6月29日の予算決算委員会で、所管事務調査を2件行いました。「令和2年度新型コロナウイルス感染症対策事業」と「長期財政計画」についてです。

「令和2年度新型コロナウイルス感染症対策事業」は、国からの交付金や国庫補助金、市のお金を使って令和2年度にどのようなコロナ対策事業を実施してきたか総復習をしました。コロナの長期化に伴い、今後もさらなる対策が求められます。
 
「長期財政計画」は、令和3年度から令和12年度までの10年間の財政計画です。長期財政計画を作成する費用が入った令和2年度当初予算の審査時には「中期財政計画が5年間の計画なので、長期財政計画は20年間の計画」と説明がありましたが、なぜか途中で10年間の計画になっていました。
☆令和2年度予算審査の会議録→こちらをクリック(9ページをご覧ください)

「長期財政計画」には、52億円かかる庁舎建替えと63億円かかる新体育館建設を実施するには36億円の基金(貯金)が必要だが、27億円の基金が不足すると書いてあります。私は、この時点で現実的な財政計画になっていないと思いました。

まずは庁舎建て替えだけをするために令和13年ごろまでに基金を20億円積むことを目標として、この「長期財政計画」の最終年である令和12年度もまだ基金を積み増ししている状況です。いつ建て替えるのか不明ですが、少なくとも令和13年度以降ということですね。今はまだ令和3年度だから10年以上も先の話…。5年ほど前にすでに庁舎建替えの基本構想ができあがっているため、今頃建設が進んでいてもおかしくない状況でした。

この「長期財政計画」では、庁舎建替えのための基金を積むことに精一杯で、新体育館の財源については全く書かれていません。新体育館の計画はすでに幻となりつつありますね。古民家移築、資料館建替えを含む古戦場公園再整備事業にも多額の費用が必要なはずですが、「長期財政計画」には何も書かれていません。福祉の家の大規模改修費も入っていません。100万円ほどかけて作られた財政計画なのですが…。

庁舎建替えと新体育館整備のこれまでの経緯
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