今日は、総務くらし建設委員会の委員9人全員で民俗資料(民具・農具)の確認のため、長久手小学校へ出向きました。校庭の片隅にある倉庫で保管されています。区画整理が進む中で農業をしなくなった方や不要となって処分しようとしていた方から寄付を受けたものです。これらの民俗資料は人々に見せる施設がないということで、長年倉庫にしまったままになっています。令和2年度からの古戦場公園再整備事業の中で民俗資料館がつくられる予定でしたが、古戦場公園再整備事業自体が令和5年度以降未定に変更されたため、先行き不透明な状況…。

倉庫の扉を開けると中はこのようです↓

最上段の左側は養蚕の道具、右側は肥溜め

長持(収納)

人を乗せる籠

ブリキ製籾入れ 

消防のホース(昭和4年)

農作業に出て外で食事をする際の道具、戦争中の軍服やヘルメットも


糸車

この倉庫にあるものは、ほとんどが明治期以降のものです。その他、長久手市にある歴史的なものといえば、飛鳥時代の須恵器(長久手の窯で焼かれた須恵器が当時の都飛鳥へ運ばれていた)や岩作城址から出土した鎌倉時代の陶器ぐらい…?テーマとしては長久手の合戦や棒の手、警固祭りがあります。

長久手市の所有するものは農具が中心と分かったので、長久手市内にある愛知県の農業総合試験場の「農業民俗館」と展示物がかぶるのでは?と思い、ひとりで見に行ってみました。



あれれ???
誰もいないし、廃虚のようになっていたので農業総合試験場に電話をしてみると「建物の雨漏りがひどくて少し前から閉館していて再開する予定はない」とのことでした。「農業啓発館」も現在閉館しています。

県の「農業民俗館」が再開しないなら、長久手市がつくる民俗資料館の展示物が農具中心でも大丈夫かと思いながら帰りました。