9月30日、28日間に渡る9月議会が閉会しました。今議会に出されいた議案はすべて可決しました。最終日に議員提出の意見書案が3件あり、「地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書」「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書」「定数改善計画の早期策定・実施と義務教育費国庫負担制度の堅持及び拡充を求める意見書」を可決し、長久手市議会から国へ出すことになりました。

9月議会は前年度の各種決算を審議する議会です。総額300億円を超える決算なので、細かいことを言えば気になる点は多々ありますが、すんなり認められないからと付帯決議をつけたりすることもなく、今議会は無難に終わりました。それにしても、委員長の仕事のボリュームが大きく、追われるように過ぎてしまいました。9月議会を終えて外へ出たら、稲刈りが進む田んぼに白いサギ。私も羽ばたけたかな。


最後に今日私が読み上げた委員長報告です。

それでは、総務くらし建設委員会の報告を申し上げます。
 本委員会は、9月7日午前9時30分から午前11時40分及び9月30日午前10時10分から午前10時14分まで、市役所本庁舎2階委員会室にて開催しました。出席者は、委員9名全員、当局より市長はじめ27名、議長及び議会事務局2名でありました。審査すべき事件につきましては、先の本会議で付託されました議案4件であります。以下、付託事件の主な審査経過および結果についてご報告申し上げます。

議案第62号リニモテラス公益施設条例の制定について、たつせがある課長より説明を受け審査に入りました。条例の施行日は令和3年6月1日だが、指定管理者の業務は令和3年4月1日から始まる。条例の施行日と指定管理期間の開始日が異なることは、法的に問題がないかとの問いに対して、条例の効力は公布により発生する。附則に令和3年6月1日の施行日と事前行為を実施する旨を明記することで、附則において施行日が2つあるような状態となり、法律上問題ないと考えるとの答弁でした。令和3年4月から令和3年5月までの準備期間は具体的に何をするのかとの問いに対して、清掃、空調の点検、事前の利用申請の受付、広報のためのホームページの立ち上げ、情報誌の発行などであるとの答弁でした。第10条に使用料の減額と免除の規定があるが、減免になるのはどのような団体かとの問いに対して、利用料金制度であるため、基本的に使用料の減免は考えていないとの答弁でした。
討論はなく、採決の結果、議案第62号は賛成全員にて原案のとおり可決することに決しました。

次に議案第64号長久手市景観条例の制定について、都市計画課長より説明を受け審査に入りました。県内で景観条例を制定している自治体はいくつあるかとの問いに対して、10団体であるとの答弁でした。景観重要建造物及び景観重要樹木は現在あるのかとの問いに対して、指定するものは現在のところはないとの答弁でした。景観まちづくり団体とは何か。本市に景観まちづくり団体は存在するかとの問いに対して、景観まちづくり団体は、岡崎市、名古屋市緑区有松などを参考にした。例えば、岡崎市は岡崎城付近の歴史的町並みがあるが、本市は守っていくべき風景がまだ明確に決まっていない。この条例を制定することによって皆さんとこれから考えていくことで後世に残したい風景を守っていきたい。明確にどこかの風景を守ることを目的とした景観まちづくり団体は今はないとの答弁でした。美しいまちづくり条例との違いは何かとの問いに対して、美しいまちづくり条例では、敷地面積の6パーセント以上の緑化を求めているが、沿道から見える場所の緑化基準はなかった。この条例では、全ての地域で道路に面した場所に植栽をするよう求めている。また、例えば、各企業はイメージカラーを持っているが、この条例によってマンセル表色系の中で色目を落としていただくことも必要になる場合があり、美しいまちづくり条例にはそのような制限はないとの答弁でした。
討論はなく、採決の結果、議案第64号は賛成全員にて原案のとおり可決することに決しました。

次に議案第65号長久手市都市緑化基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例について、みどりの推進課長より説明を受け審査に入りました。残高が9億5,000万円あるが、具体的にどのような事業に使うかとの問いに対して、緑の基本計画の緑化重点地区における用地取得や施設整備に要する経費、緑化推進に係る市民活動団体の活動に要する経費、せせらぎの径や市が洞緑道の緑化維持管理及び修繕料、民地の緑化推進に要する経費の補助に充てていきたいとの答弁でした。
討論はなく、採決の結果、議案第65号は賛成全員にて原案のとおり可決することに決しました。

次に議案第66号長久手市農村集落家庭排水施設事業分担金徴収条例等の一部を改正する条例について、下水道課長より説明を受け審査に入りました。
質疑、意見、討論はなく、採決の結果、議案第66号は賛成全員にて原案のとおり可決することに決しました。

次に意見書案第2号地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書の提出について、提出議員の説明を受け、審査に入りました。
質疑、意見、討論はなく、採決の結果、意見書案第2号は賛成全員にて原案のとおり可決することに決しました。

以上で、総務くらし建設委員会の報告を終わります。