「海上の森の春の花が見頃を迎えている」との情報をいただいたので、ひとりで行ってみました。 

あいち海上の森センター(ムーアカデミー)に駐車。ムーアカデミーのムーは、ムササビがいるからです。
ここは、2005年の愛知万博瀬戸会場の愛知県館だった建物です。地図をもらって、どんな花が咲いているか勉強してから出発です。

向かいにあった瀬戸日本館の建物は解体されて駐車場になっています。当時の光景が浮かんできて、懐かしさでいっぱい。

さて、爽やかな風に吹かれて森へ入っていきます。

しばらく進んでも私以外に誰もいない。森の中の景色は、どっちがどっちか分からなくなりそうです。人間は誰もいないのに、道の左右でガサゴソ音がして何かいる…。
 
五輪塔(塔山城址)という城址にたどり着きました。瀬戸の街並みを見渡せる高い場所。

途中で道を間違えて湿地と違う方向へ行ってしまいましたが、間違えたおかげでコバノミツバツツジの群生が見られました。一面ピンクで素敵すぎる♡

来た道を戻って湿地の方面に向かいました。途中で「シデコブシの沢筋湿地」の案内看板があって、シデコブシが咲いていました。

さらに進むと水が流れていて湿地のようになってきました。

わぁ〜、私の探していたハルリンドウとフジバカマを発見!!!


湿地の上に観察用の道が整備されていて、この周りにハルリンドウとフジバカマがたくさん咲いていました。

森の中で1時間半ほど誰にも会いませんでしたが、奥からカメラを持った男性が現れました。私と同様に写真を撮りに来た人かと思いましたが、自然保護活動に参加している人のようです。「ルリタテハ」という珍しい蝶がさっき撮れたと見せてくれました。黒色に青い線が入っている蝶だそうです。

「数日前に数えたらハルリンドウの花は2,500輪咲いていた」と教えてくれました。「もう少し先に進むとオオカメノキの花が咲いているよ」と教えてくれたので、行ってみました。

再び来た道をひとりで戻ります。これはマキノスミレですね。

本当は、この海上の森を切りひらいて愛知万博のメイン会場にする予定でした。しかし、オオタカの巣が見つかったことから、瀬戸会場は一部にとどめ、メイン会場を長久手にある青少年公園に変更する方針転換が行われました。2005年に愛知万博が長久手で華々しく開催されたことを契機に、長久手市は今日までめざましい発展を遂げることとなりました。その軌跡を振り返りながら、夕暮れの森の中を駐車場へと向かいました。