昨日に引き続き、予算決算委員会教育福祉分科会が開催され、4日間に渡る決算審査が終了しました。令和元年度の決算及び今年度の補正予算を審査しました。

今年度の一般会計補正予算の中に、公立陶生病院への追加支援金4,300万円が計上されました。新型コロナウイルス感染症の影響で受診控え等が起こり収入が落ち込むことが理由です。瀬戸市にある公立陶生病院は、瀬戸市、尾張旭市、長久手市が負担金を出し合って運営している病院ですが、人口割、利用人数割などから負担金の割合が瀬戸市75.6%、尾張旭市20.1%、長久手市4.3%となっています。長久手市民は市内にある愛知医大へ行くことが多いため、陶生病院の利用は比較的少なく、今年度当初予算では7,740万円を負担しています。

平成25年3月議会で陶生病院のことを取り上げていた議員がいて、市の答弁は以下のようでした。(会議録から引用)

「公立陶生病院は、愛知県の救急医療体制の中で第二次救急医療施設としての役割を位置づけられており、第一次救急医療機関の後方病院として、入院または緊急手術を要する救急患者の医療を担当しています。また、がん診療連携拠点病院に指定されているほか、近隣市町にはない感染症病床と結核病床を有し、県指定の第2種感染症指定医療機関の役割を果たしています。」

当時、私は市の答弁を聞いて「そうか、感染症指定医療機関としての役割を果たすのか」と納得しながらも、感染症はどこか遠いところの話のように感じていました。こんなに近い未来に感染症が大流行するとは知らず…。
愛知県感染症指定医療機関→こちらをクリック(県ホームページ)

今回、長久手市は4,300万円の追加支援ですが、瀬戸市は7億5,600万円、尾張旭市は2億100万円と、令和2年度当初予算の編成時には想定していなかった多額の支出をすることになります。陶生病院は3つの市から10億円の支援を受けることができますが、新型コロナウイルス感染症の長期化に伴い経営状況が悪化してきている民間病院も増えているのではないかと心配になりますね。