今日は、第50回長久手市地域公共交通会議を傍聴しました。新型コロナウイルス対策として、窓を開けた状態での会議でした。

まずはN-タク(高齢者定額乗合タクシー)実証実験の結果報告から。
N-タク実証実験の概要→こちらをクリック

アンケートの結果では、良かった点として「家族や知人に送迎を頼まなくてよかった」「好きな時間に移動することができた」、不満に思った点として「運航範囲が市内限定であるところ」「予約が希望どおりにとれないところ」が上位を占めていました。約70%の人が本格導入された場合は利用したいと回答しており、金額は1回300円であれば利用するとの回答が多くなっています。N-タクの利用目的地は、愛知医大、ケアハウスゴジカラ村、福祉の家・ござらっせ、アピタ、市役所の順に多くなっています。市が行った総括によると、「N-タクの運行によって新たに外出するようになった方は少なく、外出回数に大きな変化はみられなかった。」「バス停まで歩けない人の利用はほとんどなく、既存の公共交通の時間的、利便的な補完として利用されたこと、また、民間タクシーを使用している方の割安タクシーとして活用されたことが判明した。」とN-タクに期待していた私には残念な結果が書いてありました。このような市の総括もあり、2年続けて実証実験を行いましたが、令和2年度予算にはN-タクを運行する費用は入っていませんでした。

令和3年4月から、長久手市のコミュニティバスであるN-バスの再編が行われます。再編案に対してパブリックコメントが行われますが、ルートの変更とともに、今まで無料だった65歳以上の方を1回100円に値上げするとも書かれています。

地域公共交通会議には各種公共交通の事業者が参加していて、名鉄バスからは新型コロナウイルスで乗客が75%程度に減り、空港便は50%以下に減っているとお話がありました。リニモからはモリコロパークでの大きなイベントが中止になったり、休校で学生が利用しなくなり、厳しい状況であるとのお話がありました。新型コロナウイルスによる危機的状況をどうにか乗り切ってもらいたいと思います。