならAではないのでは?」と指摘した委員がいました。私は傍聴者なので発言できませんが、私もそう思いました。Aと評価しているのは教育総務課の職員です。

その指摘に対して、小中学校の校長代表の委員から「中学校では体育の授業や身体検査で男女別の名簿が必要である。高校受験の際に中学校から電子データを高校へ送るときに通知表の情報がズレると問題なので、男女混合名簿にはできない。この大変さをなぜ分かってもらえないのか。なぜ、そんなに男女混合名簿にこだわるのか。なぜ学校ばかりが責められるのか。いつも男女混合名簿の話題ばかりになるので、この話題は次回にしてほしい。」との発言がありました。

これも1つの論理であり1つの意見だと私は捉えましたが、長久手市の小中学校の教員の代表の立場での発言だと考えると、男女混合名簿を広めたいと思って取り組んできた私としては残念な気持ちになりました。SDGsの17の目標のうちの1つは、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」でもあるのですから。

それでは最後に、平成27年第4回定例会(12月5日)の会議録からの引用です。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) まず(2)の男女混合名簿を中学校では、一向につくろうとしていない時代おくれのことを長久手市がしているということで大変疑問があるので、まず(2)の再質問からいきますが、答弁として男女別の授業があることや健康診断があるため男女混合名簿を作成しないということでありました。現在、技術家庭の授業も男女一緒に行い、別々の授業は体育だけであり、健康診断も頻繁に行うものではありませんが、今後も混合名簿をつくる予定はないのでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 教育部長。
○教育部長(川本 忠君) 最初に御答弁したように、中学校はつくっておりません。小学校は全ての学校で混合名簿を作成して、それを活用しておりますけれども、中学校教科ごとに男女混合だったりとか、男女別々の名簿だったりということが煩雑になることもありますし、活用の仕方で混乱を招くことも現場のほうであるというふうに聞いております。そういった意味でもつくっても余り利用価値というか、利用の頻度が少ないということで、混合名簿はつくっていかないというふうに話は聞いております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 今つくっても利用価値がないというような答弁でありましたが、実際今長久手市の小学校は100%男女混合名簿をつくっておりまして、中学生になるとたちまち男女別の名簿になるんですね。それで生徒が日常的に提出物などのチェックを行うときに名簿を使うそうなんですけれども、そういう日ごろ生徒が使うようなものも全て男女別々のものになってしまっているので、その点でもやはりよくないのかなということを思いまして、また長久手市男女共同参画基本計画の基本目標1、男女共同参画社会に向けての意識改革の重点課題3、男女を区別する慣習の見直しとして、男女混同名簿を広めていきますということで、みずから長久手市は明記をしているんですけれども、中学校は今3校ともつくっておらず、中学校での男女混合名簿実施率ゼロ%で今後もよいとお考えなのかを教育長にお尋ねをいたします。
○議長(伊藤祐司君) 教育長。
○教育長(堀田まゆみ君) 小学校において男女混合名簿であるというあたり、実際5・6年生になると体重測定とか、やっぱり身体検査とか、その辺は男女を配慮したことが起きてきます。そのあたり混合名簿だと大変なことはあるんだけれども、小学校のうちはそれでやっているというあたりありますが、中学校では、必要性がないと現場は言うので、それこそ混乱が起きて大変かなと思います。それで、中学校も体重測定は4月当初だけじゃなくて、毎月保健の先生がやったりするので、やっぱり男女別でいいと思います。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) 今、教育長がおっしゃることと男女共同参画のたつせがある課のほうの目的とはちょっと違うというふうに私は感じたんですけれども、現在名古屋市では、中学校112校ありますが、混合名簿実施率は100%となっております。長久手市は3校しか中学校がないのに、今後もずっとゼロ%であることについて、たつせがある課、男女共同参画の基本計画を担当している部長は、いかがお考えなんでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) くらし文化部次長。
○くらし文化部次長(加藤正純君) 議員おっしゃるとおり市の計画の中の基本目標のいわゆる重点取り組み事項、重点課題として確かに掲げてはございますが、また改めて担当課といたしましては、教育総務課とこの中身についてしっかり議論をさせていただいて、またこの方向性について、一度検討をさせていただきたいと思います。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。13番さとうゆみ議員。
○13番(さとうゆみ君) そうですね、教育委員会、名古屋市も112校中学校があって、100%実施できているのは、男女共同参画推進室というような担当の部署がありますので、そのような部署から考えれば、現場で混乱するとか、利用価値がないとか、そういう話には決してならないと思います。
 それでは、次(引用終わり)
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